BUY or DIY?
意外と分かりづらいのが、キャンピングカーの購入方法です。まず、軽キャンピングカーを作っているのは「ホンダ」や「スズキ」や「ダイハツ」などの大手の軽自動車メーカーではありません。街のディーラーさんに「くださ〜い!」と買いに行っても売ってはいません。
入手方法は大きく分けて2つ。「ビルダーさんから直接買う」か「自分で作っちゃう」かです!
「ビルダーさん」というのは一般的に「キャンピングカー・メーカー」とも呼ばれるキャンピングカーを作っている会社で、「インディアナRV」や「バンショップ・ミカミ」や「ホワイトハウス」など様々な会社があります。
BUY : ビルダーさんから購入
下のイラストのようにポップアップする(屋根が飛び上がって空間が広がる)軽キャンパーのDIYは……ちょっと素人には無理がありますね。必然、ビルダーさんから購入することになるのですが、右のようなバンコンで150〜250万。左のようなキャブコンで250万〜350万円あたりが平均の価格帯になります。
購入する場合はまず(ネットなどで)ビルダーさんを調べましょう。ビルダーさんは日本全国に散らばっているので、気に入った軽キャンパーが近くで買えるとは限りません。
展示場に実物を見に行くのもなかなか難しいので、各地で開催される「キャンピングカー・ショー」で実車を見せてもらって商談するのが主流です。
注文を受けると各ビルダーさんは、自動車メーカーから「ダイハツ・ハイゼット」や「ホンダ・N-VAN」などのベース車を仕入れます。それから自社工場でポップアップルーフやダイネット(居住スペース)を加工。場合によってはオプション加工などの追加注文を仕上げて納車……という流れになります。
DIY : 自分で作っちゃう!
軽バンを車中泊仕様にするだけなら、なんとか自分で出来なくもありません。価格もグッと抑えることができ、編集長の森風美は「90万円の中古車」に「10万円以下の材料費」で、写真のような車中泊車を実現しています。
装備に自由度が高いのもDIYの良いところ。一人分のフラット・ベッドだけで良いとか、ギャレー(流し台)は要らないとか、電源が欲しいとか……。
予算に合わせて、少しずつカスタマイズしていくことができます。ポップアップしない軽バンを製作しているビルダーさんもあるので、部分的に改造を依頼するのもアリ。
ただポップアップしないと、どうしてもダイネット(居住スペース)が狭くなって、大人2人で就寝はギリギリになってしまいます。余裕を持ちたいなら「大人1人に子ども1人」ぐらいですかね。
他に中古という手も……
あまり数は多くないのですが、中古の軽キャンパーを探すという方法もあります。中古ならビルダーさん製作によるキャブコンも、DIYカスタマイズのバンコンも、個性的な一台に出会えるチャンスもあるのですが……なかなか安くならないのが現状。
理由は今の軽キャンパー人気。「災害時の利用」という観点からも需要が高まっているので、中古市場であっても値崩れしないのです。でも逆に言えばリセールバリュー(売値)が高いことの証でもありますし、「すぐに手に入る!」ことも魅力的だったりもします。今はどのビルダーさんも注文が混み合っていて「納車まで1年以上待ち」もザラ。そんな中、中古軽キャンパーの「即納!」は魅力的ですね。
*作ってる時のnatsuさん、本当に嬉しそ……。