なちゅガール開発部より
『なちゅガール開発部』では、「ほぼ毎日キャンプのことばかりを考えている」編集長と編集部員たちが、徒然に思いついたアイディアをご紹介。メーカーさんに製作、商品化して頂くことで、アウトドア業界に(少しでも)貢献できたら良いな……と考えております。
今回ご紹介するアイディアは、謎のネーミング『いたメスティン』。 とは言っても、その名前と上の写真から単に「炒めるためのメスティンだろう」と決めつけてはいけません! なちゅガール開発部の発想は、そんな凡庸ではありません!! ではいったいその正体とは……!?
材料と作り方
それでは何を作るのかも明かさずに、さっそく作ってまいりましょう! まずは通常のメスティンからハンドル部分を切り離します。幸い近頃は100円ショップなどで部品取り用のメスティンが格安で販売されています(大いなる誤解)。
このハトメのようなビスで留まっているハンドルを取りたいのですが、この作業が一番苦労します。編集部では電動ドリルでビスの中心をくり抜き、少しずつドリルを太くしていくことで、ビスの軸を削り取ってしまう方法に挑戦しました。
ビスもアルミで出来ているので、ペンチなどで頭をひしゃげさせると凹みを作れます。そこに細いドリルをあてがい最初の突破口を開きます。3本のビスを取るのに小一時間ほどかかりました。
ハンドルが取れました。これだけで作業はもう半分終了したも同然!! あらためて「いたメスティン」本体の方にハンドルを取り付ける作業に入ります。とは言っても薄いアルミなので、電動ドリルなら簡単に穴が空きます。
穴が開いたら、家にあった「ネジ」と「ナット」でハンドルを取り付けました(同じネジが3本揃わず、1本だけ長くなってます)。締める時は後から水が漏れないようにギュッと強く! 硬いステンレスネジならば、柔らかいアルミをかしめるように圧迫して完封できます。
フタが噛み合わないので少し切断します。ハンドルの金具があたってしまう部分にマジックでアタリをつけて、金ノコで切断。最初は写真にあるオレンジの電ノコを使おうと思っていたのですが、大げさ過ぎました。薄くて柔らかいので、軽い力で簡単に切れます。
横の線を切るのが「難しそう」だと思っていたのですが、ペンチで数回曲げたら、金属疲労で簡単に切り取れてしまいました。あとは丁寧にヤスリをかけて……(平野レミさん風に)完成でーす!!
正体は『痛メスティン』!!
ジャーン!! 散々もったいつけた上に明かされたその正体は、「アルミのお弁当箱で作ったメスティン」だったのでした〜。このしょーもないアイディアにあきれ果てた編集長が、即座につけたネーミングが『痛メスティン』。
本当は「キャンディキャンディ」や「マジンガーZ」などの昭和レトロなお弁当箱で作ろうと考えていたのですが、オークションサイトで探すと結構お高いんですよね。でも偶然見つけた「ハートキャッチ・プリキュア」を選んだのが仇になったのかも。
でも可愛くないですか!? これを商品化するのはちょっと無理があると思われますが、請負業なら成立するかも? あるいはDIYで、食器棚に眠っている思い出のお弁当箱をよみがえらせるのもGood! ただ、かなり難易度高く危険な加工になるので、怪我にはじゅうぶん気をつけてね。
*調べた限り「アルミのお弁当箱」は原材料が「アルミ板」となっておりましたが、火にかける前にはフッ素加工などがなされていないか、ご自分でお確かめください。