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入 門
女子キャンプ入門*09
『マット・コットは腰に訊け!?』

腰痛持ちは要注意!

前回はシュラフ(寝袋)について考えましたが、今回はその下に敷くもの。マットとコットについて考えてみます。キャンプでの睡眠を重視する上では、地面の凹凸を緩和し、冷気を遮断する重要アイテムになります。

また、今回のお話は腰痛持ちの方は特に腰痛意……もとい、要注意です。よく眠れ過ぎてしまうと逆に、深い睡眠の間に腰をやってしまうことがあるからです。筆者は慢性的な腰痛持ちではありませんが、以前「エアベッド」でやらかしました。

ということで「睡眠」だけでなく「腰」も重視しながらマットとコットを検証していきます!



マットの種類

まずマットの方は、その種類が非常に多く、値段も性能も、初級から上級までさまざまです。簡易的なものから、本格的なものまで、ざーっとご紹介していきましょう。

*銀マット・サーモマット
コレから始められたベテランさんも多いはず。安価な分、地面の凹凸は少なからず拾ってしまいます。芝生サイトのありがたみがよくわかるのですが、板の間でも眠れる人はこれで十分!?


*ウレタンマット
様々な厚みのバリエーションがあります。厚いと収納に場所を取るので、ファミリーキャンパーは車内がこれで埋まっちゃいます。一方で「サーマレスト」のように登山に特化した軽量なものもあります。使用時は、広げるだけなのでカンタン!


*エアーマット・エアーベッド
ポンプなどで空気を注入。登山用の薄いものから、ベッドのような分厚いものまで。コンパクトさが売りですが、容積が大きいと空気を入れるのも、抜くのも苦労しますし、穴が開くと使い物になりません。


*インフレータブルマット
エアマットの中にウレタン(スポンジ)を仕込んだ構造。バルブを開けておけばウレタンの復元力で膨らみ、最後は空気をお好みの硬さに入れて仕上げます。筆者は色々試してこれの10cm厚のものに辿り着きましたが、最強。でも重くて、収納に手間取ります。


総じてマットは家の敷き布団と同じような感覚で、寝返りも打てるのがメリット。寝心地は値段と厚みによる……という結論になると思います。「ファミリーはマット」「ソロはコット」と断言しているサイトも見受けますが、そこは好みで良いと思います。

でも寝相の悪いお子さんがいるのなら、選ぶまでもなく「マット」ですね



コットの選び方

キャンプをやらないと馴染み薄いのが「コット」の方ですが、ほとんどのソロキャンパーさんはこちらを採用されています。バリエーションはあまりなく、高さと幅と張りの強さに違いがあらわれるくらいです。


高さと幅がある方が使いやすく、寝返りも(少しは)打てるのですが、収納時に嵩張ります。また、張りが強い方が寝心地が良いのですが、組み立て時に苦労するものが多いという……なかなか選定の難しいギアとなります。

ただ、就寝時以外にもイスや荷物置きとして活躍するので、ファミリーキャンパーさんであっても一つくらいは購入してみても良いでしょう。試しに寝てみて気に入ったら、家族全員分買うのもアリだと思います。

コットの下に荷物を置くと冬の冷気を遮られますし、上にマットを敷くとさらによく眠れますよ!



沈み込みには注意して!

「マット」と「コット」どちらにも共通してご注意いただきたいのが「柔らかすぎる問題」です。硬くゴツゴツした地面に不満を感じることの多いキャンパーは、どうしても「柔らかさ」を求めがちです。

筆者も昔はそうでした。地面の硬さに何度も寝返りを打った挙句、飛びついたのが「エアベッド」……「エアマット」とではなく、厚さ20cmくらいのよくある紺色の「エアベッド」。就寝前はポヨンポヨンで期待も高まったのですが、いざ寝てみると腰が沈んで寝返りも打てない。

真ん中が沈むので、うつ伏せになると仰(の)け反っちゃうんですね

結局、同じ姿勢で寝続けた挙句、腰がヒサンなことに……。1度使っただけでエアベッドは諦めました。大量に空気が入るものだったので、ポンプも同時に買ったのに……。この失敗談が皆さんの参考になれば幸いです。






まるみさんによるコット+マットのめっちゃ詳細レビューです!



写真提供 : PUPPUくん → インスタグラムはこちら










Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。