基本編は終わりまーす!
「軽キャンパー入門」も第10回目を迎えました〜。ここまでで一通り軽キャンパーの「基礎知識」的なことをお伝えできたと思うので、もうちょっと「お遊び」的なお話をしていきましょう。読者の皆様にも楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。
さて、仮に軽キャンパーを「購入」or「製作」したとして、実際はどのような使い方ができるのでしょう? まず最初に思いつくのは「キャンプで使う」ですが、そのほかにも軽キャンパーが役立つ場面はいっぱいあります。いくつかの項目に分けて考えていきたいと思います。
キャンプで使う
説明するまでもなく「キャンプ」ができるから「キャンピングカー」ですよね。少し想像するだけでも「テントの設営が不要になる」「快適に眠れる」などの利点がありますし、取り付けた装備によっては「ギャレー(流し台)が使えるようになる」「給電ができる」などのメリットも「大」です!
ですが意外な盲点もあって、「オートキャンプ場でないとキャンプできない」「テント泊に戻れなくなる」といった制約を受けることもあります。また、軽キャンパーを中心としたサイトレイアウトでギアを集めていると、普通のキャンプ時のギアから買い換えたり、二重に買い揃えたりなどの散財要素も出てきます。
車中泊旅で使う
近年増えてきた活用法が「旅行中にホテルの代わりに使う」車中泊旅です。ホテルを予約する必要がなく、イコール目的地を設定しない旅は、至上の自由さと気ままさを与えてくれます。
このブームを後押ししている要素としては、「高速民営化によるPA・SAの充実」と「道の駅の増加」によるところが大きいと思うのですが、その使用法に関してはさまざまな問題点も指摘されていますので、また稿をあらためて取り上げます。
災害時の使用
異常気象による大雨被害や洪水被害、心配される大地震に備えて、キャンピングカー購入を検討する方が増えています。集団避難場所よりもプライベートが確保され、赤ちゃんやペットがいても安心です。
また停電時の電源、断水時のタンクを装備できるキャンピングカーは、防災グッズの保管場所としても役立ちます。実際に寝袋を積みっぱなしにしているオーナーはたくさんいらっしゃいますが、いざという時に家の布団を持っての避難はなかなか難しいですもんね。
その他の活用法
以上3つのメインとなる活用法以外に、仕事や生き方の多様化により、キャンピングカーが活用できる場面が増えてきているようです。
*書斎、自分の部屋として
オーナーさんはけっこうやってます。家に自分の部屋があっても、軽キャンパーの狭さは妙に居心地が良いんですよね。押入れの秘密基地のように、本やマンガを読んだり、動画を見たり、軽食を作って食べてみたり……お昼寝もね。
*仕事場として
感染症対策によるリモートワークの増加で、これを機に軽キャンパーを仕事場とする人も出てきています。中には、日本中を旅しながら働く文字通りのノマドワーカーさんもいて、本当の働き方改革が起こりつつあります。
*生活の場として
仕事だけでなく生活の場そのものを軽キャンパーに移しているミニマリストさんも、若干ですがいらっしゃいます。You Tuberや漫画家さんのような発信者の人が多いので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。
先日の「クルマのおうちフェス」や「ふじのくにキャンピングカーショー」のような場では、そんな方々の生の声も聞けて参考になります。機会があれば参加してみるのも良いでしょう。スキーやスノボ、サーフィンやダイビング、釣りや登山など……趣味を絡めた活用法はまだまだありますし、注目を集める「バンライフ」も可能性は無限大です!!