軽キャンパーでキャンプに行こう!
それでは予告通り、キャンプシーンで軽キャンパーを使う、王道の活用法を検討していきましょう。車がテントの代わりになるだけのことですから、大した注意点もないんですが、テントそのものとは使い勝手が異なるところもあります。
例えば、テントより断熱効果の高い軽キャンパーは、冬は暖かくて良いのですが、夏は暑くなりがちです。換気扇や網戸がなかったり、就寝人数が多い時には、人いきれが籠ってしまいます。
その他にもちょっと気をつけていただきたいのは、主に「予約時」の注意となるのですが、この記事では、そのあとの「設営時」〜「撤収時」まで含めてトータルで、効率の良い便利な使い方をご提案させていただきます。
予約時のポイント
前章でも少々触れましたが、前提として「オートキャンプ」が可能なキャンプ場を選ばなくてはいけません。これは「車で行けるキャンプ場」という意味ではなく「サイトまで車で乗り入れられるキャンプ場」という意味です。
急斜面や川などの地形的な条件で、駐車場からサイトまで荷物を運ばなければならないキャンプ場はけっこうあります。また平地であっても「芝生保護」などの理由でサイトに車が横付けできないキャンプ場もありますから、お気をつけください。
またごく稀~にですが、キャンピングカーのサイト料金を割高に設定しているキャンプ場もあります。大型キャンピングカーですと「やむなし」とも思えるのですが、軽キャンパーでも同料金になっちゃったりします。
設営時のポイント
テントではないので「設営」とは言わないかもしれませんが、サイトレイアウトもちょっと気をつけて。斜面はゆるやかであっても、寝方を間違えると頭に血がのぼってしまいます。どうしても傾斜を避けられない場合は、足元が低くなるように駐車しましょう。
テントの場合は「入り口を風下に……」が定石ですが、軽キャンパーの場合はあまり気にしなくてOK。眺めの良し悪しや「映え」を楽しみながらセッティングしちゃって構いません。
「オーニング」や「カーサイドタープ」またはイラストのような「軽キャンパーの小川張り(勝手に命名)」などのアレンジも楽しんで! ただし、お風呂や買い出しなどで、のちのち車を移動させたい人は、そこも計算に入れておきましょう。
撤収時のポイント
大きなキャンピングカーとは違って、ほとんどの軽キャンパーでは、起床した後にシュラフ(寝袋)などの寝具を片付ける必要があります。その手間を計算に入れてチェックアウトの時間を超過しないようにしましょう。
雨天時には濡れたギアを積むことになります。大切な車内を汚さないためにも、大きいビニール袋を日頃から積んでおくと便利です。また冬は車内に結露が付くこともあるので、ちょっと濡れたシュラフをちょっと干せたりすると良いですね。
軽キャンパーキャンプを楽しんでください
なんだか「ポイント」というより「注意点」が多くなっちゃった気もします。だいぶ細かいところまで書いてありますので、実際はそ〜んなに神経質になる必要もありません。それより軽キャンパーを使った格別なキャンプを楽しんで頂ければと思います。
軽キャンパーはやっぱり目立ちます。キャンブ場に来ている人は基本「キャンプ好きな人たち」ですから、羨望の眼差しを向けられることもしばしば。お声を掛けられることも結構あります。
それが恥ずかしいという控えめな御仁もいらっしゃるとは思いますが、ここはいっそ自慢しちゃいま……もとい、お披露目しちゃいましょう。筆者はパンフレットを常備して、軽キャンパーの普及につとめています。