ストーンワールドでも活躍!
最初は何の略か分からなかった「ポタ電」……「ポータブル電源」の略ですね。電気の使えない大自然の中にあっても、これがあれば家電が使えるようになります! 特に冬のキャンプでは電気毛布やこたつも使えちゃう! なんたる発明! まさに文明の利器!! そそるぜ、これはっ!?
最近は防災の用途でも注目を集めています。例えば地球に注いだ謎の光線により、生物が石化して眠り続けてしまう未曾有の大災害。3700年の時を経て石器時代のような世界に目覚めたとしても、これさえあれば文明を復活させることができます!
DIYが基本となる「バンライフ」では欠かせないアイテムでもある「ポータブル電源」。バンライファー編集長の森風美がこれまでプライベートや仕事で触れてきた製品の中から、今回は、それぞれ特性の違う3つを選んで紹介していきます!
わかりやすくて使いやすい! 入門にオススメのポタ電
初心者がまず最初に困るのは、難しいワードと初めて見る数値でいっぱいのポタ電の世界。「正弦波」とか「AC/DC」とか「mAh」などなど……どこに注目すれば良いやら、何を比べたら良いやら、途方に暮れてしまいますよね。
そんな方への入門機として推薦したいのが、Anker(アンカー)さんのこちらの製品。モバイルバッテリーでお馴染みの会社です。ご注目頂きたいのが大きくて見やすい液晶ディスプレイ。こちらが初心者でも分かりやすい親切設計なんです。
「いま何W使っているのか」「あと何時間使用できるのか」「フル充電にあと何時間かかるのか」……こういった情報と使用感とを体感しながら、だんだんと分かってくるのがポタ電との付き合い方。謎のワードや数値も次第に頭に入ってきます。
「充電して」と「空になって」を繰り返し、いつかは寿命の尽きるポータブル電源。この製品の充放電サイクル回数は400回と多くはない方ですが、月に1回キャンプで使う程度のご家族なら30年以上は持ちますし、いざという時の停電などでも安心です。
コンパクトさと長寿命が売りの高性能ポタ電
次第にポタ電のことが分かってくると「ずっしりとした重さ」と「使い勝手」が気になってきます。特に何度もキャンプに持ち出したり、バンライフで日常的に使うヘビーユーザーなら、分かりやすさより「取り回しの良さ」に注目が行くところです。
その点こちらのBLUETTI(ブルーティー)さんの製品は、充電容量と重さ、安全性と安定性、出力電力とポートの豊富さなど、多くの点でバランスのとれた優等生。その主たる理由は今注目の「リン酸鉄リチウムイオン」を使っているからです!
キャンピングカーの世界でも、メーカーを長年悩ませていた「リチウムイオンバッテリー」の危険性。それを解決した「リン酸鉄」は、充放電サイクル回数も2500回を凌ぐようになり、普通のキャンパーなら一生かかっても使いきれない寿命をもたらしました。
思うぞんぶん使いたい家電芸人さん向けポタ電
それぞれの電気製品には「消費電力」というものがありまして、スマホで15Wくらい、パソコンで30Wくらい、電気毛布で60Wくらいになります。1000Wを超えるドライヤーや電気ケトルはミドルクラスのポタ電では使えません。
ところがこちらのJackery(ジャクリ)さんの製品は1800w対応!! IHコンロや電子レンジまで使えるようになっちゃいます。ポタ電購入時には、そのように一度に使える電気製品の数(最大出力)だけでなく、どのくらい蓄電できて何日使えるのか(最大容量)も気になるところ。
その点こちらの製品の容量は1534Wh……災害時の緊急電源として3日~6日間ほどの使用が想定されています。価格と重量はそれなりに「ずっしり」としていますが、長期間の車中泊旅や防災への万全な備えとしては一押しの製品です!
まずはレンタルからでも……
なんて説明を読んでみても、動画を見たりしても、実際に使ってみないとピンと来ないのがポタ電の使用感。いきなり買うにはちょっとお値段も張りますし、まずはレンタルからトライしてみるのも手かもしれません。
達人になると、敢えて性能の違う機種を複数台所有して、用途に応じて使い分けたりもしています。今回は難しい概念などは省いてご紹介してみましたが、ガジェット好きな方なら100億%ハマるはず。1000億%、科学王国を立国したくなります!!