ポスト松ぼっくり!
ここの所「松ぼっくり着火剤化計画」ばかりにかまけていた「開発部」ですが、久しぶりにちゃんとしたアイディアをご提案いたします。とはいってもかなり前に製作して、愛用し続けているアイテムなのであまり目新しさはないかもしれません。
完成形からお見せすると、写真のようなペグのベルトになります。テントやタープの設営時に機動力を発揮して、撤収時にもペグ忘れを防止できる……というなかなかの優れものです。これを思いついたのは既に世に販売されていたエプロン型の製品を目にしたからでした。
ただエプロン型の収納に多かったのが、ポケットの先端が閉じていたり、筒が長かったりで……土や泥が溜まって困るだろうな〜という形状のものでした。収納するのがペグですからね。実際に買って、使用したことはなかったのですが……。
実際に作って、使ってみた
そこで短いベルト型にしてみようと思った訳ですが、まずは材料費が安くてびっくりしました! 大きめの手芸屋さんに行くと、バックルとベルトの両方で1000円もかかりませんでした。(「ローラーバックル」と「ナイロンベルト」で検索すると、ネットでも買えます)
そしていきなり出来上がりです。製作時の写真を撮り忘れましたが、難しいことはないです。ただ手縫いだったので、針を通すのには硬くて苦労しました。穴はペグ20本分とハンマー1本分を用意。そんなに沢山のペグは持ってないんですけどね。
使用時に片手でひょいと持ち上げ、腰に巻いて、次々とペグを打ち込んでいけるのは想像以上に便利。それまでは下の写真のようなペグケースに入れていたのですが、何本も打ち込む設営時には、かなり「楽になった感」があります。
デメリット&反省
良いことだらけではあったんですが、実は今、別の改良バージョンを考えています。取り立てて改良するほどの欠点ではないのですが、ちょっと使いにくいところもあったので……。
まず一つは簡単に想像のつく欠点。腰にぐるっとベルトを巻くので、手を後ろに廻して手探りで作業しなくてはならないんです。ペグがバラバラとぶら下がっているので、設営時も撤収時も「手回し感」がちょっと良くありません。細い穴に収めるのにも、後ろ手で手探り状態です。
それから写真をよく見ると分かるのですが、ペグを収めるには細い穴も、実際には結構ゆるゆるで、何かの拍子にペグが抜け落ちちゃうんですね。特にしゃがんだ時に踵(かかと)に当たって数本抜けてしまう。
そこで今考えているのが大工さんの持っているような、こんな工具袋型。これはカナダの定番メーカー「KUNY'S」の工具袋で、ペグ用ではないのでこのままでは使えません。これを改良すれば「まとまり感」も出て、手回しも良くなるのではないかという案です。
長さの違うソリッドステークやエリッゼステークを、筒状の皮袋の縁(ふち)で留めて、下を底抜けにします。そして真ん中にペグハンマーを格納すれば、収納袋も兼ねてすっきりするんじゃないでしょうか?
ベルトに通したりするのは面倒なので、大きめのベルトクリップなどでズボンやポケットやベルトに直接装着できると便利かな? 実際に製作してはいないので、拙いイラストで伝わりにくいかもしれませんが、革細工が得意な方に試していただけるとありがたいです!