アヒージョに新提案
キャンプ飯界の王様は何と言っても「丸焼き」ですね! 牛や豚の丸焼き。チキンや七面鳥の丸焼き。特にダッチオーブンやロティサリー(ぐるぐる廻すヤツ)なんかで豪快に焼いたら、もう王様感ハンパないです! 異論は認めません! 反論は認めます!!
今回のレシピ記事の都合上、「アヒージョ」ということにしておきます。しておいて下さい。野菜や魚介類をオリーブオイルで煮たスキレット料理。簡単に出来る上に彩(いろどり)も見栄えも良くて、雑誌やTVで取り上げられることも多い、事実上「クイーン」だと言って過言ではないでしょう。
(※こちらの「アワビのアヒージョ」は今回の完成形ではありません。編集長の森風美がインスタで自慢していたものです。)
でも、毎回これじゃ飽きてしまいます。編集長も取材を受けるたびに「アヒージョ」をリクエストされ、その確率は96.4%だと言ってます。そこでちょっと変わり種。オリーブ油の代わりに「ごま油」を使った中華野菜の「アヒージョ」はどうでしょう? 実験することにしました。
材料&作り方
材料(一人分15cmスキレット)
・牡蠣(加熱用5〜6個くらい)
・ニンニク1片(潰しておく)
・ごま油100ml程度(お好みで白ごま油も)
・赤唐辛子少量
・青梗菜(ちんげんさい)1/2株
・パプリカ1/4個
・しめじ少量
・調味料(塩・醤油少々 )
牡蠣は水でよく洗って、キッチンペーパーなどで水気を拭き取っておきます。スキレットは熱さずに、潰したニンニクと赤唐辛子と牡蠣を投入。ごま油を注いで弱火で煮始めます。レシピでは先に油を熱してから具材を入れる手順のものもありますが、そうすると「油はね」が多くなるので、こちらの方が良いでしょう。
次いで「青梗菜(ちんげんさい)の葉先」以外の食材を全部入れて煮続けます。ごま油は全体が「ひたひた」に浸る量で調整。こうすることで、油はねも最小限でおさえられます。出来上がりのお味は変わりませんし。たぶん……。
煮立っと牡蠣がぷっくりしてきます。全体に火が通ったら、残してあった「青梗菜の葉先」を追加して、調味料でさっと味付け。ひと煮立ちしたら出来上がりです!
試食&感想
今回は季節なので牡蠣を使ってみましたが、通常のアヒージョ同様、鯖缶やホタルイカやタコなどでも美味しく出来ると思います。肝心なのは「ごま油」の方ですから! ガーリックや食材たちとの相性がどう出るか……?
「うん! 美味しい!!」思いっきり成功です!! ごま油とニンニクとお醤油の味が合わないはずはありませんね! それと青梗菜のシャキシャキ感! これは普通のアヒージョでも採用したいくらい! あまり「しんなり」しないように後半に入れるのが吉ですね。
こってりしたお味が好きな方は「普通のごま油」、あっさりしたお味が好きな方は「白いごま油」を選ばれると良いと思います。これでスペインの料理の女王「アヒージョ」が、中国の楊貴妃「中華アヒージョ」として見事に生まれ変わりました!! 実験成功です!!