女性のための木炭誕生!!
キャンプに慣れてくると「焚き火」から「炭火」へと、次第にその魅力に気づかされるようになります。特に良いお肉が手に入った時には、熾火(おきび)になった木炭の遠赤外線でじっくりと焼いて、お肉が持つ本来の美味しさを存分に引き出したくなります。
でも、なかなか思うように火が着かないないのが「木炭」の難点。特に最高級とされる「備長炭」となると、キャンパーの間でも上級者向けと崇められています。「ゆるキャン△」のリンちゃんも、四尾連湖で着火に苦労していました。
そんな中「女性の、女性による、女性のための木炭」が開発されました!! その名も『Baby Charcoal(ベビーチャコール)』。今回は本場岩手県の『於本薪炭』さんから販売された、この可愛い木炭をご紹介します!!
従来の炭の改良点
開発はSNSを活用し、女性の皆さんの声、アンケートを集めるところから始まりました。かねてより「アウトドア業界はまだまだ男性主体である」特に炭の業界は「職人がこだわるプロダクトアウトな傾向がある」と感じていた於本さん。
於本さんは木炭の生産量日本一を誇る岩手県で、本格的な「岩手切炭」を生産されている職人さんです。漫画「ハイキュー!!」の聖地として有名になった軽米町で伝統の製造法を受け継ぐ傍ら、炭の魅力を発信する活動をされてきました。
市場調査やテストマーケティングを繰り返し、女性の視点に立って見えてきた課題は「着火が難しい」「木炭のサイズが大きい」「袋も大きくて持ち運びにくい」「火花が飛ぶことがある」といったところ。2年の月日をかけての調査、改善を経て開発にいたりました。
Baby Charcoal(ベビーチャコール)
そうして生まれたベイビーが「ベビーチャコール」ちゃんです。写真右の大きな「切炭ちゃん」と比べるとだいぶ「ベビーちゃん」ですね。袋もコンパクトで可愛くて、お値段もお手頃(1kg880円)。女性のために改良された点を以下にご紹介していきます。
*ちっちゃくて扱いやすい!
3cm×4cmの「コロン!」とした大きさで、見た目も可愛い上に着火も楽になりました。熾火に落ち着くまでの時間も短縮されて、リンちゃんの「メタル賽銭箱」のような小さなグリルでも強火ゾーンと弱火ゾーンが作れます。炭の継ぎ足しが簡単で、火力の微調整も効きます。
*穏やかで優しい火!
従来の炭は強力な火力が欲しい時にその威力を発揮するのですが、ベビーチャコールは「楢(なら)」以外の広葉樹を使うことにより、じんわりと柔らかい炎を実現。「お肉がすぐ焦げちゃう!」「ステンレス製品を痛めちゃう!」といった心配がなくなりました。
*火花が飛ばない!
これも原材を変えたことによる効用ですが、女子キャンパーには嬉しいところ。お洋服やテントに穴が空いちゃうリスクは(ゼロではありませんが)大幅に軽減しました。ビクビクと怖い思いをせずに済みますし、お子さんも安心です。
焚き火に負けない炭火の魅力
もちろん自然の材料が元になっていますから「まったく火花が飛ばない」という訳ではありません。火を取り扱うことには変わりありませんから、細心の注意と防火の用意は忘れないようにしましょう。
ただ、火力が穏やかになり、調整が簡単になったことの功績は、実際にキャンプ場に行った時に実感できると思います。特に初心者のうちは「木炭の燃え方の性質」が体感的に分かりにくく、とかく焦っちゃったりしがちです。
……炎が落ち着き熾火に変わり、赤く輝く表面が、そよぐ夜風によってその濃淡をゆらめかせる。じっくりとお酒の肴を炙りながら、少しずつ味わっては、静かに更けゆく夜を愛おしく思う……最高の瞬間です! ベビーチャコールを携えて、キャンプに行きたくなりました。
「於本薪炭」於本宗也さん Instagram : https://www.instagram.com/sumiyaki.omoto/
軽米町特産品販売ページ「かるまいさん」 : https://karumaisan.base.shop/items/57143780
楽天市場販売ページ(送料込価格です) : https://item.rakuten.co.jp/auc-umaiwa-iwate/10001553/
写真提供 : 東北アウトドアスタイルマガジン