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コラム
女子キャンプ入門*18
『サイト設営の下準備』

「テント設営」その前に……

虫対策もバッチリして「さあ、テントを立てるぞ!」と意気込む皆さんに、まだ説明したいことがあります。それはテントを張る前にサイトレイアウトを考えて、テントを張る位置を見極めるという作業です。

キャンプ場といえども、相手は「自然の一部」ですから、地形や気象などの環境に少なからず影響を受けます。特に寝床となる地面の性質には、ちょっと気を使うことが快適な睡眠につながります。

そんなちょっとした要領、コツを伝授していきましょう!



サイトの種類

*区画サイト
地面に張られたロープや、植えられた生垣や木立で、各サイトのエリアが仕切られています。トイレに行く時などに、他人のサイトを横切るのはルール違反とされています。

*フリーサイト
広大なキャンプ場に多く見られます。どこにテントを張っても良いことにはなっていますが、その時の混雑状況によって、領土をあまり広げないように配慮しましょう。

*オートサイト
「区画サイト」でも「フリーサイト」でも、車の乗り入れが可能なサイトです。駐車位置が決められていることもあります。「オート」でない場合は、荷物をサイトまで運ぶ必要が出てきます。




地面の種類

*土・砂地
地面の状況によって、硬くてベグを打ち込みにくかったり、柔らかくてペグが抜けやすかったりします。また、テントの底面が汚れやすいので、ブルーシートやグランドシートを用意する方が良いでしょう。

*芝・草地
柔らかく寝やすい上に、ペグを打つにも適度な硬さの場所が多いです。ただし、朝露(あさつゆ)がおりて、テントの底に芝や草がへばりつくことがあるので、撤収前に少し乾かす必要もあります。

*砂利・石
整備されていれば快適に過ごせますが、砂利の下の地面は硬いことも多いです。テントの生地が弱いと傷がついてしまうので、グランドシート必須。河原のような大きな石がゴロゴロしている所も稀にあります。




サイトの選択

*利便性を配慮
選べるならば、管理棟やトイレなどに近いかどうかで判断しましょう。喧騒や人の往来が気になる人は遠いサイト。女性のソロならば、人が多くて近いサイトが安心でしょう。

*場内ライト、外灯
明るい方が夜中のトイレなども安心ですが、夏場は虫が多く集まります。また星空や自然を満喫したい人にとっては、光害の元になります。




サイトレイアウト

*地面の質と傾斜
寝る時に障害になるような小石は除けておきましょう。またどうしても平地が確保できない場合は、寝る時に頭が高くなるようなレイアウトにしましょう。

*風向き
テントの入り口から強風が入ると、飛ばされたり、ポールが折れたりするので、風上に背を向けるのがセオリーです。でも、あまり気にしなくてもOK! 川や海や山など、景色を眺めたい方に向けちゃって大丈夫です

強風で有名な「ふもとっぱらキャンプ場」のような場所では、セオリーに従いましよう

*ギアの配置
寝室(テント)、リビング(タープ)、収納(車)という役割を念頭に、使いやすいレイアウトを決めましょう。ロースタイルの場合、座ったままで手が届く範囲に、全てを配置する人が多いようです。

*焚き火台の位置
下が落ち葉や枯れ草だったら論外ですが、テントやタープからも火の粉が飛ばない位置まで離しましょう。風向きも、テントの配置より焚き火台の方に気を使った方が良いかも。煙くならないためにも。




いろいろ試してアレンジしよう!

ビギナー向けの「入門」ですから、いつものようにかなり細かいポイントまで触れてきましたが、いつものように、そんなに神経質になる必要はありません。サイトレイアウトで一番重要なのは、「快適さ」や「便利さ」より「見た目」です!

ここら辺が「なちゅガール」のゆるいところですが

無骨で格好良いサイト、カラフルで可愛いサイト、ナチュラルでおしゃれなサイト……ご自分のテイストに合わせて、楽しくレイアウトをアレンジしてみてください。

ハンモックや陣幕など、新たなアイテムが加われば、あなたのサイトは少しずつ進化していくはずです。それを楽しむのもキャンプの醍醐味。誰も見たことないような、画期的なサイトをクリエイトしてください!




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Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。