帽子をつくりたーい!
今回の開発部は、ちょっと変わったところに眼をつけてみました。ほんのちょっとしたアイディアではあるのですが、なかなか気付きにくいところにアクセスできたのではないかと自負しています。それは「ハット」……「帽子」です!!
絵を見ていただくと何の変哲もない帽子に見えます。「なちゅガール」は「女子向けメディア」ですし、これからの季節、UV対策はバッチリしたいものです。そして「アウトドアメディア」でもあります。雨が降ってもガンガン使える防水性も欲しいところです。
殴り描きの企画イラストをよく見ると、下手な文字で『バックストラッブ・ハット』と書かれています。着想段階では『バックストラップ』と呼んでいたこのアイディア……今回は実際に試作するところまでやってみました!
ちょっとした不満が発明の母
アウトドア・ハット……わたしもこれまで、いくつも買ってきましたし、買う時に試着もしてきました。それでも何だか言葉にはならない不満が「もやもや〜」っと出てくるんですよね。なかなかピタッとするものになかなか出会えない不満が……。
具体的にお話ししますと、この「白とピンクと水色と紫」のハットは、明るい配色で「ルックス的」にはお気に入りなのですが、ちょっと大きくて緩いんです。風のちょっと強い日だと、何度も飛ばされそうになります。
こちらの赤いハットは、お気に入りのブランドではあるんですが、ちょっとだけキツくて深くかぶれないんです。そうするとやっぱり、ときどき脱げそうになっちゃう。そのためストラップ(あご紐)をかけるんですが、あご紐……邪魔なんですよね。
そしてこちらの緑のハットは、カップが浅いんです。代わりにおでこの「お鉢周り」でキュッと締める方式になっているんですが、これもちょっと……。長時間締めていると「孫悟空」な気持ちになっちゃうんです。サイヤじゃなくて、本家「西遊記」の方の「孫悟空」に……。
机上の空論
しかし先日、新しい帽子が欲しくなって、お店で物色しているうちに、ふと思い付いてしまいました。もしかすると「こうすれば解決するのではないか」という、ちょっとしたアイディアを。こちらもイラストでご覧ください!
イラストだけを見ると「あまり大したことないんじゃ……」と思われるかもしれません。編集長の森風美も、第一印象は「前で留めても後ろで留めても同じじゃないの?」と薄い反応だったのですが、次のイラストで説明すると「なるほど〜」と納得していました。
この斜めのラインで「キュッ」と締めるのが気持ち良いのは、女子の皆さんには共感いただけると思います。これなら「あごの下で紐が鬱陶しくなる」こともありませんし「緊箍児(きんこじ)のような締め付け感」も解決しそうです!
案ずるより産むがやすし!
今回はすごく簡単なお裁縫で済みそうだったので、実際に作ってみることにしました。一番「ぶかふか」で風に飛ばされやすい「クレージーカラー」のハットに穴をあけて、手芸屋さんで購入したストラップを通します。そして留め具(コードストッパー)を付けるだけで完成!
推奨する「かぶり方」は、先に後ろ髪を「ストラップの輪」に全部通してしまい、後からハットをかぶる。最後に「留め具(コードストッパー)」を「うなじ(後ろの生え際あたり)」でキュッと締めるという手順です。
そして実際に締めてみると……うん! これ、かなり良いです!! 写真からお分かりのとおり、編集長の頭ではこんなに「ぶかふか」なハットが、ビタっと一体化するんです!! しかもいつもは鬱陶しい「あご紐」が、後ろにまわすと気になりません!!
もしかすると大発明かも!?
「ハットの縁(ふち)から伸びる普通のあご紐」とは違って、このストラップは頭部をぐるっと一周しています。たったそれだけのことなのですが、それだけでSUPなどの「帽子を飛ばされたくない海上」でも、安定感・安心感が格段に増すんです。
帽子なんて文明の黎明期からあったはずなので、もう改良の余地も無さそうなものですが……あったんですね! さり気ないちょっとした工夫のように見えて、もしかするとこれは偉大な発明かもしれません(いつも通りの自画自賛)……。
是非このハットを「なちゅガール」発信の新たなアイテムとして、商品化できると良いなぁ……。名称はもっと分かりやすく『はちまきストラップ』にして……。メンバーがセレクトしたカラー展開など……夢が広がります!