絶対必要な設備!!
前回までの「就寝設備(ベッド)」と「水道設備(タンクとシンク)」と「調理設備(コンロとテーブル)」……この3つをもってして、法律的なキャンピングカー(8ナンバー)のオプションは満たします。でも、それだけじゃまだまだお泊まりはできません。
「水道」や「コンロ」が本当に必要かどうかというと……軽キャンパーにおいては微妙かも(人による)という答えを出してきましたが、それよりもっと無くてはならないアイテムがあります。それが今回のテーマ、「カーテン」となります。
カーテンの機能
説明するまでもないかもしれませんが、「カーテンが絶対必要!!」となる理由をご説明します。また、その他の機能についても少し触れておきます。どんなカーテンをどのように設置するのかを考える際の参考になると思います。
*「目隠し」としての機能
「人の視線など気にしない」という男性の方にはピンと来ないかもしれませんが、女性にとっては必須の機能。特に夜間は車内が明るいと、外から丸見えになってしまいます。たとえ暗かったとしても、寝姿は絶対見られたくないですよね。
夜だけでなく昼間だって、車中泊の旅をしていれば車内で着替える必要は出てきますし、パソコンワークや読書などの作業に没頭したい時もあります。特に一目見てキャンピングカーだと分かるルックスの車は、駐車場で中をジロジロ覗かれることも……。
*遮光のための機能
朝日がのぼり車内に光が差し込んでくると、眩しくてなかなか寝ていられなくなります。キャンプや旅行で疲れて(あるいは深酒などで)、お寝坊したい朝もありますよね。特に明るいと安眠できないタイプの人は、厚手の遮光カーテンを選びましょう。
また夜間も遮光の効果はあります。あまりに薄いカーテンだと光が外に漏れてしまい、車内の様子が透けて見えちゃいます。カフェカーテンのようなレース生地も、装飾としては可愛いのですが、使用状況を想定して生地を選びましょう。
*断熱のための機能
夏はともかく、冬の寒い時期の車中泊を予定している方は、カーテンに断熱(遮熱)効果を期待することもできます。普通の家でも窓からの熱交換(ロス)が一番大きいとされますから、車内でもあなどれません。カーテンによる保温効果は思いのほか大きいんです。
最近のカーテン生地はUVカットだけでなく、遮熱効果も「何十パーセント」という表示のあるものが販売されています。夏の室内温度上昇を抑える効果も謳われていますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
カーテンの取り付け方
さて、カーテンの効果と生地の選定にある程度の目ぼしがついたら、今度はその取り付け方を検討しましょう。軽キャンパーのDIYとしては、比較的お手軽な作業ですので、ご自分のスキルと予算に合わせてお決めください。
*カーテーンレール
ビルダーさんによる「既製品キャンパー」なら、最初からまず付いてきます。一方自分でDIYするとなると、レールを付ける作業にある程度の技術が必要になります。お馴染み「軽バン生活」さんのカーテンレールは、「ぐるっ」と機能的でマネしたいところ!
*吸盤、ベロクロ、マグネット
とにかく布地を取り付けられれば事は足りるので「窓ガラスに吸盤で付ける」「ベロクロ(マジックテープ)を縫いつける」「天井やピラーが鉄製ならマグネットで」という方法もお手軽です。睡魔に負けそうな就寝直前に取り付けるのは、と〜っても億劫ですけどね!
*サンシェードを転用
要は目隠しができて、遮光、遮熱ができれば良いので、夏にフロントグラスに取り付ける「サンシェード」をハサミで切って、転用している人もいます。アルミシートやプラ段(プラスティック段ボール)などで自作してもOKです。
*専用のキットを使う
車種別に合わせて作られた「目隠しキット」も販売されています。「サンシェード」が全ガラス面の数だけ増えた感じです。安価に済んで、効果もありますが、就寝前に取り付ける面倒さはDIYのものと変わりありません。
機能性半分、見た目半分?
せっかくなら家のカーテンと同様、装飾としての「見た目」も追求したいですね。難しい作業の多い軽キャンパーのDIYのうち、カーテンはご自分のセンスを発揮できる「お楽しみどころ」のひとつです。
編集長の森風美はカーテンだけでなく、磁石で脱着できる木製の窓枠も発案しています。また、今となっては採用している女子も多い、バックドアに吊るす目隠し……下の写真にある特大ストールをマグネットで取り付けるのも、彼女の発想によるものです!