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外どうぐ
使わず嫌い!?
『シェラカップのススメ』

今さらですが……

「シェラカップ」……皆さんお使いですか? 使っている人はヘビーに多用しているけど、使ってない人は1つも持ってない。そんな風に白黒はっきりと、好みが分かれるアイテムかもしれません。何を隠そう筆者も、ず〜っと無視して使ってこなかったクチです。 その理由は……

*使い途が分からない
*サイズが微妙
*見た目が可愛くない
*金属っぽい味がしそう

……といったところでした。買わない理由としては十分でしょう。「買う理由」はそれなりに必要でも「買わない理由」は1つあれば十分かもしれません。同じようにシェラカップを避けてきた、あるいは興味も持ってこなかった人も必ずいらっしゃると思います。

今回はそんな方に向けて「シェラカップのススメ」、その魅力を徹底紹介します!



使い途が分からない!?

そうですね。食器として使うには存在感が微妙なのです。機能だけなら紙皿やプラカップで十分ですし(使い捨てだし)、こだわるのならもっと良い食器を使いたい(味は器で決まるという人もいます)。その中間にある「シェラカップ」って中途半端なんですよね〜。

今時は100円ショップのお皿や紙ナプキンでも、映えるテーブルを演出できますからね!

でも、「シェラカップはティッシュのように使え!」という言葉に出会った時、自分の中で何かが変わったのです(どこで目にしたのかは忘れました、すみません)。そうです。シェラカップはその数が増えてきてこそ、その効果を発揮するのです!!

それまでは「コップ」の代わりや「お椀」の代わりに1〜2個だけ持っておくものだと思い込んでいました。でも違います。ファミリーでも、一人4〜6個持つようになると、使い勝手がぐっと良くなるんです。紙皿やプラカップが全く必要なくなります。

キャンプの時って、細かいことが普段より煩わしく感じられますよね。そんな時、ティッシュのように次から次へと使えると、食事時だけでなく調理の時にも重宝するのです。汚れたら、後でまとめて洗ったり、汚れたまま持って帰っちゃえば良いのです。

陶器と違って頑丈で、スタッキング(積み重ね)もできるので、気兼ねなく使えるのです



サイズが微妙!?

確かに。約300ccというシェラカップの大きさは「お椀」としては小さく、お醤油や薬味の「小皿」としては大きすぎるのです。家で使うには微妙過ぎて、メインの食器にはなり得ません。このサイズの食器をいくつも増やす気にはなりませんよね。

お父さんの「ごはん茶碗」がこの大きさだったら、怒られちゃいますよ! きっと……

でもキャンプの時は違います。キャンプでの食事は家ほど落ち着いて食べません。テーブルに全てのお皿が盛られて「いただきまーす」って、案外やらないのではないですか? 人によるかもしれませんが、焚き火の終盤になっても飲み続けて、食べ続けることの方が多いのでは?

実際、少しずつ焼きあがっていく食材をよそうのに「シェラカップ」は便利です。ちょっとずつ取り分けたり、お裾分けしたりも多く、「ティッシュ」のように使っていくと、サイズなんてそんなに気になりません。

「大は小を兼ねる」と言う通り、お刺身を食べる「小皿」にしても何も問題ありません。逆にお汁やご飯をよそうのに「小さいな」と感じたら、何度もおかわりすれば良いのです。考えてみると、キャンプの時の食べ方って、そんな感じですよね?

スープを温めたい、お湯を少量沸かしたいって時は、お手軽にバーナの火にかけちゃいます!



見た目が可愛くない

一見そうかもしれません。ステンレスやチタンの銀色は味気ありませんし、カタチもキャンプ向けというより登山向け。極端にいうとオッサン臭いイメージすらあるかもしれません。でも……最近はカラフルなものやホーロー加工のものも出てきてますよ。

それに銀色のものだって、数が集まると見栄えするようになってきます。吊るしてみたり、並べてみたり……サイトのデコレーションになっちゃうくらい。底面には可愛いキャラクターやロゴのプリント(エンボス)までありますしね!




金属っぽい味がしそう

これも筆者は恐れていました。お菓子の銀紙やアルミ箔を、奥歯で噛んでしまった時のように、キーンと電撃が走ったら! ……想像するだけでも嫌ですよね。そうでなくても、せっかくのお料理が金属の味で台無しになっちゃったら……。

でも考えてみればスプーンやフォークだって金属製。だいたいシェラカップと同じステンレス製で出来ています。でも、気になったことは特にありませんよね? 実際にシェラカップを使い始めてみても、スプーンやフォークと同様、杞憂だったとわかりました。

ひどい金属アレルギーをお持ちでなければ、問題ないでしょう



シェラカップ・クラブ結成!?

以上、昔の自分に自問自答してみましたが、シェラカップを「使わず嫌い」だった方にも、少しは興味を持っていただけたでしょうか? もっともこんな駄文をお読みにならなくても、その根強い人気を見れば、その利点は推して知るべし! ……なんですけどね。

シェラカップの発祥は、アメリカの自然保護団体「シエラ・クラブ」に遡るそうです。元々は会員向けに製作された『シェラ・クラブ・カップ(Sierra Club Cup)』というのが正式名称。軽量で頑丈。底が広く転倒しにくい。直火にかけて調理もでき、スタッキングでコンパクトに……。

そのあまりにもの優秀さに人気が爆発。次第に他のメーカーからも発売されるようになったそうです。おかげで日本でもたくさんの種類がリリースされていますが、1,000円前後というお値段は、コレクションするのにぴったり!

せっかくアウトドアショップに行っても買うものが何もない時、ちょっと散財して購買欲を満たすのに最適なんですよね。ちょっとずつ、ちょっとずつ集め始めてみてはいかがですか?

「シェラ・クラブ・カップ」ならぬ「シェラカップ・クラブ」を結成しましょう〜!?










Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。