梅雨には早い気もしますが……
はっきりしない天気が今年は続きますね。「菜種梅雨」からずっと梅雨前線が太平洋側に停滞し、つまらない思いをされたキャンパーの方も多いのではないでしょうか? 自然が相手の遊びですから、天候の変化も付き物ではあるんですが……。
どしゃ降りが予想されれば予約を「キャンセル」しちゃった方が得策です。特に慣れない初心者の方は。ただ、どうしても外したくないグルキャンやイベントもあるでしょうから、今回はもう出かけちゃう前提でお話していきます。
準備段階の対策
この準備が「設営時」と「撤収時」の対策に直結しますから、まずは簡潔に雨天時の持ち物を列挙していきます。キャンプ場は天気の変わりやすい山間に多いですから、いくつかは車に積みっぱなしにしておいても良いかもしれません。
*雨具・ウェア
これは普段の生活と変わらず傘・レインコート・ポンチョ・ブーツなど。普段から防水ジャケットをキャンプウェアのデフォルトにしておくのも良いですね。両手が使えるものが有利ですが、ちょっとトイレに行きたい時などは傘の方がお手軽です。
*タープ
完全に雨が予想される時は必須。ソロキャンプなら、パップテントの前室などでも対応可能(カッコ良いかも?)。
*グランドシート
テントの床に水が染み込まないように。水はけの良い砂利のサイトならともかく、土や芝生のサイトなら必需品。
*大きめのビニール袋
最重要アイテム!! 撤収時になんでも突っ込みます。「90ℓゴミ袋10枚入り」なんかを車に載せっぱなしにしておきましょう。
*タオル・雑巾
雑巾は1〜2枚で十分ですが、タオルは厚手のバスタオルなどを多めに用意しておきましょう。
設営時の対策
雨天時は他のお客さんも少ないハズですから、場所選びに自由が利くかもしれません。地面の状態や高低差などを考慮して、降水量が増えた時に浸水しない場所を選びましょう。中州に取り残される事故で報道される通り、川の近くは厳禁です!!
場所が決まったらまずタープを設営。その下で作業を行います。ハッチバックの車なら、リヤゲートを上げた屋根から→タープ→テントの入り口と、濡れない動線を確保して。キャンプ道具はいつもより少なめに、車内も有効活用しましょう。
テントやタープはわざと一端を下げて、雨水の捌ける通り道を作ります。昔の「キャンプ入門書」では「地面に溝を掘る」なんて指南まで書かれていましたが、今の時代では非難の的になりそう。グランドシートを敷くことで対策するようにしましょう。
撤収時の対策
準備のところで最重要アイテムに挙げた巨大ビニール袋。これに濡れた衣類も、食器も、テーブルも突っ込みます。テントなどもイチイチ畳みません。最後までタープを残すようにして、その下で作業しましょう。そのタープも、最後は適当にくるんでビニール袋に突っ込みます。
とにかく車に積み込めればOKなので、ブルーシートなどをトランクに大きく広げ、全部をくるんじゃう人もいます。ただ大量の水はブルーシートから滲み出て、荷室を汚す可能性があるので気をつけて!
帰宅してからも幕をメンテナンスしなくてはならず(濡れたままだとカビや悪臭の元に)、雨の撤収を一番嫌うキャンパーも多いのですが、経験するとレベルがひとつ上がった気分にもなれます。やってしまえば意外に早く終わるので、過剰に雨を恐れないで!
ここで開発部始動!!
こんなことを書いている間に、いつもの(役に立たない)「なちゅガール開発部」のアイディアがむくむくと発動してきました。いつもの通り(一向に商品化されませんが)イラストにして、キャンプ業界にその是非を問うてみたいと思います!!
こーゆーシンプルな「幕だけの商品」って、ありそうでなかなか売っていませんよね? 雨をしのぐためなら、ヘキサよりも正方形が向いています。ハトメが数ヶ所開いていれば、ポールやガイロープが付属してなくても、木やビニール紐で代用できます。商品としては幕だけでOK!!
その代わり値段は1万円以下……いや、ワークマンさんなら5000円以下にできるかも!? それなら雨対策のために買っておきたい人も多いのでは? 『3×3タープ(サンサンタープ)』『5×5タープ(ゴーゴータープ)』……いつもは苦労するネーミングもバッチシ!! どこかで商品化してくれませんかねぇ……。