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入 門
軽キャンパー入門*26
『電源を確保!!(基礎知識編)』

難しいお話になりそう……

さて、いよいよ軽キャンパーの「電源」についてお話する段階に突入しました。災害時にキャンピングカーの活躍が期待される理由のひとつが、停電時にもアセらなくても済む、バッテリー(電源)にあると言っても良いでしょう。

最近はキャンピングカーでなくても、災害対策用に「ポータブル電源」を買う人が増えています!

ところが「電気の話」となると、どうしても理系の知識が必要となってきます。本連載はあくまでも「入門」ですから、初心者の方がお読みになっても分かりやすいように、今回は軽キャンパーの電気のシステムを大雑把にザーッと俯瞰してみたいと思います。




直流と交流

小学生か中学生の頃に習ったのですが……忘れました! 電流には2種類あって、乾電池の電流と、家庭用コンセントに来ている電流は違うんですよね。「直流電流」と「交流電流」……まとめてみましょう!

*DC - 直流電流 (Direct Current)
普通の「乾電池」から流れる電流です。電極の+と−が決まっていて、乾電池を逆に入れたりすると、動かなかったり、機関車トーマスが逆に走ったりしますよね? コンピューターやゲーム機、スマホなどの電子機器も、この直流電流で動いています。

バッテリーという名前のつくものは、まず大抵この直流電流を供給します。車のバッテリーしかり、ポータブルバッテリーしかり。なので車のダッシュボード(インパネ)にある丸い「DCソケット」で普通の家電製品を使うことはできません。

*AC - 交流電流 (Alternating Current)
家庭用コンセントに流れている電流です。+と−が1秒間に50回とか60回の頻度で入れ替わっています。東日本は50Hz(ヘルツ)とか、西日本は60Hzとか言いますよね? 目まぐるしく入れ替わっているので、コンセントは左右どちらの向きで挿しても問題ありません。

静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境に分かれているよ!

昔の電球や蛍光灯などの「光るもの」、扇風機や掃除機などの「回転するもの」、トースターや電気毛布などの「熱くなるもの」は、交流で動きます。TVやPCなどの電子機器をコンセントに繋ぐ場合は、直流に変換して電圧を整えるためのACアダプターが必要になります。




車で使う3つのバッテリー

以下で紹介する3つのバッテリーは、どれも直流(DC)です。つまり車内に溜めておける電流は直流(DC)なのです。充電式の乾電池がサイズアップして箱になったようなものです。

*メインバッテリー
キャンピングカーでなくても、どの車にも付いているバッテリー。車のエンジンを始動させる重要な部品です。ライトやエアコン、オーディオ機器やETCなどにも給電していますが、バッテリーが上がってしまうとエンジンがかからなくなってしまいます。

車中泊でこのメインバッテリーを多用することは推奨できません。「空になるまで使って充電を繰り返す」という仕様になっていないからです。DCソケットでこのバッテリーにつなげる炊飯器や電気毛布も販売されていますが、使いすぎるとバッテリーをダメにしてしまいます。

*サブバッテリー
キャンピングカーに付いてくるもう一つのバッテリー(オプション注文のこともあります)がこちらです。軽バンにDIYで取り付ける人もいますが、車の発電機(オルタネーター)から走行充電をさせたり、ソーラーパネルから充電させたりするために、高度な知識が必要になります。

だいたい軽キャンパーの居住部分(キャビン)に設置されていて、DCソケットで先ほどの炊飯器や電気毛布などの直流製品に給電します。オプションで家庭用コンセントを取り付けてもらうと、パソコンなども使えるようになります。

*ポータブル電源
持ち運びのできる大きな乾電池だと考えれば良いでしょう。充電は家庭用コンセントから行います。今時のポタ電はそのほとんどにDCソケット、家庭用コンセント、USB(-C)の端子が複数ついていて、様々な電器製品を繋げられるようになっています。




インバーターとコンバーター

この2つの用語が、カタカナが苦手な人にとってはいつまでも覚えにくい! どちらも製品としては「ただの四角い箱」としか見えない外見をしていますが、用途はまったく逆、正反対の機能を持ちます。

*インバーター
直流(DC)を交流(AC)に変えるための箱です。つまり直流(DC)であるバッテリーに取り付けて、家電のコンセントで使える交流(AC)に変える箱です。「何ワットまで対応できるか?」とか「正弦波なのか擬似正弦波なのか?」など、選ぶ際には細かいリサーチが必要です。


*コンバーター(充電器)
逆に交流(AC)を直流(DC)に変換。キャンプ場やRVパークのコンセント(AC)から、電源コードを車内に引き込み(「外部電源」と呼ばれます)、コンバーターで直流(DC)にして、サブバッテリーを充電します(下の図の②)。あるいはそのまま車内にコンセントを設け、ふつーの家電を使うこともできます(下の図の①)。

「キャブコン」と「バンコン」がせっかく分かるようになってきたのに、また新たな用語が〜!?



今回はこの辺で……

うわ〜。用語解説ばかりになってしまいましたね。分かっている人にとっては、まったく面白くない記事になってしまったと思います。でもこちらはあくまでも「入門」です。初心者の方でも我慢して読んで頂ければ、少しは理解が進んだんじゃないかと自負しています。

次回はもう少し使用者にも寄り添った、実践的なお話につなげたいと思います。オプションとしてサブバッテリーを取り付けるべきか? ポータブル電源でしのぐべきか? 具体的な使用状況を考えながら、検討して行く予定です。




こちらの動画では「軽バン生活」さんがサブバッテリーの設置法を詳しく説明してくれていますが……難しそ〜!!









Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。