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入 門
軽キャンパー入門*29
『冷蔵庫orクーラーBOX?』

ここら辺で一区切り

「ベッド」から始まり「電源」まで進めてまいりました「軽キャンパー」のオプション編。架装品として何を注文するのか、何をDIYするのかについて、ここまでは車中泊に必要な「基本アイテム」について考察してきました。

そしてこの章からは、応用編と言ったら良いか……贅沢品とも言えるアイテムについて考えてまいります。別に無くても我慢はできる……だけどあったら良いに越したことはない。冷蔵庫、クーラー、ヒーター、オーニングなどなどになります。

本当に付けるかどうか悩むのは、こういったオプションたちになりますよね!?



冷蔵庫の種類

キャンピングカーの冷蔵庫は、一般的に「コンプレッサー式」と「ペルチェ式」という2種類の冷却方法に分かれます。大雑把に言うと「ポンプで冷やす」のと「金属板に電流を流す」方式の違いですが、そのメリット、デメリットだけは理解しておきましょう。

*コンプレッサー式
お家の冷蔵庫と同じ仕組みで、すんごい冷えます! 氷点下にもなるのでアイスや冷凍食品も保存可能。動作音と、サイズの割には庫内が小さくなっちゃうのが玉にキズ。値段も高めで3万円以上が多いかな?

*ペルチェ式
価格が安め(3万円以下のも!)なので、ネットではこちらが先に目に入っちゃうことが多いのですが、パワーは弱めで、冷却能力に不満を持つ人も……。最初から「冷えている物」や「保冷剤」を入れて、パワーアップしたクーラーボックスとして扱った方が……。

まだ主流ではありませんが「アンモニア吸収式」というカセットガスが使えるものもあります!



冷蔵庫の規格

ビルダーさんの注文票では「エンゲル冷蔵庫(12V)」と記載されていることが多いようです。安定性能の「コンプレッサー式」を推奨されているのでしょうね。でも「エンゲル」というのはブランド名。他のメーカーさんからも、車載用のコンプレッサー式は出ています。

「タケル」くんファミリー(JPN)の「トウマくん」も注目されています!!

シガーソケットで給電して、扉が上に開くタイプのものが多いのですが、そんな軽キャンパーに載せる冷蔵庫の平均的なスペックを、「消費電力」「価格」「サイズ」の3点から考察してみましょう。

*消費電力
サイズによって異なりますが、40〜50W前後のものが多いかな? 意外と低電力ですね。しかも冷蔵庫はずーっと働き続けている訳ではなく、庫内の温度で断続的にON/OFFするので、走行充電のサブバッテリーならまず心配は要りませんね。

*価格
安く買うならポータブル仕様の小型のものが、ネットで3万円台から。ビルダーさんに取り付けてもらうとなると、キャビネットなどに格納されることになったりして10万円以上になることも……。

*サイズ
庫内が15ℓ〜30ℓあたりのサイズが、軽キャンパーには妥当でしょうか? だいたい1.5ℓのペットボトルが4本〜7本入る容量です。でも冷蔵庫自体の大きさはその1.5倍になり、ビルトイン(取り付け)してもらうとさらにスペースが必要になり、かなり場所ふさぎです!!

結論としては、筆者もそうなのですが、価格とスペースを考えて諦めるのもアリかなぁ……とも思います。ただでさえ、狭い軽キャンパーですからね。あれば絶対便利だし、憧れもあるのですが……。




その他の手段

ということで、代替手段! クーラーボックスで凌いじゃう方法も探ると……やっぱり「氷」ですね!! 1泊旅行ぐらいだと、キャンパー間で有名な「ロゴス氷点下パック」が活躍するのですが……溶けてしまうとただのお荷物に化してしまうのが欠点です。

その点「ただの氷」は、ペットボトルやジップロック™️で凍らせて持っていけば、溶けた後にも「みず」として有効利用できます。そして連泊の車中泊旅を続ける場合、スーパーやコンビニで「氷(ロックアイス)」を買い足していけばOK!

季節にも、クーラーの性能にもよりますが、1kg/200円くらいで一晩は持ちますよ!!

あるいは写真のように「保冷室」を自作してしまう方法もあります。ホームセンターで売っている「スタイロフォーム」という発泡スチロール(?)で2重に仕切っただけですが、朝に入れた2ℓペットボトルの氷が翌朝まで残っています。

お得意の皮算用ですが、200円の氷なら、150泊〜200泊ぐらいでトントンになる位の計算になりますから、よっぽど日本一周でもしない限り、「氷+クーラーボックス」でも困りはしません。初日は家で凍らせた氷を持っていけば、さらに節約になりますし。

節約といえば、冷蔵庫を載せている方も、最初に氷を入れていくと、節電になりますよ〜



スペースと相談?

「車中泊車は寝れるだけで良い! あとはぜんぶ贅沢品だ!」と暴論を豪語する猛者さんもいらっしゃいますが……その通りだと思います! 究極は、保冷なんてしなくたって、キャンプ場手前のスーパーで食材を買ったり、外食中心の旅をすれば良いのです。

すると、無難な提案になってしまうのですが、「ご自分のスタイルに合わせて購入を決めましょう」という結論になるのかな? 「乗車人数は?」「連泊するのか?」「自炊するか?」「予算は?」「すでにお気に入りのクーラボックスを所有しているか?」などなど……。

予算もあって少人数乗りなら、取り付けてもスペースは気になりませんが、ファミリー使用なら、必要のない時に邪魔になります。いつも言う事ですが、最初にオプション注文しなくたって、後から購入する方法もアリですからね。

あ、でも「冷凍」させたいものがあれば「コンプレッサー式」一択です! ガリガリ君とか!!



「さおりんご」さんが、まさにガリガリ君冷凍保存を実験されている動画です!







Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。