カレーと言ったら……
「調理編」の第2回として、前回はカレーを作りました。ただし「ルー」だけです。肝心のごはん……「白飯」の方がまだですね。たまたまカレーを例に挙げて、調理のコツを伝授していますが、日本人たるもの白飯は外せません。
焼肉でも、BBQでも、ちゃんちゃん焼きでも、アヒージョでも……!? 美味しいものを食べれば「白飯欲しーっ!!」ってなる人は、たくさんいると思います。というわけで今回は、白飯の炊き方、炊飯についてお送りしていきます。
まずは手抜き法から
どんな場面でも、できるだけ労力をかけず、楽をすることに重点を置いてきました「女子キャンプ入門」ですから、「炊飯」についても楽する方法を真っ先に考えます。ですが、お米の国「日本」ですから、すでに様々な方法がありますよね……。
*レトルト
……って言ったら「サトウのごはん」が有名ですが、他にもさまざまなメーカーからレトルトごはんは出ています。「玄関開けたら2分でごはん」ですが、キャンプ場に電子レンジは普通ないので、湯煎で15分くらいかかります。
*アルファ米
防災用に備蓄されることの多いアルファ米。荷物を軽量化したい登山家にも重宝されています。熱湯を注いで15分くらいの商品が多いようですが、常温の水で戻すと60分くらい待たされます。時短と味を考えると熱湯の方が良いでしょうね。
*タッパーや冷凍で
おウチでご飯が余った時にも、ラップに包んで凍らせちゃいますよね。ただしキャンプではお湯で温めることになるので、ラップやジップロックなどではなく、100℃耐熱の『アイラップ』や『湯せん調理も出来るポリ袋』などを使いましょう。
美味しいご飯の炊き方
それでは本編。上記のような「手抜き方法」ではなく、キャンプできちんと炊飯をする方法をレシピ風にご紹介しましょう。キャンプをしない方からは「お鍋でごはんが炊けるの〜?」と驚かれることもありますが、意外と簡単に炊けます!
メスティンやクッカー(お鍋)やダッチオーブン……キャンプでご飯を炊く器具はいろいろありますが、人数に合わせてサイズが決まってきます。今回はその中でも一番簡単で失敗も少ない、メスティンで挑戦してみましょう。
① お米1合(180cc)と水(200cc)を用意します。お米はよく研ぎ、ザルなどにあげて水気をきります。無洗米の場合は研がずにそのまま使用しますが、お水は215ccの分量にしてください。
② メスティンで、お米を水に浸けて吸水させます。ここが美味しく炊くための一番のコツ、大切なところなのですが、浸ける時間は適当でだいじょうぶ。暖かい時期で30分、寒い時期で90分程度が推奨されてはいますが……。
③ バーナーでもカセットコンロでも良いんですが、今回は固形燃料を使うのが一番のポイントです。自然に強火から弱火へと変化するので、炊飯にはぴったりな上に、20〜25分で自然に鎮火するので、♪It’s automaticなんです。
④ ということで、炊いている間はただ見てるだけ。中の水が沸騰した音がしてきたり、フタの隙間から湯気が吹き出して、ご飯の炊ける良い香りがしてきても♪It’s automatic……側にいるだけで良いです。
⑤ 固形燃料が燃え尽きたら炊き上がり。でもここからが一番肝心、蒸らします。逆さまにしてタオルに包んで15分。美味しいごはんの出来上がり〜。
食べ比べてみました!
画像のためにせっかく用意したので、4種類を食べ比べしてみました。左から「レトルト」「アルファ米」「冷凍ラップ」「メスティン炊飯」になります。アルファ米に関しては「白米」が見つからなかったので「わかめご飯」になっています。
美味しかったのは「メスティン炊飯」と「冷凍ラップ」でした〜!! 今回は僅差でメスティンの方が美味しかったのですが、炊き具合の成否と、冷凍前のごはんの状態によって順番は入れ替わるかもしれません。
続いて「レトルト」……温めて熱々のパックを開けた瞬間、立ち上がる湯気に、なんだかインスタントっぽい香りを感じました。ビニールやプラスチックから移った匂いなのか、保存料の匂いなのか。数口食べると気にならなくなりましたが。
そして「アルファ米」……やはり元が完全に乾燥しているだけあって、お湯で戻すだけでは、美味しいご飯のあのモチモチ感を復活させるのは難しいみたい。だけど、わかめと塩味のせいで美味しくはなっています。
という訳で、キャンプで美味しいごはん食べたいなら、現地で炊飯する価値は十分にありますね。こちらをお読みの初心者の方も、失敗を恐れずにチャレンジしてみてください! 美味しく炊けた時は、思った以上に嬉しく、感動しちゃいますよ!!