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入 門
軽キャンパー入門*32
『FFヒーターなんていらない!?』

ラスボスFF登場

1年の中でもイチバン暑いこの時期に、さらに熱くるしい話でごめんなさい。オプション選択もいよいよ大詰め……というか大ボス、ラスボスと戦う局面に突入しました。今回は「FFヒーター」について検討します。

FF……といっても「ファイナルファンタジー」の略ではなく、「ケフカ」でもありません!

「FFヒーター」の「FF」とは「Forced draught balanced Flue systems(強制排気により安定した煙道システム)」を略したもので、狭い車内で使っても一酸化炭素中毒の心配が要らないヒーターのことです。

これがもう優れもので、取り付けている人は口を揃えて「あって良かった!!」とおっしゃいます。一方で取り付けていない人は(筆者も含めて)「高すぎる〜!!」と煩悶。最後の最後まで取り付けるか悩んだ……というユーザーさんも多いのではないでしょうか!?

でもどうして「ファンヒーター」でも「ガスヒーター」でもなく「FF」なのでしょう?



FFヒーターとは!?

写真で「これがFFヒーターですっ」とお見せできなくてすみません。おウチにある白物家電とは違って、四角い箱型のヒーターではないんですよね。車内に組み込まれてしまって、外から見えるのは温風の吹き出し口だけになります。

中には黒くて細長い箱。大きめのカステラぐらいのサイズかな? 本体はそれほど大きくはないのですが、吸気と排気のダクトを2本伸ばしているので、スペースはけっこう取ります。軽キャンパーの荷室が、シュラフ1〜2つ分くらいは塞がれてしまいます。

ですがスイッチひとつで、冬の暖房がすべて解決してしまうのは魅力的!! 真冬の北海道でも、Tシャツ1枚で過ごせてしまうパワーです。イコール大きなシュラフを積まなくても良いことになり、スペース問題は相殺されてしまいます。

さらには灯油の補給も必要ありません。普段給油しているガソリンを燃やしている上に、燃費もと〜っても良く、一晩で1〜2ℓほどしか消費しません。そしてその名の通り、排気もバッチリ車外に放出されますので、定期的な室内の換気も不要です。

それでも念の為「一酸化炭素チェッカー」の設置が推奨されてはいます



でも高〜い!!

良いことづくめのFFヒーターなのですが、軽キャンパーとなると(軽バンコンも含めて)普及率は半分くらいになるでしょうか? 高いハードルとなるのが、まず何と言ってもイニシャルコスト。本体価格だけで10万円台後半から〜。

工賃を含めると新車時で20万円前後、後付けで30万円はかかってきます。サブバッテリーから電源を、ガソリンタンクから燃料を供給する上、吸気排気のダクトも這わせなくてはいけません。工賃が嵩むのもいたしかたありませんね。

石油やガスの小型ヒーターなら1万円前後ですから、どうしても比べちゃいます……

メーカーもドイツのメーカー「Webasto(ベパスト)」一択になってしまい、日本の大手メーカーは参入してくれていません。ネットでは格安品も見つかるのですが、実際に取り付けているという人には……お会いしたことありませんねぇ。




他の難点もちらほら

他のデメリットも挙げるなると、まずはメンテナンス。月に一度は最大出力で30分〜60分ほどの空炊きが必要になります(メーカー推奨は月2回)。真夏も欠かさず運転させないと、寿命を縮めてしまいます。

いざ冬が近づくと、ビルダーさんは故障の相談に追われるそうですよ

また、ボイラーを炊いたような「ゴーッ」という運転音が気になる人も。それほど大きな音でもないのですが、静かな夜には耳につくので、テント泊の人が近くにいるキャンプ場では配慮が必要かも。

キャンピングカーが集まる場所なら「お互い様」で済むんですけどね!

そしてやっぱりスペースの問題。先ほど「冬はシュラフと相殺」と解決したことにしましたが、夏場も常時設置されています。小さめのクーラーボックスぐらいのスペースですが、一年中塞がれてしまうとなると、軽キャンパーにとってはツラいですよね。




FFなんか無くたって!!

話は変わるようですが、よく「夏と冬のどっちが好き?」という話題になった時、「冬派」の人は、「夏の暑さはどうにもならない」けど、「冬は着込めばどうにかなる!」と、よく言われますよね。確かにその意見には一理あると思います。

個人的には夏の方が好きなんですけどね!

キャンピングカーも難しいのは夏の暑さ対策の方で、冬の寒さはなんとかなるものです。テントで雪中キャンプをする人もいるぐらいですからね。断熱性がより高い軽キャンパーとなれば、言わずもがな。

上でお見せした「小型ヒーター」以外にも、「電気毛布」「使い捨てカイロ」「湯たんぽ」「羽毛シュラフ」などを駆使すれば、東北や北海道、高山でもない限り、一晩くらいの快眠は確保できます。

2〜30万円もかかる「FFヒーター」のコストと比べれば、使い捨てカイロを何個使ったって、一回あたり数百円。現地でFFヒーターが故障して難儀した……なんて話も聞くので、今だに導入を躊躇しているのですが……




それでもやっぱり欲しい〜ぃ!!

なんだかデメリットばかり挙げ連ねちゃったような気もしますが、それでもやっぱりあるに越したことはないFFヒーター。正直に言えば、今でも欲しいオプションの第一位に鎮座ましましています。お金の問題さえなければねぇ……さすがラスボスです。

皆さんも懐具合と相談されて、どうせ導入されるなら注文時、新車納入時からが良いと思います。バンコンでも取り付けてくれる業者さんはありますし、最初に我慢しちゃうと、ず〜っと我慢しちゃうことになっちゃうものですから、

キャンピングカーにつきものの「結露」問題も、少しは解消されますよ!



「まるななさん」のFFヒーターが壊れちゃった時の、非常に貴重な動画です。寒中キャンプは予備の熱源も常に必要ですね。









Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。