再掲記事になります!
なちゅガールとしては珍しく、以前に一度掲載いたしました卓上焚き火台『卓火』の再掲記事となります。……というのもこのアイテム、編集長の森風美が気に入っちゃって、気に入っちゃって……。
ご覧の方はご存知の通り、自身のインスタグラムの投稿でも、TVの取材でも使いまくって、使い倒しています。これまで数々のギアに触れてきた森風美にしては、ちょっと珍しい動向ですね。
そんな『卓火』が再販されることになりました〜。今度は「MAKUAKE」から「machi-ya(CAMPFIRE)」に舞台を移して、11/30までの期間限定です。前回買い逃しちゃった人、買おうか迷っていた人は、この下の記事をお読みになってみてください!
※注)また、旧記事中の「薪のずり落ち防止策」につきましては、すでに改良が加えられているそうです!! 「なちゅガール」の記事が商品改良のお役に立てたようで光栄です!
machi-ya販売ページ : https://camp-fire.jp/projects/view/630962
(本日10月28日の正午12:00より販売開始です)
期待のルーキー登場!
近年のブームで「ギアももう出尽くしただろう感」が正直ありますが、またまだ「盲点」を突いた新製品が開発されるものです。このたび編集部に届いたのは焚き火台。「またかよ」感もあるかもしれませんが、これが見るからに優等生!
卓上焚き火台……その名も『卓火 TAKUBI』。何の変哲もない四角形。3方を鉄板が囲み、上にロストル(焼き網)を載せただけのシンプルな構造。ですが、そのシンプルさ故に奥深い性能を秘めている。メーカーの『URARAKA』さんは以下の5つの特性を挙げられています。
『卓火 TAKUBI』の5つの特徴 *卓上コンロ、ストーブ、焚火台と1台3役のコンパクトサイズ *組み立ても持ち運びも楽々 *アルコール・固形燃料・炭・薪など幅広い燃料に対応 *風の日でも使える風防付。熱効率も抜群 *耐荷重量15kgの頑丈設計
ところが「優等生」、しかも「ルーキー(新人)」とくれば、その弱点や欠点などの粗探しをしたくなるのが人間感情というもの。今回は、この「TAKUBI(たくび)」君にはクラファン前の過酷な試練を味わってもらうことにしました!!
①耐久力テスト
まずはなんと言っても、重量攻めでしょう!! 編集部には「重さ5kg」の極悪……極厚鉄板の「TETSUJIN」君がいます。まずは彼に上から乗ってもらって、自称「耐荷重量15kgの頑丈設計」とやらがどれほどのものか見せてもらいましよう!!
次に重量といえばダッチオーブン。クラファンのページでは「小型のダッチオーブンもOK」と謳っていますから、編集部愛用の「TSBBQ製のステンレスダッチオーブン」に登場してもらいましょう! もちろん中は水でいっぱいにしてあります!!
もうこうなったら、編集部にある一番の重鎮。黒光りした巨体の10インチダッチオーブン、「UNIFRAME Super Deep」の出陣!! もちろん水攻めもプラスして……。なんだかもう、悪いサルを懲らしめる臼(うす)のような気持ちになってきました……。
結果は……惨敗!! 「TAKUBI」君はビクともしません。どころか、ますます安定してドッシリと鎮座ましましています。水を満たしたダッチオーブンの重量を計ってみると、それぞれ「4.7kg」と「9.6kg」……耐荷重量15kgには及びませんでした。さらに大きなダッチもイケるということ!?
②組み立てやすさテスト
次に注目したのは「組み立て易さ」。最近の凝ったギアは、その複雑なデザイン故に「取り扱い説明書」を見ても、組み立て方が分らないことが多々あります。でも「取り扱い説明書」……フィールドまで持って行きたくないですよね。
そこで説明書を見なくても、いかに直感的に組み立て上げることができるか? Makuakeのページでは速やかに組み立てるGIF動画が上がっていますが、それは慣れたスタッフさんによるもの。今回は編集部の組み立て方を知らない2人にチャレンジしてもらい、タイムを計測しました。
❶ まずは「完成像だけ知っている被験者」です。「TAKUBI」君の写真を数秒見せた後に、できるだけ速く組み立てるように命じました。結果は……30’24秒。「取り扱い説明書」もなく、初めてでこの記録は、なかなか優秀なんじゃないでしょうか?
❷ 次は「何も知らない被験者」を用意しました。完成像を見たことない中で「これが焚き火台になるように組み立ててみて」とだけ言って、チャレンジしてもらいました。結果は……1分21’07秒。やはり約3倍ほどの時間がかかってしまいました。
③ 燃焼テスト
「TAKUBI」君のウリは、さまざまな燃料に汎用性があり、それによって「コンロ」「ストーブ」「焚き火台」と3WAYに用途が広がること。でもちょっと気になっていたことが2点あって、それを検証してみることにしました。……ということで、最後は「火攻め」です!!
一つは「ニチネントップ」との相性。なちゅガールメンバーの「まるみ」さんが、動画内で今ちょっとハマっている固形燃料缶です。昭和の頃からある定番商品ですが、この大きさの缶が、このコンパクトな焚き火台で使用できるのか……写真でご覧ください。
見てみたかったのは、炎の高さだったのですが、底板を5段階の高さで調整できるので、小さな固形燃料、付属のアルコールバーナー、ニチネントップ……それぞれに合わせた火加減を調節できます。そして編集部にあった巨大缶「DAIKEN TOP」までハマりました!!
そして、二つ目は小さな焚き火台としての機能……というより安定性。Makuakeの画像を見ると、薪が前方にズリ落ちて来そうな気がしませんか? 暖を取れるように前面を解放しているのでしょうが、ちょっとした留め具でもないと、不安定そう……。
そこで編集部はこのような「針金」を用意しました。こんな簡単な針金でも、1〜2本あれば案外と安定するものです。それともう一箇所、注目したのがこの取っ掛かり。底板のほんの数ミリの折り返しですが、これを利用しても意外と安定するかも!? やってみましょう!
針金よりも底板の折り返しの方が「ずり落ち防止」には貢献することがわかりました。針金の場合は隙間から、どうしても細い枝が落ちてしまうのですが、折り返しはほんの数ミリでも、カンペキなストッパーになってくれます。
※注)冒頭でお知らせした通り、現在は改良されています!
しかも、もう一点気付いてしまいました。メーカーの参考画像では載せてなかったロストルを利用すると、薪が直立して、より安定します。網の格子が広いので太めの枝でもOK。フィールドではバトニングをちびちびしながら、薪を足していくと楽しいですね。
総評としては……
以上。優等生っぽい新入りに、さまざまな試練を与えてみました。粗を探せば、小さな欠点は見つかるものですが、総じてかなりの優等生だったと言えるでしょう。それどころか、新たなるスタンダード、定番商品の誕生に立ち会っているような気持ちにさえなりました!
特に奇抜なアイディアを投入したのではなく、「様々な燃料で様々な用途」に使えて、「組み立てが簡単」で、何より「コンパクトで頑丈」だという事が、これほどとはっ!? 道具の基本を押さえて追求する……そんな姿勢の大切さを思い知らされた検証でした。
machi-ya販売ページ : https://camp-fire.jp/projects/view/630962
(本日10月28日の正午12:00より販売開始です)
『URARAKA』 インスタグラム : https://www.instagram.com/uraraka_outdoor/
追記……
また、記事作成後に『URARAKA』さんより、付属の「取っ手」を使って鉄板を持ち上げられることを教えて頂きました。いや、そんなことは分かってました。「見れば分かる、持ち上げるヤツやん」です。
「TAKUBI」本体を持ち上げられてしまうんです〜!! これは画期的!! 本体が冷める前でも火傷することなく、移動させられますね。下のウッドプレートも卓上で使用を想定して付属してきます。
「卓火」という名前も卓上での使用を前提に付けられたものですものね。固形燃料やアルコールバーナーなら安心して使えます。薪や木炭を燃やす場合は爆ぜることがあるので、アルミテーブルの方が良いと思われますが。……以上、追加情報でした!!