ただいま〜
おウチに帰ってきました。小学校の時は、お母さんに「ただいま」と言うまでが「遠足」だとされていましたが、こちらの入門では道具のお手入れして収納するところまでが「キャンプ」となります。
何も特別なことはありません。ギアを長持ちさせるための最低限のお手入れだけはしてあげましょう。「入門」ですから、ビンテージランタンのような難しいメンテナンスはひとまず置いておいて、基本的なアイテムのお手入れを見ていきます。
説明が必要になるのは、大きく分けて3つ。テント・タープなどの「幕物」、シュラフ・ジャケットなどの「羽毛類」、スキレット・ダッチオーブンなどの「鋳造物」になるでしょうか。
テント・タープ類
大物ですが、難しいことはありません。部分的な汚れをしっかり落として、乾燥した状態を保つだけでOKです。水分や汚れを放置しておくと、カビが発生して大変なことになりますので、雨の撤収では気をつけましょう。
汚れは中性洗剤を薄めて、雑巾で拭いたり、スポンジでこすったり。部分的に手洗いしても良いです。干す時はポールを入れてピンっと張らなければならないという説もありますが、浴室やベランダの軒下で、広げて吊るすのが一般的です。
強くこすったり、直射日光で干したりすると、痛んだり、防水機能が低下したりします。また、洗濯機で洗うと破損の原因になります。手洗いで綺麗にならない場合は、専門の業者もありますので、クリーニングに出しましょう。
シュラフ・ダウン類
シュラフも水分が大敵です。雨に濡れるようなことはなくても、睡眠中の発汗や吐息で湿りやすいので、キャンプの度に乾燥させるようにしましょう。こちらも天日干しは表面の生地を痛めるとされていますが、筆者は1〜2時間なら干しちゃってます。
洗濯はぬるま湯を張った浴槽などで。洗剤は羽毛専用のものを使うように注意してください。中綿が化繊の場合は一般的な洗濯用洗剤で十分です。全体を優しく足で踏みながら漬け揉み洗いします。
洗った後は、十分にススいで乾燥させます。化繊は乾燥機NGですが、羽毛は乾燥機の「低温乾燥モード」ならOK。ただ乾燥機の後も、風通しの良い日陰で1週間ほど干し続けて、完全に乾燥させましょう。
ダウンジャケットなども基本は同じですが、クリーニングに出した方が安心な上、仕上がりも綺麗です。外から見られることのないインナーダウンなんかは、家で羽毛用洗剤を使って洗っちゃったりしてますけどね。
ダッチオーブン、鋳造グリル
黒い鉄がむき出しになった鋳造のスキレット、ダッチオーブン、グリルなど……はっきり言ってサビます! 放っておくと錆びます!! これだけは疲れていても、キャンプから帰ったその日にやるようにしています。
まずは洗剤を(極力)使わないようにして綺麗にしていきます。汚れや焦げなどを刮ぎ落とすのですが、スチールタワシでは傷が付くので、亀の子タワシや木ヘラを使うように言われます。筆者はスチールでガシガシやっちゃってますけど!
落ちにくい場合は、お湯を張って熱したり、ふやかしたりするのですが、水気はしっかり取りましょう。キッチンペーパーなどでしっかり拭き取った後、コンロやバーナーで熱します。
そして仕上げに、オリーブオイル(が良いとされますが、もったいないのでいつも植物油)をよく塗り込み、熱して、冷まして、塗り込み、熱して、冷まして……最後は新聞紙に包んで保管します。
見せる収納、使う収納
お手入れが終わったら、押し入れや物置にしまうことになるのですが、これも場所を取って問題になるんですよね。貸し倉庫をレンタルするのも、なかなかに物入りですし、準備の時にメンド臭いし……。
物によっては車に積みっぱなしにしちゃうのもひとつの解決法。チェアやテーブルを常備しておくと、ちょっとした時に使えて便利ですし、バンライフっぽくカスタマイズできて格好良いかも!
また、今はオシャレなギアが多いですから、アイアンラックや有孔ボードなどでDIY……「見せる収納」を作っちゃうのも良いですね。ランタンやバーナーなど、災害時に役立つアイテムも多いですから。
そうしたら、もういっそのこと、リビングをキャンプギアで埋めちゃうのもアリかも。チェアやテーブルを普段使いにしてしまえば、片付ける必要がない上、日常生活からキャンプ気分を味わえます!
新章突入!?
さあ、初めてのキャンプに行って、お家に帰ってきて道具をしまうまで……一連のシミュレーショがこれで幕を閉じました。ここまでお付き合い頂いた読者の皆様、本当にありがとうございました。
……とは言っても「女子キャンプ入門」は終わりません。まだちょっとだけ続きます(ドラゴンボールみたいだな)。実は書き残していることが結構あるのです。次回からは新展開に突入いたしますので、今後ともご贔屓のほど、よろしくお願いします!