うめのちゃんに聞きました!
拠点は「北海道」と離れていて、それ以外にも日本各地をあちこちと飛び回っているので、なかなか出会えない「うめの」ちゃん。昔からお互いの存在は知っていても、編集長の森風美と急接近したのは最近のこと。
アウトドア女子としては、2人ともかなりの初期(……とは言っても5〜6年前)から、活動を開始していたのですが、今回の対談で、「うめの」ちゃんの方がずっと早かったことが判明。当時の貴重なお話をお伺う機会となりました。
ポッポからお届けします!
森風美「はい。今うめちゃんと一緒のお仕事を終えてきて、イトーヨーカドーの『ポッポ』に来ています!」
うめの「ポッポに来てまーす!!」
風美「ぽっぽ号に乗ってきて、ポッポで食べています」
うめの「はじめてです!」
風美「え? 初……入店!? ポッポに?」
うめの「そうですね。ポッポで食べるのは初めてです」
配信を始めたきっかけは?
風美「うめのちゃんって言うと、すっごい前々から配信してるというか……発信しているというか……最初はニコニコ動画から? YouTubeから?」
うめの「いや、最初はYouTubeもニコニコもする予定はなくて……一番最初にあったのは『日本全国、全都道府県に行ってみたい!』って想いだったんですよ」
風美「日本一周……みんな行ってみたいよね」
うめの「そう……でも日中からぷらぷら遊んでるの申し訳ないなーって。行ってみたい人いっぱいいらっしゃるのに申し訳ないなーって」
風美「大義名分みたいなので始めた感じなの?」
うめの「そうなんですよ。皆さんに少しでもお裾分けできたらな……って。配信を始めたのって、けっこう後からなんですよ。」
風美「まずは、自分が旅をしたいって想いがあって、あくまでもオマケ的な?」
うめの「そうです。メインじゃなかったです」
いきなり「ぽっぽ号」?
風美「やり始めた頃に苦労されたことってありますか?」
うめの「ペーパードライバーだったんで、最初は駐車に苦労しました」
風美「えー、ペーパードライバーからの、いきなり!? 大きなキャンピングカーだったの?」
うめの「そうなんですよ!」
風美「格好良い!」
うめの「普通は……乗用車に乗られている方なら、バックの時にハンドルを切る方向も分かると思うんですよ。でも私はまったく車自体を運転したことがなかったので、どっちがどっちか……」
風美「すごい! ペーパードライバー講習とかにも行かず、とりあえず買って、あの『ぽっぽ号』で練習?」
うめの「練習しましたね、近所走って!」
風美「えー! こわ〜……」
うめの「そんなわけで、最初は駐車にすごく苦労しました」
最初は生主
風美「で、6年前から配信を始められたと……かなりの先駆者ですよね?」
うめの「自分が始めるとは思ってなくて……見てはいたんですけど。配信サイト、配信アプリとかで」
風美「今でいうと『ライバー』になるのかな? 当時は『配信主』とか?」
うめの「あ、そうですね。『生主(なまぬし)』とか呼んでましたね」
風美「あぁ『ニコ生主』!! ニコ生の方が先だったんですか?」
うめの「そうです。ニコニコの方が先で、YouTubeを始めたのが後ですね」
風美「それは何かきっかけとか、Youtubeに移るトレンドとかがあったんですか?」
うめの「視聴者さんからです。視聴者さんから『ニコ生だけで終わらせるにはもったいない内容だから、YouTubeも始めてた方が良いよ』って」
風美「視聴者さんから教えてもらったんですね!」
うめの「きっかけは……そうですね。配信のやり方とかも教えてもらいました」
当時の反応
風美「当時は珍しかったんじゃないですか? ライバーとかインフルエンサーとか、まだいなかったんじゃ?」
うめの「YouTubeを始めて半年くらいは、ライブ配信のコメントって後から見る人には表示されなかったんですよ」
風美「あ、機能として。リアルタイムのコメントだけで……そうだった、そうだった!」
うめの「YouTubeライブ生配信って存在をほとんどの人が知らないので、『どうしてこのコは画面に向かって一生懸命話してるんだろう?』という書き込みがついたり……」
風美「ふふふっ(笑)」
うめの「あと、外で生配信していると、地方局のアナウンサーと間違われたり……」
風美「一人でカメラに向かってしゃべっているから?」
うめの「そうです。『放送日はいつですか?』って聞かれたりしました」
これからの配信
風美「その後は変化とか、ありました?」
うめの「うーん、私は昔も今も生配信が多いので、視聴者さんは変わってないですね。いただくコメントも、距離感も……。長く見続けてくださっている方もいて、本当にありがたいですね」
風美「これからはどうなっていくと思います? その、配信の世界って」
うめの「もっと普通になって、当たり前のことになっていくと思います。誰もが気軽にできるような」
風美「一般的になって、みんな始めるようになって……人類皆配信みたいな?」
うめの「すごくいいことだと思います! 別に見ている人も多くなくて良いから、外に出られない人とかが誰かと繋がれるという……」
風美「誰かと分かち合いたいって、ありますよねぇ」
うめの「一人でも良いから共有できたらいいなっていう」
風美「ソロで美味しい物食べてる時に『コレ美味しいね』って隣の人に言いたくなる……私の場合tweetなんですけど」
うめの「うんうん。人によって題材や規模が違って良いんだと、個人的にはそうなっていくだろうなと思いますし、そうなっていくのが良いと思います」
これからの旅
風美「個人的には、何かチャレンジとか考えてますか? うめのちゃんというと『桜前線とともに』とか『いっぱい歩いてみる』みたいな企画が思い浮かぶけど」
うめの「う〜ん……あっ、今にも壊れそうなポタポタの原付で、お遍路まわってみたいな。キャンピングカーじゃなくなっちゃうんですけど」
風美「原付お遍路?」
うめの「はい。歩きだと、女性だと、ちょっと難しい場面もあるし。かといって車だと、便利すぎちゃうところもあるので……なんかもう、ボロい原付でまわってみたいですね」
風美「ボロいが重要なんですね。レトロお好きですもんね。昭和と」
うめの「ボロいのが重要なんです。便利すぎない方が、旅ってバラエティ豊かになるんです」
風美「キャンピングカーだと便利すぎる?」
うめの「そう、生活の場でもあるんで普段はそうしているんですけど、遅い車だったり、ボロい車だったりするほうが、休憩が多くなったり、トラブルが多くなったりして、面白い化学反応が起こるんですよね」
風美「私は旅行前に計画を決めすぎちゃうんで、トラブルなく、あっさり帰ってきちゃう」
うめの「人との出会いがあったり、寄り道したりするのが面白いんですよね。たぶんそうやって、まわってくと思います。」
風美「心に刻みます」
編集後記
うーん……うめのちゃんのお話、それほど昔ではないはずなのに、今のこのアウトドア配信の盛況っぷりを見ると、隔世の感がありますねぇ。そんな黎明期を切り開いてこそ、雑誌「カーネル」や「ワークマン」のアンバサダーとして活躍する今のお姿があるんですね。
それにしても(失礼ですが)しっかりと考えられていて、先見の明がおありだとお見受けしました。今後数年でまた状況は一変していくんでしょうね。もっと配信が普及して、普通のことになっていくのかな?
それでも「毎日がエブリディっ!」「うめのは今日も元気だよっ!」……うめのちゃんは安定の配信を日本のあちこちから続けていくのでしょう。『オンボロ原付お遍路さん』企画っ、面白そうっ!! 期待しています!