はっきり言って飾り!?
これは正直、要らないアイテムかも……。ジャグ。給水タンク。なちゅガールメンバーの動画を見ていても、使っている人はあまり見当たりません。「野外のもりこ」さんがコンパクトで可愛いのを使っているくらいかな?
昔ながらのポリタンクとなると、なんとなーく、ファミリーキャンプ感のあるアイテムだし、第二次ブーム感まであるアイテムかも。キャンプ場施設の充実してきた最近は、とんと見なくなりました。
アンティークなジャグとなるとオシャレに決めたい人の贅沢品? 価格もそれなりだったりはしますが、木製のジャグスタンドにきちんと載せて、欧風な雰囲気を出したり、アメリカンなテイストを演出したり……。
昔は実用性、今は装飾性から選ばれるようになったアイテムの最たるものかもしれませんね。ホームセンターで売っていたポリタンクを使っていたのが、ガラス製やレトロなブリキ缶が選ばれるようになってきて……。
実用性となると……!?
はっきり言って、ただ水を補給したいだけなら、キャンプ場の水場まで歩いて行けば良いだけのことです。何度も往復するのが面倒なら、大きめのペットボトルに汲んで、サイトに置いておけば良いことです。
20リットルもあるようなポリタンクは、ファミリーでもなかなか使い切りませんね。大量に水を入れてサイトに設置しても、料理用の水としてお鍋やヤカンに入れるくらいしか、使い道がないからです。
本格的に手を洗ったり、食器を洗ったりしようとすると、下にシンクと排水溝がある訳ではないので、下がびちゃびちゃになっちゃうんですよね。ましてや、石鹸や洗剤を使うことも憚られます。
もちろん下にバケツなどを用意すれば、排水を受けることもできますが、その分の荷物も増えますしね。汚れた水を捨てにも行かなくてはならなくて……本末転倒だったり。
ということで、用途をガラっと変えて「レモネード」や「アイスティー」など、ドリンクをサーブするために使うというのが今風でしょうか? 名水の湧いているキャンプ場もありますから、氷と一緒にレモンやミントを浮かべたり……。
ジャグの種類
*ポリタンク
サイトに水を確保するのがメインの用途になるなら、これで十分。折りたためて小さくなるものも売っています。
*クーラージャグ
定番は「igloo」というメーカーかな? 「コールマン」や国内メーカーの物もたくさん出ています。ウレタンフォームで断熱し、ドリンクを冷たく保ちます。
*グラスジャグ
中身が透過して見えるので、涼やかな印象を与えてくれます。重く、割れ物注意で、運搬には不便だけど、ナチュラルテイストなサイト作りにはピッタリです!
*メタルジャグ、ブリキジャグ
新品をGetするのは難しいけど、ヴィンテージショップやオークションサイトなどでまだまだ入手できます。これもサイトの良いアクセントになってくれます。
コックをカスタマイズ
キャンパーの間で定番になっているのが「注ぎ口」の交換です。プッシュするタイプの「注ぎ口」は、親指でボタンを押し続けてなくてはいけません。流量が少ないものも多く、実際の使用時には難儀します。
そんな場合は、ネットなどで部品を見つけてDIY。自分で交換する人も多く、やり方を紹介してくれるブログもたくさんヒットします。「注ぎ口」は「コック」とか「タップ」などとも呼ばれて、名称は統一されていないようです。
自分と同じジャグで交換した人の記事が見つかれば、同じ部品を使えば安心ですが、写真のようなレトロジャグとなると、事前にジャグの厚みと穴の径をしっかり計測しておきましょう。それに合うコックを選ぶことが大切です。
水漏れが発生しないように、ナットをキツく締めたり、場合によってはコーキングが必要になったりもしますが、一度交換してしまえば非常に便利。ボタンを押し続けなくて良いので、両手を洗うこともできます。
用途を考えて!
ということで大きく分けるとジャグの用途は「単純にサイトに水を確保するため」と「純粋にドリンクサーバーとしてしようする」の2つになります。使い方を見極めて、容量と見た目を選定しましょう。
夏場なら、簡易式のシャワーにも応用できます。昔は手動のポンプ式が多かったのですが、今は充電式のシャワーホースが主流。間口の広いポリタンクならどれでも転用できます。
逆に冬場は、寒冷地のキャンプ場などで必須になることも。破裂防止のために、水道管がストップするのです。自宅で水を蓄えて持参しなければならないので、事前にHPなどでチェックしておきましょう。