明けましておめでとうございます!
まだ言ってます。森風美です。今回は今年のお正月に、実家の家族と作ってみた新感覚、和風感覚のキャンプ飯……というより「キャンプスイーツ」かな? をご紹介します。その名も『S’ama』。
「S’more」ではありません。スペルをよく見ていただければお気付きになると思いますが、「S’ama」です。「S’more(スモア)」の方は英語の「Some more(もっとちょーだい!)」から命名された定番スイーツ。私も子どもの頃から大好き!
Peanuts Comicsではスヌーピーが、マシュマロをよく焚き火にかざして焼いていますが、トロリと溶けたマシュマロをチョコレートと一緒にビスケット(orクラッカー)で挟んだのが「スモア」です。
起源は100年近く前のガールスカウトにまで遡るそうですが、キャンプでお子さんと一緒にやるアクティビティとしては丁度良いんですよね。それを和風に楽しく美味しくやってみたのが、今回のなちゅガールレシピ……「S’ama」になります!!
発音に気をつけてね
「S’ama」……何度もスペルをお見せしていると、賢明なる読者さんはもうお気付きだと思います(もうタイトルからお気付きですよね)。読み方は「S’ama(スアマ)」です。スアマ、すあま、素甘……そうです、日本古来の和菓子「素甘」を使ったキャンプスイーツ。
「素甘」……おいし〜いんですよね。このモチモチ過ぎず、甘過ぎない、控えめなところが好き! そんなにしょっちゅう食べる訳ではないけれど、たまに出てくると幸せ感に浸れちゃうお菓子、「す・あ・ま」……この優しい語感も大好きです。
素甘の関東での発音は、普通「す↗︎あ→ま→」のイントネーションになりますが、今回の新レシピ「S’ama」の発音は、あくまでも「す↗︎あ↘︎ま→」と英語風になります。はい、皆さんご一緒に、Repeat after me! 「す↗︎あ↘︎ま→」!!
作ってみました
バカなことを言ってないで、それでは実際に、家族と作って、食べてみた様子をお伝えしましょう。材料は写真の通り、「素甘」「つぶ餡」「(梅ジャム)せんべい」の3点だけになります。
① まずは素甘を串に刺して、焚き火の炎で炙ります。素甘は丸々一個では大きすぎるので、半分に切りました。お正月が終わると各地で行われる「どんど焼き」みたいですね。
ちなみに「どんど焼き」は1月15日に行われるのが一般的。各地で「とんど焼き(関西)」「鬼火焼き(九州)」「左義長(近畿・北陸)」「道祖神祭(山梨・長野)」など……呼び名が変わるそうです。
② 焼けた素甘を餡子とともにおせんべいに乗せます。マシュマロのように溶けはしませんでしたが、心なしか柔らかくなって、優しさが増しました。
③ 餡子をさらに上に乗せて、また上からおせんべいで挟めば完成です。お手軽度は「S’more」と変わりません。練り餡の代わりに羊羹をスライスして挟んでも良かったかも……本家は板チョコですからね。
食べてみました
それでは食べてみましょう。パクっ、もぐもぐ……う〜ん、やさしい美味しさです! というか、これもう、完全に普通の和菓子ですね。このまま売っていたとしても、ぜんぜん美味しい! 家族にも大好評です!!
これ、本当は最中の皮で挟みたかったのですが、最中の「皮だけ」ってなかなか売ってないんですよね。仕方がないので駄菓子の「梅ジャムせんべい」で挟んだのですが、キャンプ好きの和菓子屋さんがいらっしゃいましたら、セットで売ってみませんか?
でもそうだ、梅ジャム……ジャムだけ余らせちゃうのももったいないので、せっかくだから、 梅ジャムバージョンも作ってみましょう。梅ジャムをただ素甘の脇に塗り塗りして……パクっ。
う〜ん、合わない! ちょっと舌が混乱するというか、頭が混乱する味になってしまいました。素甘の素朴さと、駄菓子の人工的な酸っぱさが合わないのかな? どんちゃんは物欲しそうに眺めていますが……。
ということで新年早々、なちゅガールらしいヘンテコレシピをお送りしてみました。皆さん、いかがでしょう? 試してみたくなりましたか? 「S’ama」……グルキャンなどで紹介すると、名前だけはウケるんじゃないでしょうか?