えびす島
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます! 令和5年の連載1回目となる今回は、なちゅガールメンバーの「INUTABIさん」と一緒に、伊豆の「九十浜」に行った豆チョウ採集の2日目をお送りします。
行き先は、「九十浜」のある爪木崎をちょっと先に行ったところにある「えびす島」です! ここは私が豆チョウの採集が出来るようになってから、よく通うようになった海です。
名前の通りの島ではあるのですが、小さな橋で爪木崎とはつながっていて、干潮時には浅瀬もたくさん顔を覗かせます。とても豆チョウが採りやすい上に、堤防が海に向かって伸びているので、エントリーも楽々です!!
海のようす
「えびす島」は堤防に囲まれているので、垂直な壁を有利に活用できます。豆チョウを壁まで追い詰めると、下から網をすくい上げることによって、ネットインしやすくなるのです。2年前にえびす島に行ったときはこ〜んなにたくさん採れました!
また、浅瀬と溶岩の地形も組み合わさっている上、潮の流れも通っているので、様々な魚が集まりやすいのだと思います。海の上から見るとそうでもないのですが、潜るとタマイタダキイソギンチャクやソフトコーラルも見られる美しい海です!!
アクセス:伊豆急行線「伊豆急下田駅」からバスで須崎海岸行きに乗り、「須崎海岸」で降りて、徒歩5分歩きます。下田、爪木崎の近く。
’22年最初で最後
や〜っと、今年初めての(……とはいっても昨年の’22年の10月です)豆チョウを採ることができました!! 父と協力して採ることができた「フウライチョウチョウウオ」の赤ちゃんです!!
「えびす島」は採集家の中では有名で、いつ行っても上手そうな達人さんがたくさん集まっています。私が行った日には大学の海洋サークルのお姉さん、お兄さんが来ていました!
帰り際には、達人っぽいおじさんに、トゲチョウチョウウオを2匹も頂いてしまいました! 水槽にフウライチョウチョウウオ1匹だけだと寂しそうに見えるので、とても嬉しかったです。
トゲチョウチョウウオは、幼魚の頃にはフウライチョウチョウウオと見分けがつきにくいのですが、成魚になるとトゲ(背びれ)が発達し、泳いでる時にヒラヒラするところがとても可愛い魚です!
シラコダイ
そしてここには、なぜか他の海ではあまり見ることもない「シラコダイ」という、ちょっと珍しい魚も多いのです。名前に「鯛」とついていますが、チョウチョウウオの仲間です。
シラコダイの英名は「Chaetodon Nippon」といいます。明治時代に神奈川県は三浦半島の三崎で発見されたと言われています(江ノ島説もあるそうです)。名前に「Nippon」とついていますが、日本の固有種ではないみたいです!
高知県では「あぶらうお」という名前で呼ばれていて、体表を触るとヌメヌメと油っぽく感じるからだそうです。私が見てきた幼魚たちは、そんなことはありませんでしたが、成魚になると15cmにもなるそうです。
和風っぽい名前のとおり、派手なところはなく、控えめな色合いが私のお気に入り。頭に白粉をつけたような配色で、幼魚は背びれの後ろの端のほうに黒い点があります。掃除魚として他の魚をクリーニングすることもあるそうです。
新年の抱負
これが’22年の潜り納めになりました! まだ高校生で、自分ひとりではなかなか海に行けず、それと学校もあるので記事もあまり書けず、ずいぶんと遅いレポートになってしまいました。
季節は冬になって、オフシーズンとなってしまいましたが、今年は昨年よりもたくさん海に行きたいと思います。もっと多くの魚、素潜りのポイント、レシピや水族館などについても、皆さんにレポートできるように頑張ります!
そして、小さい頃からの夢だったダイビングの免許も目指したいと考えているのですが……できるかなぁ? できるようでしたら、その様子もこちらで詳しくご報告していきます。