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コラム
はななのフィッシュ日和*09
『豆チョウの飼い方』

実は飼えるんです!

前回は「豆チョウの採りの装備」について書きました。これまでの私の記事を読んでいて、「豆チョウを採ってどうするんだろう?」と思っていた方もたくさんいると思うので、今回は「豆チョウの飼い方」について書いていきます。

採った豆チョウをお家に持って帰ってきて、水槽の中に入れるだけだと思いがちですが、意外と豆チョウたちは繊細で気が難しくて、育てていくことはとても大変なんです……

初回の記事で言っていた「いつも冬の海から助けるつもりで採集しています!」の助けるとは、お家で豆チョウを飼うということです。



準備

豆チョウを出迎える前にまず、準備が必要です。豆チョウを持って帰ってきていきなり大きな水槽の中に入れると、他のチョウチョウウオにいじめられたり、餌付けが出来ずに死んでしまうことがあります。そのために「隔離ケース」というものを使います。

隔離ケースとは、水槽の中に魚1匹入れられるくらいの大きさの小さな水槽を貼り付けたものです。これを使うことで、豆チョウ1匹1匹の面倒をしっかりと見ることができます。

また、隔離ケースの中に大きな貝殻や小さなサンゴを入れると豆チョウたちの隠れるところができ、豆チョウたちが安心するのでおすすめです。

水槽のセッティングについて書くと長くなってしまうので、またいつか書きたいです。



移し替え

水槽の中の海水は自然の海とは、水温も塩分濃度もpH(水素イオン指数)も異なるので、いきなりポーン! って水槽の中に豆チョウ入れると弱ってしまいます。

そのために持ち帰り用のタッパーの中に入っている海水を半分くらい捨てて、少しずつ水槽の中の海水を入れて、豆チョウたちに水槽の中の海水に慣れてもらう必要があります。

水槽の中の海水は、チューブを石油ポンプのようにサイフォンの原理を使って入れていきます。チューブを2回くらい結び、水槽の中の海水をぽたぽたと持ち帰り用タッパーに入れていきます。

この作業を2〜3回ほど繰り返し、小さな網などを使って優しく豆チョウたちを隔離ケースの中に移します。

人もいきなり過ごしている環境が変わると疲れちゃうからそんな感じかな!?



餌付け

《主な餌》
・あさり(スーパーで買ったものを病原菌を持っている可能性があるので冷凍する)
・冷凍餌(ブラインシュリンプ・コペボーダ)
・人工飼料(フレーク・粒えさ)
※雑食性のチョウチョウウオの餌付けについて書いています。

幼魚であればあるほど、チョウチョウウオは餌付けがしやすいです。あさりはチョウチョウウオの小さな口で食べられるように、細かく刻んであげましょう。

人工飼料はあさりや冷凍餌よりも水が汚れにくく、栄養のバランスもしっかりしています。あさりや冷凍餌をあげるときに人工飼料を少しずつ混ぜて、最終的に人工飼料だけを食べられるように頑張りましょう!

絵のような注射器にあさり、冷凍エサと人工飼料を混ぜて中に詰めて与えるのがおすすめ!



チリメンヤッコ

今回も前回と同様に「海洋生物ガイドブック」の中から選びました。チリメンヤッコはチョウチョウウオと見た目がとてもよく似ていますが、実は名前の通りヤッコの仲間です!

ヤッコとチョウチョウウオの違いは何なのだろうと思い調べてみましたが、よく分かりませんでした…。和名は体の模様がちりめんの模様に似ているので付けられました。

私が大好きなあけぼのチョウチョウウオと似て、体の模様の白から黒へのグラデーションがとても綺麗!



はななのフィッシュ日和

海水は淡水の水槽より塩分濃度の管理や掃除が大変そうというイメージがありますが、意外と簡単です。

海水は淡水の水槽より塩分濃度の管理や掃除が大変そうというイメージがありますが、意外と簡単です。ここ最近「沼にハマってきいてみた」でも特集されていたように、淡水で作られるアクアリウムがとても流行っています。

しかし、海水で作るマリンアクアリウムは色とりどりのサンゴやイソギンチャク、熱帯魚も鮮やかで素敵な種類が沢山居ます。緑が沢山のアクアリウムと違って、カラフルなところがマリンアクアリウムの最もな魅力だと思うので、もっと流行らせていきたいです!











Author
はなな
海と魚が大好きな高校生です。特に泳いだり、潜ったりするのが大好きです。豆チョウ採集や釣り、アクアリウムやお魚料理など、海や魚に関することをお伝えしていきます!