どうでも良い前口上から……

以前から疑問に思っていたことがあります。「十徳ナイフ」ってありますよね。ハンドルからナイフやドライバーやヤスリが出てくる千手観音のようなナイフ。メーカーで言うと「ビクトリノックス」が有名でしょうか。
それは分かるんです。一本のナイフで10コの得がありますからね。でも「五徳」ってなんでしょう? ガスコンロに載っているヤカンやおナベを乗せる台。キャンプでは焚き火台やバーナーでも、同様の部品を「五徳」って呼んでいますよね?

あれって何で五徳なんでしょう? 別に5コも得になってないような……。ヤカンを乗せるアームが5本伸びてるから「五徳」なのかな? でもST-310のアームは4本しかありませんよ? 謎は深まるばかりでございます……。

15徳ナイフ?

そしてここに「15徳」の登場です! これは十徳ナイフというよりは「ハンマー」? ヘッドの部分に付いている「斧」と「ペンチ」が特徴的。「ビクトリノックス」よりもキャンプに特化したマルチツールです。機能の方は……
①斧、②ハンマー、③フラットペンチ、④プライヤー、⑤ワイヤーカッター、⑥ナイフ、⑦プラスドライバー、⑧マイナスドライバー(大)、⑨マイナスドライバー(小)、⑩ノコギリ、⑪ハープーンフォーク、⑫六角レンチ、⑬ボトルオープナー、⑭魚鱗ナイフ、⑮ヤスリ

一本ご提供いただいた編集部が、得意の文章力でその機能をお伝えします。ご安心ください! 先に挙げた15のツールは、汎用の十徳ナイフとはひと味違って、実際のキャンプシーンでの必要性から厳選された機能でして……。えーっと……。

独断と偏見でその用例をひとつ挙げてみますと……う〜んと、えーっと……「ブッシュクラフト」です! いや、違うな。「ソロキャンプ」です!! いや、これも違うな。「ミニ焚き火台」です!!! ……何言ってるか分かりません。
小回り感がちょうど良い!

ファミリーキャンプやグループキャンプなら、普通の大きなハンマーや、大きな斧を使えばいいんです。お子さんと一緒にペグ打ちしたり、薪割りしたりしてね。大きなテントで、大きな鍛造ペグを打ち込んだりもしますから、その方が使いやすいでしょう。
でも、「TAKUBI(卓火)」くんのような小さな火を育てたい場合、通常の斧では不釣り合い。大げさすぎます。ソロキャンプの時はゆっくり腰を落ち着けて、少しずつ少しずつ、自分だけの火を育てたいじゃないですか?

すると買ってきた薪の束を割ってゴウゴウと火を燃やすのではなく、そこらの小枝を拾ってきては割り、拾っては割き、拾っては切り……チロチロ、メラメラと燃やしたいのです。つまりちょっと小さな薪を割り、バトニングしたり、邪魔な小枝を払いたいのです。
少しずつ燃やし、肴をひとつひとつ炙り、チビチビと呑む……あの感覚です。夜の静寂に、パチパチと爆ぜる薪の音だけが聞こえ、少し齧った肴の旨味がチビリと啜ったお酒に溶ろけて広がるあの繰り返し……もう行きたくなってきた人もいるでしょう?

ブッシュクラフトとまでは言わないまでも、そんな野趣溢れる焚き火周りに、ちょうど良い手回し感がこの「Wildmaster」なのです。たまに切る、たまに割る、いろいろ使える応用力に愛着が染み入っていくような一品とでも言いましょうか……。
これ一本で荷物軽減!
公式ではミニマリストたちの「少ない荷物でキャンプを楽しみたい」の想いから開発された超軽量370gの「斧ハンマー」と謳われています。焚き火だけでなく、キャンプのさまざまな場面で痒いところに手が届く機能が仕込まれています。

ちょっと針金を切りたい、緩んだネジを締めたい、破損したギアを修復したい……そんな時、そこらをウロウロ探し回らなくて済みます。大きな工具箱も要らず、ミニマリスト、ウルトラライト(UL)キャンパーにうってつけ。

いえいえ、なちゅガールメンバーの中でも編集長の森風美はキャリーバッグでキャンプする「キャリーキャンパー」と呼ばれていましたし(自称ではないんですよ)、徒歩キャンプいずみさんはバックパーカー道を極めています!
男性用とは限りません!!
軽くて小さいってことは女性にとって、とっても強〜い味方なんです。何気に100円ショップの小型ハンマーが彼女たちの愛用品だったりしますが、この「Wildmaster」は軽くてもアルミペグを打つには絶妙な重量設計。

錆びにくいステンレス鋼と航空用アルマイト加工でお手入れも楽だし、マットプラックにペイントされたボディデザインはまさにワイルドマスター! 専用のポーチから取り出す度に、キャンプのテンションを盛り上げてくれる相棒になりそうです!
公式インスタグラム : https://www.instagram.com/doearth.shop/


