蒸しぇらの仮面
「むじゅら」ではありません。「むしぇら」……『蒸しぇら』です。ムジュラを思い浮かべた人は、相当な「ゼルダの伝説」通でしょう。ウチの編集長も、下手なくせに、無類のゼルダフリークですが……。
こちらは、キャンプで手軽に蒸し料理が楽しめるように開発された本格的「杉中華蒸篭(せいろ)」になります。名前の通り、シェラカップに乗せて、下から蒸気を通します。昨年の発売以来、大評判になりましたので、お持ちの方も多いのではないでしょうか……。
あらためまして!
……で、編集部も「あらなみ」さんほど早くはないけど、ちょっと前からgetしていた『蒸しぇら』です。どうして今さら紹介したくなったのかと言うと、この前のキャンプで使ってみたら、とーっても良かったからです!
これまでは、肉まんや小籠包を蒸したりする定番の使い方がメイン。買った当初に飲茶の冷凍セットを勢いで一度やってみたぐらいだったのですが、この度、最適解の使い方に出会ってしまいました!
長野県の高原野菜を中心に、採りたて新鮮なお野菜がぎっしり詰まってます……。生でも、焼いたり炒めたりしても良いのですが、いっそのこと蒸した方が美味しいんじゃないか……ということで試してみたらびっくり!
「これはぜひ読者の皆さんにもご紹介するしかない!」ということで、記事にさせて頂くことにしました〜。取り立てて特別なことはございませんし、目新しいお料理でも、食べ方でもありません。ですが、ぜひ最後までお読みださいっ!!
長野の野菜!!
*玉ねぎ(甘70)
これがまず衝撃でした。とにかく甘〜い。こんなに甘い玉ねぎはたべたことありません。70というのは糖度なのかな?
*アスパラガス(白と紫)
蒸すと別物。柔らかくて水々しくて!! 缶詰のアスパラガスのシャキっとしているバージョン?
*サラダかぶ ラディーナ
「かぶ」です。これも甘い。生で食べたり、茹でたりするよりも、蒸すのが一番甘くなるんですね。
*しいたけ
キャンプで「しいたけ」というと焼くのが定番ですが、蒸すとあそこまで旨味が自己主張せず、それでいてまた、生とは違う風味になりました。
*まじdeあまいトマト
元から甘いフルーツトマトなのですが、さらに甘く、優しくなった感じです。この野菜のフルコースの中では、味変のお口直しにちょうど良いです。
*ちんげん菜
これは中華の定番。すなわち蒸し野菜の定番。こういう噛みごたえのある葉物も、外せませんね!
宴の後に……
で、何がそんなに良かったかと言うと……非常に限定されたシチュエーション。それも個人的な主観で感じた利点になります。ですから「それってあなたの感想ですよね?」ってレベルの話です。どうか「論破」はしないでください。
キャンプの時って、口の中が「しょっぱく」なることが多くありませんか? 特にグルキャンなどで、色々なご馳走を頂いた時には……。ワイルドなキャンプ飯って、味の濃ゆ〜いものが多いんですよね。特にお肉系の!
そして夕方から晩にかけてのディナーが終わると、しっぽりと語りの時間が訪れます。焚き火を囲みながら、とっておきのツマミを焼いて、ちびりちびりと晩酌に移るのですが、この頃にはもうすでに口の中がしょっぱ〜い!
そこで蒸し野菜ですよ! これがもう、本当に優し〜い!! 野菜本来のほのかな甘みや、水々しさが、『蒸しぇら』ならではの力で引き出されるんです。消灯時間を過ぎて、ひっそり語り飲みたい時にぴったりなのです!
『蒸しぇら』だからこそ!!
これって、蒸し器の使い方のちょっとした革命だと思うんです。普通はご家庭で「茶碗蒸し」や「肉まん」を蒸して調理終了。その後はお役ご免。……となる蒸し器だとは思うのですが、キャンプの場合はだらだら、だらだら、蒸し続けたい。食べ続けたい。
そんな時、下に沸騰したシェラカップを火にかけたまま、上では手軽で小ぢんまり感のある『蒸しぇら』で蒸し続ける……。上段と下段のセイロで時間差をつければ、交互に蒸し上がって無限ループ……。
生で食べるより甘みが増し、柔らかくなって、冬も温かく……。そしてご存知の通り、ビタミンも破壊されにくく、流れ出しにくい……。おまけにダイエットにも良くて、食物繊維も摂れちゃう……。女子には「強く」お勧めしたい「あっさり」味なのですっ!!