幼魚サミット
前回の記事で「次回は弁天島の水族館について書きたいと思います!」と言いましたが、急遽変更しました! 2023年の7月8日に静岡県の清水町で「幼魚水族館」の1周年を記念して開催された『第1回 幼魚サミット』に参加してきたからです。
『幼魚サミット』とは、幼魚水族館の館長「鈴木香里武(すずきかりぶ)」さんを始めとして、各分野のスペシャリストの11人「幼シャンズ11」が集まり、第1部と第2部に分かれて幼魚の魅力について語る楽しいイベントでした!
ごきげんようぎょ!
「令和のお魚王子」こと鈴木香里武さんは幼少期から魚とふれあい、釣りをするわけでも、潜るわけでもなく「岸壁採集」を続けられています。岸壁採集とは、漁港の足元に広がる「足元の海」で、タモ網という虫取り網のような網を使って稚魚、幼魚をすくって観察する趣味のことです。
「香里武」という名前は芸名ではなく本名で、名付け親は明石家さんまさん。ハネムーンにカリブ海に行ってきたご両親がお土産を渡しにいき、子供の名前を悩んでいると明石家さんまさんに相談したところ「カリブ海に行ったんやったらカリブでええやん」 という冗談みたいな経緯で決まったそうです。
そして20代後半になってとうとう、鈴木香里武さんの頭の中を実現した「世界初」の幼魚を専門的に展示する水族館を開館し、日々幼魚の魅力を発信されています! 幼魚水族館は香里武館長の手作りで書かれた魚の解説など、細かいところにまで力をいれている素敵な水族館です!
第1部「幼魚に願いを〜私の好きな幼魚」
それでは本題の『幼魚サミット』の中身をレポートします。当日は第1部と第2部に分かれていて、第1部では幼魚の魅力を語り合う和やかで楽しい雰囲気。香里武さんを始めとして、皆さんの「好き」が伝わってきました。
会場のお客さんにも発言の機会があって、海の手配師こと「石垣幸二」さんにより私もたまたま指名されました。私が好きな幼魚はもちろんチョウチョウウオ! 「豆チョウ」です!!
会場では、私が大好きな「アケボノチョウチョウウオ」について沢山語ることができてとっても嬉しかったです!アケボノチョウチョウウオの美しい見た目のグラデーションについていっぱい喋ってしまいました。
第2部「幼シャンズ11〜私が幼魚を好きなわけ」
第2部は専門性がぐっと上がりました。「幼シャンズ11」の各分野のスペシャリストの皆さんが、5分くらいずつ話すステージになります。
「五條堀孝」さんの遺伝子についてのお話や「峯水亮」さんのエビの幼生の頃の餌についてのお話がとっても面白かったです。様々な分野で、様々な研究を極めている人がいるんだなと思い、私ももっとチョウチョウウオについて調べて、詳しくなりたいなと思いました。
レプトケファルス幼生
第1部で初めて知った魚です。こんなに骨や血管までスケスケで、生きたまま段面が見れるところがとても面白かったです。レプトケファルス幼生とは、ウナギやアナゴやハモの幼生を総じてレプトケファルスと呼んでいます。
高知県などで食べられている海産珍味「のれそれ」は、長い浮遊生活を終えて春先に湾内へ入ってきたマアナゴのレプトセファルスです。どのレプトケファルスがどのウナギやアナゴやハモになるのかは詳しくわかっておらず、まだまだ研究しがいのありそうなお魚です!
サミットのあとで……
終わった後、ロビーで鈴木香里武さんと触れ合う時間がありました。私は前から愛読してきた香里武さん著書の「岸壁採集!漁港で出会える幼魚たち」を家から持って行きました。
サイン書いてもらう時に「チョウチョウウオについて沢山話してた子だったよね?」と話しかけて貰えてとても嬉しかったです。来年の「第2回」にも、もっと魚のことをお勉強して、参加したいと思います!!
【 第1回幼魚サミット】に参加してきました!
— 森 花菜(もりはなな) (@hanana_fish) July 9, 2023
魚についての面白い話を沢山聞けてとっても楽しかったです。海と幼魚水族館にとても行きたくなりました😖#幼水_1周年 #幼魚水族館 https://t.co/OTGiA6fFza pic.twitter.com/2KHiiqEw8S