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コラム
キャンプ場開拓日誌*04
『土木工事のこと』

前回からの続き!

前回は「土地の検討」というタイトルで、キャンプ場を開拓するために必要な知識……「開発行為」「都市計画法の区域区分」「地目」なんていう、ちょっと難しい法律上のお話をしちゃいました。いつか開拓を始める時にお役立てください!

キャンプ場を始める方がそんなにいらっしゃるとは思えませんが!

そして今回は「土木工事のこと」というタイトル。「土」に「土」が続きます。可愛いキャンプ場にするために、早く色々なものを作りたいのですが、やっぱりその土台となる「土」は大切です! 慎重に進めてまいります……。




‘21年7月某日「地盤の調査」

「地盤」……こちらはさらに建築・土木関係の知識が必要になってきますので、私の知識では追いつきません。幸い今回は、両親がこの土地に新居を建てる予定なので、ハウスメーカーさんによる専門家の調査が2〜3回も入りました。

家の土台にはこ〜んな鉄杭を20本ぐらい打ち込むそうです!

ただ、大型の「受付棟」などを建てる予定がなければ、地盤までを調査する必要はないかもしれません。その代わりに、キャンパーならではの視点でcheck! 自分の理想とするキャンプ場の条件を満たしているか確認しましょう。

まず「不動産は台風時に見ろ!」の教え通り、悪天候時の現地は必ず視察しておきましょう。ウチも全国的なニュースにもなった熱海の土石流災害が発生したまさにその日、現地を視察に行きました。


ちょうどその日の地元の映像が神奈川新聞のYouTubeに上がっています

近くの河川は水かさを増し、道路は滝のような水流で通行止めの場所も……。それでも現地は水たまりもなく、側溝が溢れる様子もありません。風も意外と穏やかで、周辺の土地と比べても、テントが吹き飛ばされそうな心配もなく、安心できました。

寒い地方では積雪や凍土、雪解けや水はけの状況により、営業を停止したり、水道が使えなくなる地域もあります。林間では倒木や野生動物の被害も要注意。本当は、一年を通しての季節ごとの確認が必要かもしれません……。




‘22年2月某日「不動産の契約・登記」

そんなこんなで、通常の不動産手続きと比べれば、かなりの下調べと手続きの時間を費やして、ようやく土地を購入、登記することになりました。私ではなく、両親が。私は立ち会わなかったので詳細は分かりません。

父は金銭感覚が麻痺して1千万円と千円の区別が無くなったそうです!

今回もお固い話が続いちゃいそうなので、土地の形状と様子をちょっとだけ公開します。お伝えしている通りキャンプ場としては極小の土地。1日1組限定の1サイトを予定しています。それでも2〜3家族までなら広々と使っていただけると思います。

土地は楕円形のような形をしていて、中央に3〜4mの高低差となる斜面があります。つまり上段(150坪くらい)と下段(200坪くらい)に分かれているのです。下段にはトタン板に囲まれた小屋(中には農具などのガラクタがいっぱい!)が立っています。

この小屋も改装して、お客さんに使っていただこうと思ってます!

両親の家は上段に建て、キャンプ場は下段にする予定なので、約200坪で1サイトのキャンプ場になりますね。ここにトイレ・シャワー棟や、デッキ、暖炉、スクリーン、トレーラーハウス、サウナ小屋、水風呂などなど夢は膨らむばかりなのですが……、

なんとこの土地にはまだ車が入れないのです!!



‘22年4月某日

下の道路からも5m以上の高台にあり、敷地内でも3m〜4mの高低差のある難しい土地。15年以上前にはここに、どなたかの別荘が建っていたと聞いてます。その人は入り口脇に駐車場を設け、階段で敷地の家まで上がっていたそうです。

そしてその駐車場跡も草ボーボーでガタクタいっぱい!!

もちろん敷地にも様々なガラクタが散らばり、草も背丈ほどに茂っていたのですが、土地を購入してから少しずつ片付けを始めました。そして残ったのが道路の問題。申し訳程度の細いセメントの道はあるのですが、これでは車が入れません!

そこで最後は不動産屋さんに地元の土木業者さんを紹介して頂いて、ユンボ(?)パワーショベル(?)などのプロの大型作業機械におまかせすることにしました。小さな土地でもかなりの土の量、なかなか大掛かりな土木工事になっています。

それでもプロのお仕事は格好良くて、早いです!

みるみる2本のスロープ造成され、家の建築に必要な2tトラックやクレーン車、コンクリート車も入れるようになりました。ついでに駐車場跡も消滅。これでハイエースや大型キャンピングカーもどうにか入れるようになったかな?

牽引の大型トレーラーハウスは入るのが難しいかもしれません!



次回に続きます!!

今回はここまで! 一気に開拓作業が始まりましたが、業者さんがほとんどやってしまった感もなくはないかも……。でも草刈りやガラクタの撤去だけでも本〜当に大変だったのです。今も大変です。その点では狭い土地にして良かった〜とつくづく思います。

地中からこんな石も掘り起こされました(いつか運んでくれる人募集中!)

……ということで「土」「土」が続いた開拓日誌。次回はガラっと趣向を変える予定です。「土」からも離れ、ガラクタからも離れ、ちょっと気取ったおしゃれな雰囲気のご報告をお届けしたいと思います。約2週間後をお待ちください!











Author
森風美
年間80泊するほどキャンプを愛し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信しているキャンプ女子の森風美です。 幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響で、キャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=27年。