うなぎパイ!!
以前、はなな考案の「レモンパイ」をお送りした時のことです。その試食をしながら「う〜ん……レモンも爽やかで夏向きだけど、本当は今日って丑の日?」「うなぎ食べたかったよね」「でも今すっごく高いよ!」……な〜んて会話になりました。まだ7月だったんですね。
「だって本当は、パイって言ったら”うなぎパイ”じゃん?」「え、そんなことないでしょ」「じゃ、パイって他に何かある?」「え〜っと、ミートパイとか……チョコパイ?」「ダメ、うなぎパイの方がメジャーでしょう?」
「あ、アップルパイ。アップルパイはかなりメジャーだよ!」「何で?」「えっ!?」「何でメジャーなの? 何として有名なの?」「何として? いや、別に……アップルパイはアップルパイとして有名だよ」「却下! うなぎパイは”夜のお菓子”として有名だからね!」
夜のお菓子
この後、編集部は「夜のお菓子」から連想される、皆さんもよく展開されるであろう例の会話で盛り上がったのですが、この記事を書くにあたって、あらためて調べてみましたら、皆さんがお考えになるような、そーゆー意味ではございませんでした。
ではどーゆー意味だよ? って話になるのですが、そーゆー意味の「そーゆー」って何を指しているのでしょう? 子どもの頃は「うなぎのカタチをしているからかな?」と思い、 大きくなると「うなぎの粉が入ってるからだ!」と気付いたのですが……
しかし公式HPを見ると「高度経済成長期で女性の社会進出が進んだ時代。忙しい家族が揃う夕食のだんらんの時間が大切にされたと言われ、その時間を表す「夜のお菓子」と名付けたのでした」……と書いてありました。
リアルうなぎパイ?
とにかく、いつもオリジナリティーだけは高い(クオリティーはともかく)なちゅガールの外ごはんレシピです。 今回は「本物のうなぎを使ったパイを作ろう!」ということで、方向性は決定しました。
そして調理法もあっさり解決。「さーやん」さんと「UKI」ちゃんが披露していた「たこ焼き器」を使って可愛いパイを作る調理法。お2人がちゃんとアウトドアで作っていたメニューですから、これはもう立派なキャンプ飯です!
しかもアウトドアでは扱いの難しい「冷凍パイ生地」を、失敗なくお手軽にふっくら仕上げるこのアイディア……天才です!! もちろん投稿では2人とも、女の子らしいスイーツを作っていたのですが……。
材料&作り方
材料&作り方
《材料》
・うなぎの蒲焼(冷蔵レトルトパック)
・冷凍パイ生地
・蒲焼のタレ
・調味料(山椒/青のり/紅しょうが)
①まずは冷凍パイ生地を常温で少し解凍します。ナイフでギリギリ切れるぐらいの柔らかさに。あまり溶けると生地がベタベタになってしまうのでお気をつけください。
②うなぎも2cm角ぐらいにカットします。
③たこ焼き器に油を敷きます。今回は電気たこ焼き器を使用したので、ポータブル電源も出動させました。
④カットしたパイ生地を、たこ焼き器の穴に一つずつ入れていきます。穴の形に合わせて湾曲するように押し込んでください。写真のようにお箸などの尖ったものでやるより、指の腹などで優しく押し込んだ方が良いと思います。
⑤うなぎを乗せたら、スイッチを入れて焼くだけですが、普段のたこ焼きとは違って、上にアルミホイルを被せましょう(これ重要)。でないと、下が焦げ焦げになっても上の方が生焼けになってしまいます。
⑥パイ生地が膨らんで、底にこんがりと焼きあとが着いたあたりでスイッチを切ります。あとは上からお好みの調味料で仕上げましょう!
⑦蒲焼のたれ、山椒、青海苔、紅しょうが……後から思いついてマヨネーズも半分だけつけてみました。オタフクソースなんかを使っても良いでしょうね。
夜のごはん?
写真でご覧のとおり、見た目はカワイイー♡ さすが「さーやんさん」「UKIちゃん」が実践していただけの事はありますね。けどお2人はスイーツ。編集部が作ったのはうなぎ……ウナギ……鰻……。
ひと口大で食べやすくはあるのでが……パクっ。もぐもぐもぐ……? 最初は頭の中に疑問符「?」が浮かんでしまいました。パイ生地の薄ら甘さと鰻の甘じょっぱいタレと、山椒や紅しょうがの刺激が……ちょっと舌に混乱を招くお味ではあります。
しかし2個目、3個目と食べたあたりで、慣れてきたのでしょうか。うん、美味しい。もっと食べたい……という衝動が湧き起こってきました。しかもマヨネーズをつけた方が味に統一感が出て良いことも判明しました。
本当のうなぎを使った「リアルうなぎパイ」……新しい「夜のお菓子」の誕生です!! でもこの味にしても、見た目にしても、本物の蒲焼を使っているところにしても……お菓子というよりおかず、ごはん寄りかな? ……新しい「夜のごはん」の誕生です!!