赤十字水上安全法講習
9月5日〜8日の4日間をかけて、藤沢市にある秋葉台文化体育館というところで「赤十字水上安全法講習」を受けてきました!
この講習は「赤十字水上安全法救助員Ⅰ」という資格を取るためのものです。水の事故を防ぐ方法や救助の仕方を「中学や高校の水泳部に入ってしまったのかな!?」というくらいにみっちりたたき込まれました。
この資格を受けるためには一定の泳力が必要で、クロール・平泳ぎ各100m以上、クロール・平泳ぎのどちらかで500m以上、横泳ぎ25m以上、立ち泳ぎ3分、潜行15m、高飛び込み1m以上という……水泳をかなりしっかり習っていないといけないような条件でした。
1日目
1日目の午前中は「救急法基礎講習」というものを受けました。保健の授業で学習したような心肺蘇生やAEDを実際に人形で練習。その後にちょっとした実技と筆記の試験があります。私は1学期の保健の授業で勉強していたので簡単でした!
午後からはいよいよ「赤十字水上安全法講習」です。準備体操の後にアップとして休憩なしでクロール100m、平泳ぎ100mを泳ぎました。この時点で私は疲れてしまい、来るべきではなかった……という後悔でいっぱいになりました。
その後に救助のための飛び込み方や立ち泳ぎなどを繰り返し練習しました。ヘトヘトです。でもこの日だけで「赤十字ベーシックライフサポーター」という認定証と、「救急法基礎講習」の受講証をもらえました!
2日目
前日の筋肉痛を残しながらも、2日目も死ぬ気で秋葉台体育館に向かいました。この日は100mでアップをした後に同一種目で400m、潜行で25mを泳ぐ、2つのテストがありました。しかもプールは大きな50mプール! ターンで少し休むことができません!!
400mを泳ぎ切れるかとても不安だったので、得意な平泳ぎで挑みました。受講生の中でいちばん遅いくらいの泳ぎでしたが、必死に泳いでどうにかクリアしました。
それに、2日目から最終日まで永遠に苦しめられたのが、「逆あおり」という泳ぎ方です。水泳を本気で習っていた人も初めて泳ぐ泳ぎ方で、周りの人もこの泳ぎをするだけでヘトヘトでした。基本的な救助法の「クロスチェストキャリー」で用いる泳ぎ方ですが、救助するはずの私の方が溺れそうです。
3日目
だんだんライフセイバーっぽい本格的な講習になってきます。この日は溺れた人をチューブ(細長くて赤いフロートのような救命器具)を使って、様々に助ける訓練がメインでした。
ところが、前日の400m泳力テストに集中していたせいで(気を取られていたともいう)、日焼け止めを塗り忘れた結果、背中が大変なことになってしまいました。
3日目の講義と実習の内容は比較的楽でしたが、背中が痛くて大変でした。夜も寝られないほどでしたが、明日の最終日は学科試験があるのでちょうど良いかも……。眠れない夜中に、教本を頭に叩き込みました。
4日目
いよいよ、合否の判定が出る「最終試験」の日です。電車の中でも緊張しながら勉強をして、いつもの会場に向かいました。まず学科。私が恐れていたよりも、問題はずっと簡単で多分1問ミスだけでクリアできたと思います。
次は実習。最後の難関は5分間の立ち泳ぎ。これは私がいままでにやった事のない泳ぎ方で、「巻き足」を習得するまで昨日までかかっていました。
両手は作業ができるように空けておく必要があるので、巻足の力だけで5分間浮いてなければいけません。
カツオノエボシ
水上安全法講習の教科書にも載っていて、毎年ニュースになるくらい危険な海の生き物……「カツオノエボシ」です。とても綺麗な見た目をしているのですが、このクラゲの触手に刺されると強烈な痛みに襲われます。
直接、人の命を奪うほどの毒性はありませんが、あまり多くの触手に絡まれると溺れてしまうこともある危険生物です。触手が長く10mから長いもので50mまであるので、気をつけてください。
いちおう……合格!?
私にとっては初めて、体育会系のノリの中で過ごす厳しい4日間でした。最初は教官も怖くて、周りも大人の人ばっかり……。高校生の私が最年少で、1番泳力もありませんでした。
だけど受講していくうちに、皆の命を助けるために真剣に取り組んでいる気持ち、私がダメになると怖かった教官が優しく親切に助けてくれる1面も知りました。大学生のお姉さん、お兄さんともお友達になれました。
最後の最後、教官に特別に呼ばれて「赤十字水上安全法救助員Ⅰ」に合格したこと、最年少で泳力もなく頑張ったことを褒めて頂きました。来年初夏には「赤十字水上安全法救助員Ⅱ」の講習があるので、是非来るように勧めて頂きました。
けど、今度はプールではなく「海」……会場は江ノ島になるという話です。「Ⅰ」はプールでの救助、「Ⅱ」は海や川での救助を想定した資格なのです。訓練もさらに厳しくなりそう……半年かけて考えておきます。