前回からの続き
夏が終わりました! まだちょこっと暑い日もあったりしますが、朝晩は涼しい風が吹き、秋の虫の声も聞こえます。酷暑に苦しめられた私たちキャンパーにも、ようやくシーズンがまわってまいりました!!
そして「キャンプ場開拓」にとっては、ようやくある戦いに決着がつこうとしています。そうです。タイトルにもある通り「雑草との戦い」です。いや〜、たかが雑草と言えども手ごわい! 雑草こわい!! こんなに大変なものだとは思っていませんでした。
でももう10月。正確に言うとまだ本当に終戦を、そして勝利を迎えた訳ではありませんが、今回はその戦いの記録を皆さんにお伝えしようと思います。久しぶりに「開拓日誌」らしい、開拓そのものについての記事になります。
開戦までの記録
2年前の冬に土地を購入してから、様々な土地にまつわる難問を乗り越えてきたことは、これまでの日誌でもお伝えしてまいりました。地目などの法規的なこと。スロープなどの土木工事的なこと。
苦労はしましたが、そのおかげで「草刈り」という点では、ちょっと助かっちゃったりもしてたんです。ハウスメーカーさんが敷地の草を刈ってくれたり……、土木業者さんが土をひっくり返してくれたり……、必要となる作業の度に雑草も一掃されていたので。
もちろんその間も、近隣の方の迷惑にならないように、申し訳程度の草刈りは続けていました。2ヶ月に1回くらい。業者さんが敷地全部を刈ってくれる訳ではないので、どこか一部分を刈るぐらいの必要はあったのです。
敗戦の記録
もうどの部分を刈っても、1ヶ月は持ちません。刈っても刈ってもグングン成長して、すぐにヒザ丈以上に伸びてしまいます。バッタがぴょんぴょん飛び回る「バッタ天国」へと化してしまうのです。
私も家族も仕事があるので、引越し前は真鶴まで遠征に行けるのが2週間に一回ぐらいでした。しかも移動時間があるので、戦場に立てるのは10時〜18時くらいまで。その間で刈れるのは、敷地全体の1/4〜1/3の部分がせいぜい。
そしてどう計算してみても、刈るスピードよりも、伸びるスピードの方が早いのです。草たちは1ヶ月程度で成長。刈れるのは2週間に1度、しかも1/4〜1/3の面積のみ。ね、どうしても押し負けてしまうんです。
巻き返し始まる!!
しかし家が完成して、引越しが済んだことで形勢が逆転してきました。父と母の活躍も大きかったのですが、やはり戦いにはベース(基地)、物資(草刈り機)、兵站(補給)など……様々な要素が複雑に絡まりますね。今回の戦いで気付いた点を列記してみます。
*冷蔵庫が最強の存在!!
氷、飲み物、アイスノン……熱中症対策の上でもこの夏一番活躍したかもしれません。
*何度も刈ると次第に刈りやすい地面になる!!
電動草刈り機の回転刃は、地面に隠れた岩や石、鉄骨や単管などにあたると跳ね返って(キックバックして)大変危険です。でもその度にちゃんと石や鉄などを片付けておけば、次第に刈りやすい地面になっていきます。
*何度も刈ることで草も弱まってくる!!
芝生などは刈り込むことでより元気になると言われますが、その他のほとんどの雑草は、やはり弱まるようです。回を重ねるごとに、ぶっ太い茎で悩まされることも少なくなり、草も柔らかになり、刈りやすくなります。
*蔓(つる)系の植物は先に手で処分!!
ウチでは「葛(クズ)」と「ヘクソカズラ」が猛威を奮っていました。蔓系の植物は回転刃を「ふわっ」と避けるので切りにくく、軸に巻きついて取り除きにくい厄介者。手でズルズルっと引っ張ったり、園芸バサミで切っちゃったりしちゃいましょう。
*刈った草の片付けは翌週に!!
刈り終わった直後の草は、そのままでは水分を含んでいて重た〜い! ひと抱えも運ぼうとすると数往復で疲れてしまいます。そのまま一週間ほど放置しておくと、枯れてグッと軽くなりますよ。
*結局元から断たなきゃダメ!!
要は根っこですね。やっぱり根から処理しないと、またすぐに生えてきます。ようやく草刈りでは勝利が見えてきましたので、次は根っこの退治に乗り出そうと思ってます!!
*お風呂、クーラーが有難い!!
最初に挙げた通り、冷蔵庫くんが最強の助っ人になりましたが、お風呂くん、クーラーくんが加勢してくれるようになると、その度に有り難さを痛感しました。真夏の草刈りには最強の援軍になります。
次回に続く……
初めての経験。初めての開拓。電動草刈り機を使っての戦いも初めてのコト。この4月から一進一退を繰り返しながら、上記のような要領やコツを学んで、少しずつ前進してきました(まだ戦いは完全には終わっていません)。
それにしてもこの夏の一番の強敵だったのは、「記録的」と言われるほど続いた猛暑日。本当に暑かった〜。お家ができて、お風呂が使えるようになって、冷蔵庫が届いて、クーラーがついて……と、少しずつ環境が整うたびに戦いが有利に運べるようになりました。
「開拓の現実をお伝えしよう」「何か役立つ情報をお届けしよう」とお送りしている当連載ですが、ここまでの雑草との戦いでいちばん痛感したのは「通いの開拓」はツラい! ……という現実です。「通いの軍隊(筒井康隆)」みたいですね。