豆チョウ採集へいこう!
前回、私のお誕生日の採集は曇天気温16℃。小雨チラつき海に入れず、堤防からの採集となりました。新たな試みとして匂いで誘ってみたのですが、結果はニジギンポのみ……。
幸いそれからは快晴の日が続き、気温も毎日20℃を上回ってます。そして、私が今住んでいるのは、真鶴の琴ヶ浜の真上。父が休日出勤で車を出せなくても、母と「自転車で採集にいけるね」という話になりました。
自転車で豆チョウ採り!
電動ママチャリと電動折りたたみ自転車に、豆チョウを採るための道具を乗せて、お家でウェットスーツを着こみました。サーファーの人みたいにウェットスーツを着たまま自転車に乗るのは初めてで、不思議な感覚。
私の家から琴ヶ浜はすぐ真下なのですが、琴ヶ浜へ行くためには少し遠回りしなくてはいけません。その道は「魚つき保安林」と呼ばれる林に囲まれています。そう呼ばれる理由は、森林から滲み出た地下水にプランクトンが集まり、それを求めて魚が集まることで豊かな漁場がつくられているからです。
クスノキやスダジイなどの巨木が生い茂る混交林となっていて、関東では珍しいそうです。植物やバードウォッチングが好きな人が集まって、トレッキングをしている方をも見かける真鶴町の観光名所にっています。
今年の海の様子
海に到着しました!今年初めての潜り。夏の海と違って透明度も高く、ちょっと手を入れてみると水温もまだ暖かい。これなら、結果も期待できそうです。ワクワクしながら母と一緒にドボンと海に入りました。
スノーケルで海の中を覗くと、いつも見かけるサビハゼやベラが泳いでいます。また、前回の記事で描いたニジギンポも見かけました。さらに海の中を見回してみると、ちらほらチョウチョウウオも見かけることができました!
チョウチョウウオは大きくなると泳ぎが速くなって、つかまえ難くなります。豆チョウの赤ちゃんの方が泳ぐのが下手で捕まえやすいのです。まだまだ採集が下手な私は赤ちゃんしか狙えません……。
寒さの限界に……
泳ぎ始めて1時間半。もう寒過ぎて海から上がろうとしている時に、一円玉サイズのかわいい豆チョウを見つけました!! 尾びれに黒い模様がないので、瞬時に「トゲチョウチョウウオだ!」と気が付きました。
心臓はドキドキ。少し水深の深いところにいたので、母と協力して慎重に網を近づけていきます。私の網の先でゆっくりゆっくり、母の持っている網の方へ豆チョウを追い込んでいきます……。
ピュッと豆チョウが母の網に入りました!! 母はすかさず網を水平にして、水面まで垂直に持ち上げていきます。こうして網が完全に水面から出たら「採ったどーっ!!」です! やっと今年初のチョウチョウウオを採ることが出来ました!!
後は網を持ち上げたまま、急いで岸から上がります。以前、母が買ってきてくれた観察ケースに入れて見てみると、小さなひれをぱたぱたと動かしていてとっても可愛かったです。
トゲチョウチョウウオ
「トゲ」と言っても、刺さるような「棘」はありません。成魚になると背鰭がトゲのように伸びるとても綺麗なお魚です。そして、神奈川や静岡の海を泳いでいるとよく見つけるチョウチョウウオbest3の1匹です。
幼魚の頃は見た目がフウライチョウチョウウオととてもよく似ていて、背びれの方に黒い縦線の模様があるのがフウライチョウチョウウオ。ないのがトゲチョウチョウウオと見分けることが出来ます。
「うに清」
ということで、今回は私のホームグラウンド真鶴「琴ヶ浜」での自転車採集でした。琴ヶ浜の目の前には有名な海鮮屋さん「うに清」があります。少し前のことになりますが、祖母の誕生日に行ってきました。
祖母の誕生日ということで、とても豪華な舟盛りが出てきました。どのお刺身もとても美味しくて、伊勢海老のお刺身は食べ終わると、店員さんがお味噌汁にしてくれました。