甘栗むいちゃいました!?
秋ですね〜。馬肥ゆる〜……いろんな食材が美味しくなる季節ですが、秋と言えば栗ご飯。キャンプ飯としても、秋になると作られる方いらっしゃいますよね。メスティンや飯盒で。時には現地で栗を拾って、皮をむいて……。なちゅガールメンバーの「リノキャンプ」さんも最近作られていました。
そこで「甘栗むいちゃいました」の登場です!! 皮をむく手間が省けるだけでなく、甘栗には甘栗独特の美味しさがありますよね。甘栗で「栗ご飯」を炊けば画期的だし、なちゅガールらしい、キャンプ向けレシピになるのでは!? と、思って買ってきたのですが……。
今年の「甘栗むいちゃいました」は何かがおかしい? 「甘栗むき続けて25年。もはや『むいちゃいました』という次元ではない」「もはや甘栗よりモンブランが好きです」「甘栗作るの大変なんだもん」……実はこれ、発売25周年の特別パッケージなんだそうです。
編集部がコンビニで買った時にはこの3種類しか棚になかったのですが、この3つだけでも何かストーリー調になっていますね。公式ページでは「全24話」の物語として公開されていますので、お時間のある方はどうぞ!
峠の釜飯(おぎのや)
でもちょっとググってみると、「甘栗」で「炊き込みごはん」を作るレシピはネット上にたくさん公開されているんです。先ほどは「画期的」と自画自賛してましたが、誰もが思いつく発想なんですね。そして美味しいらしいです! 甘栗の炊き込みごはん!!
でもそうなったら「なちゅガール」の天邪鬼(あまのじゃく)な編集方針が発動してしまいます……皆のレシピをマネするだけでは気が済みません! 何かもうひと工夫。炊き込みご飯の具材……釜飯の食材……。う〜んと、う〜んと……。
信越線の横川駅で売られている「おぎのや」さんの『峠の釜飯』。今や道の駅でも、スーパーの駅弁特集でも売られていて、全国的に有名。全国でGetできる、おいしいおいしい釜飯。編集部も大ファンです!
上にのっている「鶏肉」「しいたけ」「たけのこ」「ウズラの卵」……色とりどりの具材の中でも皆んなに人気なのが「栗」ですよね? でも1番人気は「あんず」! あんずを最後に食べるために釜飯は存在している……異論は認めません!!!
甘栗とあんずの炊き込みごはん
そうなったらいっそのこと、甘栗とあんずだけでご飯を炊いちゃおう!! ……というのが、今回の贅沢メニューです。よって材料も「お米」と「甘栗むいちゃいました」と「ドライあんず」しか用意しません。あと「顆粒のコンブだし」と「お醤油」を少々……だがしかし!!
「飯盒を使え〜」「飯盒で炊くんだ〜」……謎の呪いの声により、前回のあけすけだった外ごはんレシピ「飯盒ポーチドエッグ」に続いて、今回も飯盒で炊くことになってしまいました〜。余計なポーチも写真に写り込んでいます。
① 前回初めて飯盒を買ったばかりの編集部なので、ごはんを飯盒で炊くのも初めてです。まずはいつものキャンプ飯通り、お米を研いで30〜60分ほど水につけておきます。一般的な「兵式飯盒4型」の場合、お米2合(内蓋すり切り)が適量になるようです。
② お米に粉末の「昆布だし」と、「お醤油」をサッとかけます。他の炊き込みごはんを作る時にも入れる定番ですが、薄味でも良いので、これはあった方が良いです。理由は味見の時に後述します。
③ あとは無造作に「甘栗」と「あんず」を入れていきます。お米の中に埋める必要はなく、飯盒の上の方に浮かんでいるような状態でけっこうです。
④ ここから先は普通の飯盒による炊き方です。水は2合の場合400ccほど。まずは中火で沸騰するまで加熱するそうです(なにせ編集部も初めてですから)。
⑤ 5〜10分ほどして、シューシューと蒸気が吹き出してきたら弱火にします。ここからは五官を使って飯盒の様子を見守りましょう。噴きこぼれるお湯が落ち着いて、チリチリという音がして、微かにお焦げの匂いがしてきたら火を止めます。
⑥ 火を止めたら飯盒の蓋を一瞬だけ開けて、中の様子を確認しましょう。水が残っていれば、またもう少し火にかけてください。残っていなければ逆さまにして蒸らします(逆さにしない人もいるそうです)。
味見&感想
10〜15分ほど蒸らしたら出来上がりです。ごはんの炊き上がりは……うん、上出来!!「甘栗むいちゃいました」も「ドライあんず」も火を通さずに食べられるものですが、ふっくら美味しそうに炊きあがっています!
そして盛り付けは、以前に「おぎのや」さんでゲットした陶器の「ミニ釜」によそうことにしました。確か「峠の釜飯」を買った際に、可愛いからついでに買った、お漬物が入っていた容器だったと思います。……たぶん。
早速ごはんから口にしてみると、ちょうどよく炊けていますし、底の方にはオコゲも少しできています。理想的♡ それから肝心の甘栗は……やっぱり美味しいです。本物の生栗を炊いた時とは、またちょっと違いますが美味しいです。
最後にちょっと心配していた「あんず」……も! 美味しいです!! 甘すぎてご飯に合わないだろうと懸念していたのですが、そんなことありません。炊いた分だけ、ふっくらと柔らかくなって、薄く味付けしたごはんとの相性が絶妙です!!