「旅」と「生活」の違い?

森風美「今日は給電くんの中で、まるななさんと2人で過ごしています」
まるなな「わーい。やったぁ!!」
森風美「で、まるななさんにお聞きしたいことがいろいろあるんですけど……」
まるなな「え、なになに?」
森風美「今回、まるななさんは北海道を離れて、こっちで愛車のテントむし君で暮らすことをされているじゃないですか」
まるなな「そう。初めて! 北海道じゃないところで冬を過ごすの!!」
森風美「私もそういう旅に出たい気持ちもあるんですけど、長くても1週間ぐらいで。ず〜っと車中泊生活が続くのってどうなのかな〜って?」
まるなな「あ〜そうね、楽しいよ! 大好き!!」
森風美「……だとは思うんですけど、参考のため大変なところも聞かせてください!」

……ということで、何てことない会話から始まりました今回の対談。今回は「車中泊旅」を超えた「車中泊生活」がテーマ。大した違いはないように思われるかもしれませんが、始めてみるとぜんぜん違う!?

いつか帰ってくる「旅」とは違い、今ある生活や家を捨てる「生活」となると、さすがに勇気や思いっきり……踏ん切りが必要です。その現実、実際のところを編集長の森風美とともに、我らが「まるなな先生」にお聞きしましょう!!

面倒な水回り

まるなな「大変……というか、面倒なのはトイレ!」
森風美「あぁ……それが一番? そんなに大変ですか?」
まるなな「トイレ……(小さな声で)近いから」
森風美「(笑)近くても、歩いて行くには遠いんですよね。家だと30m歩いて行くことってないじゃないですか」
まるなな「それは大豪邸! でも大豪邸ならトイレいくつもあるよね」
森風美「それは確かに」
まるなな「でも寝てる時なんかは、その歩いて行くだけで目が完全に覚めちゃって……」
森風美「ああー、わかるわかる。そういう毎日が積もり積もると確かに大変そう」
まるなな「あと、お風呂とかもね。いちいち検索して、運転して……が毎日だと」
森風美「好きな時間に、お風呂やシャワーできない」
まるなな「行くだけで15分、帰ってきて15分なら近い方だけど、それだけでも30分無駄になっちゃってるし……」
森風美「水回り多いですね……(笑)」
まるなな「通勤に時間かかっている人と比べると贅沢なのかもしれないけど」

リーゼントの収納!?

森風美「お風呂から出て、裸でぷはーっも出来ませんもんね」
まるなな「できない、できない。ちゃんと着替えて……風邪をひいちゃうから髪も乾かして……」
森風美「外に出るたびに服やメイクや……ちゃんとしなきゃいけないのは大変そう」
まるなな「その上、服もあんまり持てないからね」
森風美「あ、やっぱり。積めませんか?」
まるなな「テントむしって、給電くんと同じで上がポップアップできるでしょ?」
森風美「寝る時はそこに荷物が上げられて、すごく助かります」
まるなな「でも走る時は畳まなきゃいけない」
森風美「そうですね。積めませんね」
まるなな「でもテントむしの場合、バンク部分に隙間があるの」
森風美「運転席の真上の、リーゼントみたいな部分ですか?」
まるなな「そう、そこに服を挟んでるんだけど、それが持っている全て!」
森風美「それをどうにか工夫して、着まわして……」
まるなな「もう、いつも同じ服着ててすみません〜ってなっちゃう!」

エシカルなミニマリスト!

森風美「積めるものが少ないと、ゴミとかも大変じゃありません?」
まるなな「ゴミ! そう、シビアな問題だよね」
森風美「何か工夫とかは……?」
まるなな「まず、外食ばかりにするのが一番ゴミを出さないんだけど、そうすると健康の問題とか、お金の問題とか……」
森風美「塩分多くなっちゃいますもんね」
まるなな「すると自炊もしなきゃいけないんだけど」
森風美「そうするとゴミ……どうしても出ますよね?」
まるなな「だからね〜皮を剥かないとか!」
森風美「へ?」
まるなな「大根とか人参とかはよく洗って、皮を剥かずに調理! みたいな」
森風美「あぁ、確かに。剥かなくても食べられますもんね」
まるなな「あと保存の効かないものや、ゴミが出るものは買わない! とか」
森風美「もう買い物の時点から?」
まるなな「必然的にミニマリストになっちゃうの」
森風美「ゴミを出さない、環境を汚さない、エシカルな暮らしですね」
まるなな「意図してなくても勝手にそうなっちゃうという……」
森風美「格好良いですね!」

愛知♡LOVE

森風美「結局のところ、車中泊”生活”はアリですか?」
まるなな「うん。ぜんぜんアリだと思う。楽しいよ。私の場合、やむにやまれず……ってところもあるけど」
森風美「私の場合、長期の旅に出るのはアリなんですよ。今すごく旅に出たい! ってなってます。でもずーっと車で生活するとなると不安も……」
まるなな「だんだん慣れてきて、楽にもなるけどね」
森風美「だんだん何処に何があるかがわかって来たり?」
まるなな「通うお風呂屋さんが決まってきたりね」
森風美「車中泊生活も2年目、3年目ってなるとそうなるって聞きますね」
まるなな「そう。なんだか私は愛知にすっごく詳しくなった」
森風美「愛知?」
まるなな「うん。この秋はイベントでずーっと愛知や静岡にいたよ」
森風美「おにもつフェスに、フィールドスタイルに、ファンフェス……がありましたもんね」
まるなな「日本の真ん中だからなのかな?」
森風美「なるほど……」
まるなな「もう気に入ったラーメン屋さんがあると、もうそこしか行かないみたいな!」
森風美「……さっきの格好良いミニマリストな生活は?」

拠点募集中!!

森風美「う〜ん、でもまだ、お家を手放して生活するまでの踏ん切りが……」
まるなな「あ、でもお家はあった方がいいよね。もともと私もお家大好きだもん。ずーっとこもって何かしていられる」
森風美「それはまるななさん、テントむしでもそうじゃないですか?」
まるなな「そうだね。車内大好き。ぜんぜん出歩かなくなっちゃったり」
森風美「私はたまにホテルに泊まって、リセットしたくなっちゃいそう……」
まるなな「ホテルも大好き! ベッド気持ち良いよね。ベッド最高!」
森風美「何でもお好きなんですね……」
まるなな「ホテルはねぇ……お風呂もあるし、洗濯もできるし、平日は安かったりするから、定期的に使うよね」
森風美「私は犬がいるから、それが出来ないんだよなぁ〜」
まるなな「あ、そっかぁ」
森風美「やっぱり家みたいな拠点は必要ですよね」
まるなな「日本各地に拠点があると理想だね」
森風美「どうぞ神奈川にお越しの際は、真鶴でも相模原でもお使いください」
まるなな「わぁ、ありがとう!」

編集後記

いかがでしたでしょうか? 「ノマド」で「アドレスホッパー」な生活の現状が少しでも垣間見れたでしょうか? 「まるなな」さんのポジティブな性格もあって、何とかなると思えば何とかなる気もしますね。

なちゅガールメンバーには、「軽バン生活・あかね」さん、「たびぐらし・まき」さん、「うめの」さん……と、車中泊生活の先輩がまだまだいます。皆さんにおききして、今後もこのテーマは深めていきたいと思います。