冬ならではのアクティビティー
……って、スキーやスケート、スノーボードなど色々ありますが、今回ご紹介するのは「バター」作り!! これ、生クリームの原液をフリフリするだけで簡単にできるのですが、気温の高い夏にやると固まらなくてダメなんですよね。
今年の関東は例年にないぐらい暖かい冬が続いています。その分キャンプもしやすくて助かりますし、バター作りをするのには十分な寒さもあります。夏にアイスクリームボールを蹴るように、冬は「バター作り」を定番にしませんか?
下準備
それでは実際にバターを作っていきましょう!! 準備するものはそれほど多くなく、「生クリーム(200ml)」ひとパックと「塩(適量)」。それに攪拌するためのマヨネーズorケチャップの「空き容器」だけ。
今回は2回に分けて作っていきますので、容器に注ぐ生クリームの原液は100mlだけにしておきます。脂肪分の多い生クリームの方が固まりやすいので、ちょっとお高くなりますが47%のものを使用しました。
食塩はバターが完成してから、後で練り入れます。ちなみに規定の量ですと、生クリーム100mlで1gとなっていますから、ひとつまみぐらい。無塩バターというのもあるぐらいですから、もっと少なくても、あるいはまったく入れなくても、お好みでOKです。
制作(フリフリ)開始!!
さて、それでは早速フリフリしていきましょうか。蓋がしっかり閉まっているのを確認して(緩いと途中で飛び散ります)、実験のためにスマホのストップウォッチをセットして、上下左右に振り始めました!!
振り始めて3分を過ぎた頃で、中身に変化が生じてきました。溶液がクリームになる手前まで固まってきてます。でも予想していた通り、この作業は単調で疲れます。流れていたShake It Out♪も終わってしまいました。
それからまた3分ほど。今度は振っても中身が移動しなくなってしまいました。粘度が出てきて、容器内の壁にくっついちゃうんですね。最初は手の平に叩きつけて移動させていたのですが、それも痛いし疲れるし……良いことを思いつきました!
肩をトントン叩くのに応用すると、ちょ〜ど良い! 手の平に叩きつけていると痛くなってくるのに、なぜか肩だと気持ち良い! おかげで飽きずに、交互に交代して、肩凝りをほぐしながらトータルで12分ほどかかって完成しました!!
電動ノコギリ登場!!
だがしかし! これだけでは終われません!! ふつーの事をふつーにやっても面白くありません。生クリーム原液も100ml、もう半分残ってることですし。少しでもラクに、少しでも楽しく、工夫や改良を加えてこそ「なちゅガール精神」です!!
ガガガガガッ……凄い!! 人が手で振るより何倍も速く、小刻みに生クリームが攪拌されていきます。たった30秒で早くも固まり始めてきました。だがしかし! ガガガガガッ……ぽーん! あまりにもの激しさに、止めていたガムテープが外れて飛んでいってしまいました〜。
もっとグルグル巻きにガムテープを巻き直して再開です。ガガガガガッ……ぽーん! ガガガガガッ……ぽーん! 何度も外れて、その度にガムテープを巻き直してチャレンジしたのですが……最後にはビチッビチッビチッ!
さらにグルグル巻きにして、針金も使ってノコギリに留めて、強引に続行。3分ほど攪拌し続けて終了としました。トータル22分。でもトラブルに対処していた時間を引くと、実質5分ぐらいだったと思います。
バターとクロテッドクリーム
それでは出来上がりも比べてみましょう。ハンドシェイクで攪拌した左の方は、白いモコモコとした仕上がり。一方、電ノコの方はフタを開けてみると液体、分離した脂肪分が垂れてきました。
白いモコモコの方は、バターになる手前。生クリームとバターの中間的存在で「クロテッドクリーム」と呼ばれます。イギリス発祥で、スコーンに塗って紅茶と一緒に召し上がる伝統は「クリームティー」と呼ばれています。
そして電ノコから出てきた方は、色もしっかり黄色くなって。滑らかに固まっています。これはもう、立派な高級バターです!! スコーンに塗って味を比べてみても……ぜんぜん別物!! 食感や舌触りが違うだけでなく、味もまったく別なんです。
あっさりとしたクロテッドクリーム。濃厚で滑らかバター。どちらが美味しいかは、その人の好みによるところですが、どちらも美味しいです! キャンプの朝などで、是非もう一回やってみたくなるアクティビティーとなりました!!