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コラム
はななのフィッシュ日和*28
『採れなかったえびす島』

えびす島へ!

まだ昨年の採集についての記事になります。前回「新天地の開拓」と称した三浦半島での採集は失敗に終わってしまったので、2023年の潜り納めとして、私の一番のお気に入りの「えびす島」でリベンジをすることにしました!

これが本当に今年最後のチャンスかも!?

この日はもう11月の終わり。毎年だったらもう寒くて潜れない季節なのですが、今年はなぜか暖かい。上の写真はまだ朝のうちで、神々しい光のカーテン(光芒というそうです)が差していますが、気温は20℃を超えるというので、採集にはぴったり!!




変な生き物発見!!

まず初めに母とエントリーをしました。いつもは海に入ってすぐに豆チョウ(チョウチョウウオの赤ちゃん)を見つけられるのに、なかなか見つけることが出来ませんでした。代わりに、ゼリーのようなクラゲのような変な生き物が流れて来ました。

毒や棘があったらどうしようかなと恐る恐るそっとすくい上げました

家に帰ってあとで調べてみると、「サルパ」という動物だということが分かりました。サルパは先端に開いている口のような部分で海水を吸い込み、プランクトンを一緒に食べ、さらにその力を利用して移動する謎の多い生き物なんだそうです。

ちょっと触っただけで壊れちゃいそうでした……



イソギンチャクとサンゴ

えびす島の中でも今まで行ったことのないサンゴとイソギンチャクが沢山見られる場所に行きました。いつも泳いでいるところよりも水深があって少し怖かったです。それに加えて、いつもより波のうねりが強くて泳ぐのも大変でした。

流されないように父の近くを泳ぐように気をつけました!

えびす島のサンゴ礁は太陽の光に照らされて緑色にきらきらと輝いていて綺麗でした。イソギンチャクの隙間からは、黒と白のツートンカラーのミツボシクロスズメダイが顔を出していてとても可愛かったです。




憧れの魚

沢山のサンゴとイソギンチャクがあるスポットで、なんと、ホンソメワケベラを見つけました! 私がチョウチョウウオ以外で1番飼ってみたいとずっと思っている魚です。潜ったりしながら一生懸命に追いかけました。

……しかし、「採れる!」と思った瞬間に華麗に網と網の間をくぐり抜け、するっと逃げられてしまいました。ホンソメワケベラはとても泳ぐスピードが早いのです。

もう少し網の動かし方が速ければ絶対に採れた……悔しい!!

チョウチョウウオもホンソメワケベラも採ることができず、寒くなってきたので海から上がることにしました。岸へ向かっている途中に父がイシガキフグを採りました。大きなフグで、膨らむと目が真ん丸なこともあってとってもかわいかったです。




イシガキフグ

イシガキフグという名前ですが、石垣島以外の海でも見ることができます。イシガキフグは人に懐くので、水族館でも人気のお魚です。また、2021年にさかなクンと東京海洋大学の森田哲郎教授が初めて人工授精に成功したそうです。

この前に訪れた幼魚水族館でも人気者でした!

フグはハリセンボンでも何でも可愛い顔をしてるので、大きな水槽があったら私もぜひ飼いたいところなのですが、ウチにはまだ小さな水槽がひとつしかありません。大きくなったら180cm水槽を買いたいです!!




cafe’TATI

この前に訪れた静岡のB級グルメである稲取名物肉チャーハンのお店が美味しかったので、他店の肉チャーハンも食べてみたくなりました。しかしもう時間が遅くて、肉チャーハンのお店はどこも閉まっていました。がっかり。

気を取り直して可愛いクマさんのパフェを食べに行きました

そのお店の名前は「cafe’TATI」……かわいいくまさんのパフェ目当てで行ったのですが、海の環境を守る活動にも取り組んでいるお店でした。環境の変化によって数の減っているアマモという海草を増やし、藻場をつくる取り組みです。

藻場とは、海草が茂る場所のことで魚の赤ちゃんの隠れ家になります。「たくさんの人に藻場の現状を知ってもらいたい」という思いで作られた「モバイス」を注文しました。塩アイスと海苔の相性が想像以上に美味しかったです。

クマさんの方は可愛すぎて食べるのが勿体なかったです













Author
はなな
海と魚が大好きな高校生です。特に泳いだり、潜ったりするのが大好きです。豆チョウ採集や釣り、アクアリウムやお魚料理など、海や魚に関することをお伝えしていきます!