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入 門
女子キャンプ講座*02
『雪中キャンプに行こう①』

雪中キャンプ

「女子キャンプ入門」から「女子キャンプ講座」へとステップアップし、不定期連載となりましたので、その内容も「初心者向け」から「中級者向け」へと移行していくつもりだっ本講座ですが……。

「雪中キャンプ」って上級者向けじゃありませんか?

うーん。そうかも。でも冬キャンプに慣れている方なら大丈夫なはず。少々の雪が積もっていてもノウハウに大差はありません。氷点下の夜を過ごしたことがおありなら、いちばん肝心の防寒対策も心得ていらっしゃるでしょうし。

「大差ない」と言っても、雪中キャンプにはまた格別な良さがあります。特に夜! シ〜ンとあらゆる音を吸収する雪の静けさ。ランタンやキャンドルの光を優しく照り返す雪面。見上げる星空の神聖さと張り詰めた空気感。

ぜひ皆さんに味わって頂きたいと思います!!



徹底的な下準備を!!

「雪中」だからといって、普段の冬キャンプに加えて必要になる装備って、それほど多い訳ではありません。まずは衣類も寝具もモコモコな氷点下仕様のダウンになっていることは前提としてください。あとは薪ストーブや石油ストーブなどの暖房器具。

ストーブなしで雪中しちゃう人もいますけどね

つまり暖かさを確保したら、後は雪の性質に対する施策を練っておくだけになりますから、それほどギアを買い込む必要はないのです。以下に列挙するアイテム・ギアから追加で必要となるものをご検討ください。

*スタッドレスタイヤ
車で行くならば、スリップ防止は最低必要というより必要不可欠な条件です。ノーマルタイヤは絶対におやめ下さい。逆にチェーン規制が敷かれるほど、雪深い所に行くのもビギナーさんは避けましょう。

*スノーブーツなど
同様に人間の足元もスリップ防止。SOREL(ソレル)などの本格的なスノーブーツなら、寒さ対策にもなって安心です。

*雪用ペグ
必要ないかも。地面にまでペグが届かない雪深いサイト用なので、逆に初心者のうちはそんな深い所でテントを張る冒険は避けましょう。また、地面が凍って硬い時にはソリッドステークなどの鋳造ペグが必須です。

*グランドシート(防水シート)
室内の暖かさで雪が溶けて、テントの床面がびしょびしょになってしまっては最悪です。防水のグランドシートでそれを防ぐ訳ですが、これは元から持っている人が大半かな?

*防水スプレー
雪や寒さでテントなどのジッパー(ファスナー)が凍ってしまうことがあります。ぬるま湯で溶かしても良いのですが、そうするとまたすぐに凍ります。家で事前に塗布して凍結を防止しましょう。

*雪かき用スコップ
管理が行き届いたキャンプ場ではスタッフさんがやってくれちゃいます。また、スコップを貸し出してくれて、自分でやるところもあります。事前に確認しておきましょう。

野営でもないかぎり新たに買う必要はありません



徹底的な下調べを!!

……ということで、「徹底的な下準備を!!」と銘打った割には大した装備は必要なかったりします。しかし、こちらは大切です。「徹底的な下調べを!!」……無謀な場所で無謀な計画を立てると命に関わります。

逆を言えば、この下調べを徹底すれば普通の「冬キャンプ」と変わらないのです。今はネットや雑誌でもかなりの情報が集まりますが、雪中キャンプの場合はきちんと電話相談して、スタッフさんのアドバイスを直接仰ぐ必要があります。

その理由は次を読めばお分かりになるかと……

*天候と道路状況の確認
冬は毎年違いますから、ネットの過去のレビューだけでは積雪や道路の状況は分かりません。サイトの状況と、必要となる装備、アドバイスも問い合わせておきましょう。

*水道状況の確認
冬キャンプに慣れた人なら常識ですが、水道の破裂防止のために止められているところが多くあります。多めに水タンクを持参しなくてはいけません。女子なら逆に温水が出る高規格キャンプ場を選ぶのもあり。

*スタッフ常駐のキャンプ場で
キャンプ場ではない野営地での雪中デビューは絶対に避けましょう。定番のキャンプ場で、スタッフさんが常駐していて、ギアが壊れたり薪がなくなったりしても対応してもらえる所を選びましょう。

*ロッジや小屋の活用も
夜の極寒時や発病時、逃げ込めるとこがあると安心です。暖房がきいたり、お風呂に入れるロッジがあると安心ですし、FFヒーターのあるキャンピングカーを用意していくのも一案です。




次回に続けます

それでもハードルの高い「雪中キャンプ」ですから、当然のように1回の講座では収まりません。次回の「実践編」に続けることにします。雪の中での設営の手順や注意点、夜の過ごし方などをお話してまいります。

季節が過ぎてしまわないよう、できるだけ早い時期に第②回をお送りしますので、雪中キャンプ可能なキャンプ場や、帰りに寄る温泉の下調べなどをしながらお待ちください。サウナで芯まで暖っま〜るのも良いですね!!

短期連載の「サウナのススメ」もお読みください!!



初期の頃の「まるみ」さんの雪中キャンプ! 参考になりますよ〜!!







Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。