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外あそび
なちゅ流サウナのススメ④
『裏サ道』

強制「ととのった」!?

最終回です! 全④回の予定でお送りしてきました短期の集中連載……「なちゅガール流サウナのススメ」の最終回!! 熱〜いサウナが気持ち良い、冬の間にお届けしようと予定していたのですが、どうにか間に合ったでしょうか?

……と言いつつもう3月、春はすぐそこです!

嫌いな方にもサウナを好きになって頂く方法を模索しつつ、前回でやっと、正式な『サ道』のお作法をご伝授したつもりです。タナカカツキ先生の漫画からドラマ化もされて、昨今のサウナブームを巻き起こした王道の流儀でした。

そして今回は番外編となります。筆者が編み出した我流のサ道……名付けて「裏サ道」です!! 千利休の「茶道」にも「表千家」と「裏千家」がありますよね。サウナ道にも勝手に分家を設けちゃいました!

そんなに大きく出ちゃって大丈夫なんでしょうか?

たぶん大丈夫でしょう。なんたってこの「裏サ道」のウリは、かならず「ととのった」が体験できることなんですから!! この記事をきっかけに新たなブームを巻き起こしたいと思います!!




「裏サ道」の発祥

今回のサウナブームが始まるずっと前から、筆者はこの「裏」の方法でサウナを嗜んでまいりました。当初はその良さも分からなかった「水風呂」の存在。なぜあんな冷たくて、ツラそうな物があるんだろう? なぜ、みんな入るんだろう?

そもそもはこんな「水風呂」への疑問がきっかけです

普通の湯船に浸かりながら、先人、達人、先パイの方々が水風呂に入る様子を眺めているうちに、自分もマネするようになり、自然と編み出していたのがこの作法。ただ気付いてみたら、本道とは別の物だったというだけです。

ご注意頂きたいのは、我流で編み出した流儀ですから、科学的根拠も、医学的な保障もまったくないということです。しかも本道の「サ道」より少々過激なセッティング。より熱く、より冷たい、ハードな内容となっています。

元気で体調万全な状態でチャレンジください!!



全体の流れ

細かいお話をする前に、サーッと全体の流れをご説明しましょう。まず普段のサウナとは別に、必要になるのが水温36℃〜38℃くらいの「ぬる湯」です。新し目の施設では「炭酸泉」がぬる湯になっていることも多いのですが、普通のお湯でもかまいません。

「ぬる湯」が存在する確率は、大きめのスーパー銭湯で半々くらい? 小さめな温泉や銭湯ではグっと少なくなりますよね。しかし「裏サ道」には欠かせない施設です。あちこち回って頑張って探してみてください。……そして「ぬる湯」を挟んだ流儀は以下の通り!!

「サウナ室(12分)」→「水風呂(5分)」→「ぬる湯(10分)」



サウナ室

普通4〜6分と言われるサウナ時間を、倍の12分に延長するのが「裏サ道」です!! サウナ室にはよく「12分計」と言って、長い針がぐるっと1周まわって12分の時計が掛かっています。それを見ながら始めた流儀なので、12分なのです。

これがもう暑くて暑くて汗がだらっだらっ!!

初めての人には相当キツいでしょう。慣れててもキツいくらいですから! せめてマイルドな下段の方に座ったり、冷水を絞ったタオルで顔や首筋を冷やしたりしながら耐えましょう。キツければ12分経たずに出ちゃっても構いません!




水風呂

そして水風呂も長いんです。普通の人は1〜2分。長い人でも2〜3分で上がる水風呂に5分間も浸かります。ツラいのに。苦手なのに。だがしかし! ここが「裏サ道」の一番のキモかもしれません!!

時間経過とともにその詳細を描写してみます

*1〜2分
気合いで肩まで入ります。最初は「ウッ」と冷たいのですがすぐに慣れます。サウナでカンカンに火照った熱が、周囲に薄く暖かい水の層を作ってくれるからです。前回ご紹介した「羽衣」とか「天使の羽衣」などと呼ばれる現象です。

*2〜3分
しかしその「天使の羽衣」も次第に薄れてきます。普通の人はこの薄くなった辺りで水風呂から出るのですが、我慢です。じっと修行を続けていると、自分が吐く息も冷たくなっている事に気付きます。でもまだ頑張りましょう。

*4〜5分
残りの1分。急に意識が覚醒し始めます。脳がスッキリと冴え渡り、周囲の刺激に神経が敏感になります。音の聞こえ方が変わり、人の声やお風呂の騒音が輪郭くっきりと耳に入ってきます。上からズズーンと自我が降りてくる感じです。

これを「チャクラが降りてくる」と呼んでます



ぬる湯(炭酸泉)

そしてここが本番、「ととのい」の時間です。体温と同じくらいのぬるいお湯に、冷え切った体で浸かるのです。できれば頭をお風呂の縁に乗せ、首から下はだら〜んと大の字。手足がぷかぷか、半分お湯に浮いているぐらいの広さがあると良いですね。

目の上に冷たいタオルを乗せるとさらにGood!!

……すると!! 冷たさにかじかんだ指先やつま先が一気にお湯で弛緩し始めます。全身に鳥肌が立ち、血液が逆流するかのような感触。末端の皮膚にチリチリ、バチバチとした感覚が走り、毛細血管が破裂してるかのような快感が!!

この瞬間こそが裏サ道の「ととのった」です!!!!

視界も、マインドも、表サ道の外気浴による「ととのった」同様のトランス状態を体験できます。上記の皮膚感覚により「ととのい度」はこちらの方が上!! しかも体調や気分に左右されず、ほぼ必ずこの「ととのい」が体得できます!!




使用上(実施上)のご注意

この後は、普通の温度の温泉に入ったり、外気浴をしたりなどして過ごします。普通の感覚が戻ったら、2セット目に入るためにサウナ室へ戻りましょう。お読みの通りそれぞれの行程が長くなっていますので、1セット終えるのに30分強でしょうか?

3セット周るのには2時間くらいかります

でも、元々サウナがお好きな方には、興味を持って頂けたのではないでしょうか?ちょっと試したくなりました? 「ぬる湯の炭酸泉」があると、よりバチバチ度が上がって、さらにbetter!! ぜひホームグラウンドを開拓してみてください!!

ただ、あくまでも我流、医学的検証もされていない「裏サ道」です。表の「サ道」も体調管理や医学上の注意が必ずなされるものですが、無理は決してなさらないようご注意ください。長年続けてきて、何の問題も生じたことはありませんが……

それは筆者が特異体質だからかもしれません!










Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。