前回からの続き
開拓地にピヨピヨピヨ……とヒバリの鳴き声が聞こえるようになりました。すっかり春ですね。あのクルクルと回転するような可愛らしい声。ヒバリの夫婦が仲良く飛び回っているのかな〜と思って鳴き声の方を見てみると……。
やっぱり海の近くですね。ここ神奈川県の真鶴町の鳥にも指定されていました。きっとヒバリも今ごろ里山の方で鳴いているのでしょう。いずれにしても春!! キャンプ場にも緑の草が芽を出すようになってきました……そう、雑草が!!
でもしかし! まだ茶色い一角も残っているのです。キャンプ場の入り口近く、ちょうど一年前に芝生を植えた地帯。ここだけ茶色なのです。このたび初めての春を迎えたことになる芝生ですが、緑になるのは他の雑草にくらべて遅いんですね。
品種選び
キャンプ場一面「綺麗な芝生サイトにしたいっ!」というのが開拓当初からの希望でした。この記事でも何度か書いたことありましたね。砂利のサイト、土のサイト、草のサイト……いろんなキャンプ場がありますが、個人的には「芝生」が好みです!
そしてできれば「自分ちの芝生は青い」方が良いのですが、ご存知の通り日本の芝生は冬に枯れて、茶色くなっちゃうんですよね。冬でも常緑を保つ「ティフトン」や「ブルーグラス」などの品種は、北海道のような寒冷地じゃないと育たない西洋芝になるんだそうです。
すると候補に上がって来るのは「高麗芝」か「姫高麗芝」か「野芝」……私でも名前くらいは聞いた事があります。東洋の芝ですね。調べてみると、関東のお庭で育てられているのは「高麗芝」が多いそうです。
しかしさらに調べてみると、一番強くて、失敗が少なく、肥料も、芝刈りも少なくて済む芝となると「野芝」一択になるそうです。短く刈り込むことの多い「高麗芝」と違い、多少伸ばして公園などで使われることが多いそうです。
ふるさと納税
そしてググってみると、鹿児島県の「志布志市(しぶしし)」から、ふるさと納税で「野芝」が出品があるのを発見! 「月曜から夜ふかし」をご覧の方にはお馴染みの「志布志市志布志町志布志市役所志布志支所」の「志布志市」ですっ!!
値段は10m2(約3坪)で25,000円……ふるさと納税なら悪くない価格。しかも支払うのはウチの両親です。試しに1セットだけ購入してみようという事になりました。家族みんな「芝生ど素人」なので、限度額いっぱいまで買っちゃうのは控えておきました。
それが冒頭でお話しした「茶色の地帯」です。この土地を購入した当時、2年前のふるさと納税の締め切り間際で購入し、年末に植えました。そして、初めての春を迎えようとする現在の姿がこんな様子です。
芝生を張る!
……ということで、この芝生張り作業は前回の冬に行った作業になります。きちんと調べると、正式に芝生を張るには大変な行程が必要になることが書いてあります。地面を耕し、平地にして、砂を敷き詰め、腐葉土を混ぜ……。
ところが今回選んだのは「野芝」です!! 販売ページでも「コストも手間もかからない」と謳われています。この際、面倒な事はすべてカットしてしまいましょう。ただ単に地面をクワで耕して、平らに整地しただけの元々の土に張ることにしました。
芝生はこんな段ボールで届きます。一個一個がさすがに重い!! 芝張りをする当日までは、水分を補給しながら保管して、車で現地に運びます(この時はまだ引っ越してなかったので)。これだけでもひと苦労です。
そもそも芝張りは3月〜6月がシーズンだと書かれています。でもこの時は12月。これから寒さが厳しくなる季節です。でも「野芝」だから、まいっか(Ⓒまるみさん)! 業者さんがこの時期に出荷してるのだから、きっと大丈夫なんでしょう!!
そして耕す場所を決め、10m2の範囲を耕します。文字で書くのは簡単ですが、これも腰が痛くなる半日がかりの作業。芝生をぎっちり敷き詰めて、土を上からパラパラ撒き、お水をたっぷりあげて終了です。
次回に続く
それから春が来て、夏が来て、秋を迎え……野芝はしっかり大地に根を張りました。評判通り「野芝」は手間もコストも最小限で済みました。夏には隙間から雑草も生えてきましたが、負けることなく元気です!!
こんなことなら隙間なくビッチリ張る必要はなかったかな? 残りの敷地も「野芝」を張っていくことにしたので、次からは市松模様(チェッカーフラッグ状)に張っていくのも良いかなと思っています。
だって、10m2で25,000円だった価格が、昨年10月にあったふるさと納税改正のせいか、30,000円に値上がりしちゃったんですよ〜。それでもめげずに頑張ります! いつかサイト全面が緑の芝に覆われる日を夢見て!!