前回からの続き

いつもこの「前回からの続き」から始まる開拓日誌ですが、今回のご報告は1月の開拓DAYからの続きになります。なちゅガール5周年の時に企画して、読者さんのご参加を呼びかけたイベントです。

おかげさまで希望者が若干多く集まりましたので、1月と3月の2回に分けて開催することになりました。1月の時にはダウンサイト奥のミカンの木、ブルーベーリーの木を抜いて頂くという超ハードな作業。

でも皆さんの素晴らしい活躍で、あっという間に平らな地面が姿を現しました! 夏の間は草もボーボーで、足を踏み入れることもままならない荒れ地だったのに。大変な抜根作業までやって頂いちゃって、実に開拓らしい開墾作業になりました。

予定変更

……ということで、今回も皆さんにクワやシャベルを握って頂き、開墾作業に取り組んで頂こう……と予定していたのです。その方が「開拓DAY」っぽいですもんね。その準備のため、両親も「芝生」をひと月前に注文していました。

ところが当日を迎えても届かなかったんです。Amazonと違って「ふるさと納税」って、どこの市町村もゆっくりですもんね。特に芝生は刈り入れの作業とタイミングがあるみたいで、前回の注文時もかなりの時間がかかっていました。

仕方がないので作業予定の変更です。土を運んだり、雑草を刈ったりなどの地味でつまらない作業はウチの家族でやっているので(主に父が)、皆さんには面白くてやり甲斐のある、しかも開拓らしい作業をしていただきたいもの!

材料調達

お客さんが泊まる下段の土地は、広さ200坪弱。全面を1日1組限定のキャンプ場にしようと考えて「ダウンサイト」と呼んでいます。そして上段の土地は友人やなちゅガールメンバー用のプライベートキャンプ場。「アッパーサイト」と呼んでいます。

そしてそのダウンサイトとアッパーサイトの境目は、高さ3〜4mの斜面になっているだけ。ここに土留めを作りたくて、材料をスロープから持ってきました。写真の通り、茶色の鉄板を鉄パイプ(単管パイプ)から外します。

この鉄板はハウスメーカーさんが工事の時に設置したもので、ちょっと無駄に高いんですよね。縦に3枚あるのですが、余分なので1枚外したかったんです。でも、一人で外すにはガッチリ嵌まり過ぎてて……。

この作業も皆さんの熱気とやる気で「あっ」と言う間!! 30分もかからずに全部外れちゃいました! その鉄板を打ち込む単管パイプも新たに買ってきたので、それを適度な長さに切断。専用のカッターをクルクル回して、パキン! これで材料の調達は完了です。

土留め作り

それではダウンサイトに移動して、土留めを作っていきましょう! まずは階段を降りたところに枕木を立てます。枕木の全長の2割ほどを地中に埋めれば十分……という説もありましたが、深く掘って3〜4割ほど埋めて頂きました。

そこから2本の園芸棒を立て、まっすぐにテープを張ります。キャンプ場の入り口までのラインをとって、はみ出た部分の土をシャベルで除去。このテープに合わせて鉄板をまっすぐに設置します。

最後に、先ほど切り分けた単管パイプを打ち込んでいきます。赤いヘッドのアイアンハンマーを振り下ろし全長の5割ほど……鉄板の幅が45cmあるのに対し、50cm以上はパイプを打ち込みました。おかげでかなりガッチリと……ビクとも動かない土留めになりました!

いかがでしょう? 開拓地の雰囲気がまたガラっと変わった感じがします。いつも見慣れてきた目からすると、ただの荒れ地から「キチっと」感が出てきた感じ。スロープが完成した時も同様に感じた「ソレっぽさ」というか……。

次回に続く

文章では伝わらないかもしれませんが、ここまででも結構な作業量。ここで「完成!」として終わっても良かったのですが、実はもう少し野望があるのです。それは私が昔から夢に見ていた「ハーブ棚」です!!

自分のキャンプ場が持てたら、お客さんに自由に摘んで頂けるハーブ棚があったら素敵だなーって。そのためには、鉄板と斜面の間に土を詰めなくてはいけません。土木工事で出た土の山と、刈った雑草で作った腐葉土を混ぜ混ぜして……。

それを一輪車で土留めまで運んでザーッ。その上に堆肥と肥料をパラパラ撒いていて、畑の土を作ります。ジャンケンポンで好きなハーブの苗を一人2株ずつ、選んで丁寧に植えました。

さらなる追加作業になっちゃったけど、記念植樹っぽくて、良い締めくくりになったかも。「ミント」「バジル」「タイム」「レモンバーム」……これからグングン大きく育って、キャンプ場に泊まりに来た皆さんに提供できるようになると良いなーっ!!