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外どうぐ
プロ向け(?)焚き火台
『TAKIBISM - JIKABI』

プロ向けの焚き火台

「プロ……それはプロフェッショナル。道を極めた専門家。その道で生計を立てる専業者」という出だしでこの記事を書き始めようとして、早くも行き詰まってしまいました。ドキュメンタリー番組のナレーションのように始まろうと思ったのですが、失敗です。

ですが今回はそんなプロのためのギアをご紹介します!

編集長の森風美が3年間も愛用してきて、ぜひオススメしたいという焚き火台。あ、森風美も一応どうにかキャンプで生計を立てているのでプロフェッショナル。一応「プロ」ですか!? じゃあ、大したコトないですね。プロと言っても……。

ところがこのプロ向けの焚き火台は大したことがありそうです。何やらスゴい焚き火台のようです。森風美プロがそう言うんだから間違いありません。今日の記事では、そのプロ仕様たる所以(ゆえん)を深掘りします!!

「森風美プロ」って女子ゴルファーみたいだな……



『JIKABI』

その焚き火台とはTAKIBISMさんからリリースされている『JIKABI』です。じかび、直火……焚き火台なのに直火。地面で直接焚き火を燃やすのが直火です。そして「直火禁止」のキャンプ場が増えてきたことにより普及したのが焚き火台なのに、逆に直火。

そのネーミングは、まるで地面で直接焚き火をしているような、低さとダイレクト感覚によるものだと思われますが、これは逆転の発想ですね。火の位置が低いから特に冬、足のつま先を暖めやすいんです。

末端冷え性にとっては吉報です!!

森風美がこの焚き火台と出会ったのは、雑誌「BE-PAL」さんを通して。開発者の寒川一(さんがわはじめ)さんとこちらの「焚き火入門」という記事内で実使用されていたのがきっかけだそうです。

記事の様子がYouTubeの方でもご覧になれます!

寒川さんは香川出身のアウトドアライフアドバイザーさん。北欧のアウトド文化にお詳しく、ディレクターとしてTAKIBISMさんの開発に携わっておられます。もちろんこの『JIKABI』も寒川さんプロデュース!

正式名称は「TAKIBISM REAL FIRESTAND JIKABI」です!



初心者でも使いやすい

プロ、プロ言ってますが、『JIKABI』はシンプルな円形のディスク形状。脚を脱着するだけでコンパクトに収納でき、組み立ても簡単。コールマンの「ファイヤーディスク」同様、ビギナーの方でも取り扱いが簡単な構造です。

編集部が一番に「う〜ん!」と唸ったのは、そのディスク形状の「パン」の周囲に張りめぐらされたフレーム状の外周部! この部分にはヤカンを載せて「湯沸し」や「保温」ができるほか、石を積んで「風防」を作ることもできます。

しかし、特筆すべきは誰も気付かなかったこの盲点!!

このフレーム状の外周部は、焚き火の最中でも熱くならずに掴むことができるのです。これはすなわち、その部分を持って焚き火台の向きを変えたり、ちょっと移動してみたりが可能だということ!

火を点けてから移動させたくなることってよくあるんですよね!

これが出来る焚き火台はなかなかありません!! どの焚き火台も周囲が高温になったり、持ち上げると崩れやすい構造だったりしますからね。もちろん移動の際には焚き火グローブをはめて、ヤケドをしないように慎重にしてくださいね。

ほかにもパンの部分が取り外せて灰を捨てやすかったり、外周部のフレームにトングや火かき棒、薪などを載せられたり……使い勝手はバツグンです。何より直火感覚で使えるのがストレスフリーで最高なんです!




プロたる所以

しかし冒頭からおことわりしているように、プロ向けのギアである要素も付記しなくてはいけません。特に地面へのインパクトには、配慮が必要になります。芝生サイトや草地で使えば必ずコゲを残してしまうからです。

当然、落ち葉の上での使用も危険です!

そうなると使用場所は、砂利のサイトや土のサイト、河原の石の上や海岸の砂の上などに限定されてしまいます。その時でも焚き火シート(スパッタシート)の併用がオススメされています。

また「S」「M」「L」との3展開のサイズは、それぞれのパンの部分が直径23cm、27cm、31cm。市販の薪の長さは30〜40cmが一般的ですから、若干足りなくなることもありますね。薪を切ったり、割ったりする必要も出てくるでしょう。

森風美が言うには、この焚き火台はブッシュクラフト感覚で使うのが正解。薪を買うなんて甘っちょろいことをしないで、小枝を集めるところから火を育てるのがプロたる所以なんだそうです(なんのこっちゃ?)。

でも「直火禁止」になっていない野営地のような場所でも、灰や消し炭を残さないで焚き火をしよう……という姿勢には「プロ」を感じますね。テクニカルな部分だけではなく、精神的な部分にこそプロ意識を禁じ得ない逸品なのです!!




製造も販売もプロ!!

……ということで、森風美がプロっぽさを主張する『JIKABI』なのですが、さらに言うとこの焚き火台には、鉄作家でもある「槙塚鉄工所」の槇塚登さんが、寒川さんとタッグを組んでこの世に生み出したという背景があります。

一台一台が瀬戸内、香川の職人さんの手作りによるハンドメイド。販売はあの、プロの逸品が集まるセレクトショップ「UPI」さん。ネットショップでも入手可能ですが、ぜひ店舗の方で実物をご覧頂きたいと思います。

そしてさらに、宮城県の石巻市の「三和工業株式会社」さんの手によりバージョンアップもされました。「TAKIBISM JIKABI M ISHINOMAKI」として新たな刻印付きでリニューアル。その開発秘話はこちらのプロジェクトサイトで物語になっています。

パンは一枚一枚が、プレスではなく手打ち加工!!

ISHINOMAKIバージョンは『株式会社キューズ』さんのネットショップで購入可能ですが、実物は石巻市にある焚き火専門店『NOGIBI』さんで手にとって購入できます。さらには石巻市のふるさと納税でも取り扱われています!!

バックグラウンドを知ると、さらにプロっぽいですね!

UPI販売ページ : https://store.upioutdoor.com/products/takibism-real-firestand-jikabi-l

株式会社キューズ販売ページ : https://www.cusenoaru.com/jump-to-cuseonline/index.html

石巻市ふるさと納税 : https://item.rakuten.co.jp/f042021-ishinomaki/is15804/











Author
なちゅガール編集部
アウトドアの楽しさをお伝えしたくて、日々おもしろいことを探しています。皆様からの情報提供もメールでお待ちしています!! また記事につきましては正確を期しておりますが、最新の情報や価格については都度お調べください。