豚トロ＋とろろ

「またフザけたネーミングかよ〜!!」と思われた読者の皆さん……そうです。 その通りです! 毎度、毎度のレシピ名、そして毎度、毎度のネーミングセンスになります。「豚トロ丼」でも「とろろ丼」でもなく、『トントロロ丼』です!!

「豚トロ」というと、スーパーやお肉屋さんでは「トントロ」とか「ネック」という名前で売られている、豚さんの首のあたりのお肉。脂がサシで入って、食感コリコリ。塩ダレなどでさっぱり食べると美味しいお肉です。

それに「とろろ」をかけるので『トントロロ丼』……単純です。でも、お肉にトロロなんてかけて美味しいの〜!? ……という声が聞こえてきそう。実はこれにはお手本がありまして、厳密に言うとなちゅガールのオリジナルレシピではありません。

『麦とろ童子』

ただいまキャンプ場開拓中の神奈川県真鶴町のおとなり、湯河原町と熱海市の間あたりにあるお店です。麦わら帽子ではありません。『麦とろ童子(むぎとろどうし)』です。麦とろ丼のお店です。

こちらは名前の通り「麦とろ丼」がメインのお店なのですが、マグロやウニ、明太子(オススメ!)にとろろを和えた丼(どんぶり)のほか、バジルなどの洋風食材にとろろを合わせたものもまであるのです。

そのうち、「ビーとろ」という変わった名前のメニューは、なんと! ローストビーフにとろろをかけたメニューになるのです。合わなさそう〜と思うでしょ? それが、すっっっごく美味しいんです!

そうです。これが今回の『トントロロ丼』の元ネタになった「お肉ととろろのマリアージュ」……フランス語でいうところの「掛け合わせ」です(←編集長に怒られそうな冗談ですが)。

でも、ここのウェイターさん(英語でいうと給仕さん)も、英語の冗談が上手で、とっても面白いんですよ。そしてそして、窓の外にはこの景色っっっ!! 真鶴半島の西側の海がドーン!! 東側の海を望む「なちゅガールキャンプ場(仮称)」に負けず劣らない絶景が望めます!

材料&作り方

勢い余って、お店の紹介だけで字数を費やしちゃってますが、大丈夫です。このメニューは先日の「開拓DAY」で、森風美がちょいちょいっと作って、皆さまにお出しした簡単メニュー。

材料もシンプルで、食材は3つ……「豚トロ」と「長いも(とろろいも)」と「炊いたごはん」だけ。あとは味付けに「醤油」「わさび」「青ネギ」。他にも「わさび塩」も合うでしょうし、「塩ダレ&ネギ」や「焼肉のたれ」でもイケると思います!

① 長いもは皮を剥かずに火で炙ってヒゲを焼き切っておきます。こうすることで香りが良くなります。そのあとは普通に摺り下ろします。

② 豚トロを焼きます。美味しい焼き加減は、ミディアムレア。表面をしっかり焼きつつ、中はしっとり感を残しましょう。焼きすぎると脂が落ちて煙が出やすくなるので注意!!

③ 炊いたごはんに豚トロを乗せて、上からとろろをかけます。最後に青ネギ、わさびなどをトッピング。醤油をサーッとかけたら完成です!!

試食&感想

開拓で疲れた体でも簡単に作れちゃうお手軽メニュー。あっという間に出来上がり、皆さんにお出しいたしました。味は予想通りGood! 醤油とわさびで和風に仕上げたので、あっさり美味しい丼になりました。

開拓をお手伝い頂いた皆さんにもまずまずの評判。他にも各自、ご自分の食べ物はご自分で持ってきて頂いていたので、シェラカップに軽く一杯の味見程度になってしまいましたが、ドーンと大盛りで作っても良かったかな?

とろろって、思ったより色んなモノと合うんですよね〜。どんな味でも受け入れる懐の深さがあるというか……。先ほどご紹介した『麦とろ童子』さんにはもっと多くのメニューがありますので、真鶴にお越しになった際には、ぜひ寄ってみてください。

言い忘れてましたがこのお店、家屋自体も味があって素晴らしいのです。たくさんの写真でご紹介したいところですが、内装は古民家風どころではなく、本物の古民家。そして外装は和洋折衷の……戦後まもない頃の建築でしょうか?

でもこの外観、どこかで見覚えありませんか? 日本の瓦屋根と、えんじ色のガルバリウム屋根の組み合わせ……「トトロ」の中でさつきちゃんとメイちゃんが引っ越してきた草壁家にそっくりなのです!!