前回からの続き
開拓中のキャンプ場。もちろん可愛いらしくておしゃれな場所にしたいな……と希望しています。なちゅガールの本拠地になるんですから。女性にも安心して、快適にお使い頂けるキャンプ場。そのためにはテイストというか、スタイルが大切で……。
どうやらウチの両親は違ったみたいで、海のイメージのハワイアンスタイル?……というよりも、もうちょっと落ち着いた西海岸スタイル?……などを想定していたようです。自宅の方もそのつもりで既に建ててしまっていました。
古い人たちですからね。70〜80年代の大滝詠一、山下達郎、竹内まりやさんのイメージ? 昨年からシティーポップも流行っていますし、まいっか! ……ということで両親の好みですでに着工してしまっています。
でもINUTABIファミリーさん御用達の葉山の『Sunny Funny Days』さんや、私が高知で行った『アロハヴィレッジ』さんのよう感じ……と言われたら、私も好きなテイストですから。両親のセンスを尊重しながら、私もガンガン口を出していくことにしました。
ヤシの木欲しい!
そして「カメハウス」と言ったらヤシの木だと言ってます。カメハウスはともかく、シンボルツリーとなる、大きくて立派な木は一本欲しいところです。でもヤシの木ってお高いんですよ〜。
皆さんが想像するような大っきなヤシの木になると100万円とかしちゃいます。樹齢も50年とかになってしまって。輸送して植えてもらうのにもお金がかかるし。キャンプ場のトイレなどの建築費用もまだ分からないので、正規のルートは諦めました。
こういう時はネットの力。「ヤフオク」「メルカリ」「ジモティ」です。最初に見つけた掘り出し物がドーンとこれ! これまで見た中でも一番ぶっとくて一番でっかいヤシの木。しかも「無料で譲ります」!!
両親に2時間ほどかけて現地視察に行って貰ったのですが、掘り出して搬出するには難しい場所に植わっており、しかも大きすぎて運ぶのも高額! しかもしかも、ウチの土地も入り口が狭いので搬入も困難!? ……泣く泣く諦めました。
カナリーヤシ
次に見つけたのがカナリーヤシ。大西洋のカナリア諸島原産で、大きくなるとサイズも形も理想的なヤシの木に成長します。もちろんそんな立派なものは高くて買えないので、今回購入したのは高さ2メートル半のお手軽価格のもの。
それでも宅配便で運べるギリギリサイズ。宅配便のお兄さんも苦労して、重い鉢を引っ越し前の実家(神奈川県平塚市)まで運んでくれました。……しかしその甲斐虚しく、鉢のまま冬を越せずに枯れてしまったのです。
ヤシの木には種類によって耐寒性に違いがあるのですが、カナリーヤシは寒さに強いタイプ。運ばれてくる前も、埼玉県で育てられていたというので油断していました。それでも念のため真鶴へ持ってくると……。
まだ完全には枯れていなかったようです。母はこれなら復活するだろう……と言っているので、もう一年くらい鉢のまま様子を見ようということになりました。平塚と近いのに、真鶴の冬は2〜3℃暖かいので、そこに期待です!
ワシントンヤシ
こちらはニョキーッと高くなるタイプ。10mや20mの樹高になって、道路沿いに並んで植えられていたりします。ウチの狭い土地では、てっぺんが視界に入らなくなっちゃいそうですが、その小さいのが出品されているのを見つけました。
出品元は静岡県にある御前崎の植木屋さん。これも一昨年の秋、タックルさん主催の『キャンピングカーファンフェス』が浜松であったので、その帰り道に両親と引き取りに行きました。
そのまま地植えしちゃった方が良いというので、イベントで疲れていたけれど真鶴まで直行です。およそ3時間半のドライブ。途中から雨が降ってきて、陽も沈んだ真っ暗の中、ずぶ濡れになりながら穴を掘って植えました。
サスペンスドラマなどでこっそり死体を埋めるシーンのような作業でしたが、その甲斐あってすぐに根付き、冬も2回越しました! 葉っぱもご覧の通りバンバン出てきて元気いっぱい! やっぱり真鶴はヤシの木に向いているかも。
フェニックスヤシ(ロペヤシ)
お花屋さんやホームセンターで一番よく見かけるヤシです。正式名称は「フェニックス・ロベレニー」という長い名前で、「ロベヤシ」とも呼ばれています。高さ2m位のものが多く、玄関先や室内の観葉植物によく使われていますね。
でもこれも野外で地植えすると、ものすごく大きくなるみたい。大きくなって3mと説明されていますが、近くの真鶴岬には5m以上に育ったものが植っています。ウチのキャンプ場の規模的にはその5m位のものが丁度良いんですけどね。
そんな折、昨年の春のことですが、近くのホームセンターでこのロベヤシがなんと半額ほどで売られているのを発見! 勢い余って7本購入!! ホームセンターの貸し出しトラックで搬送しちゃいました!!! こちらはまだ植木鉢から外さずに、鉢ごと地面に植えています。
今年の冬、7本中2本が写真のように元気がなくなってしまいました。でも春になってよく見ると、新しい芽がちょこんっと伸び始めています。元気になったらきちんと等間隔に埋め直し、キャンプ場のイルミネーションライトを担って貰おうと考えています。
次回につづく
現在のところ、以上がキャンプ場に来たヤシの木くんたちのご紹介、生い立ちの物語です。安物買いの銭失いと言いましょうか……結局のところ、肝心のシンボルツリーとなるヤシの木は不在のままになってしまいました。
読者の皆さん、ご自宅のお庭や畑に不要になったヤシの木はございませんか? 3m〜4mのものなら、素人でも掘り起こせますし、キャンプ場のバランス的にも最適です。ご一報いただけましたら、トラックをチャーターして掘り出しに伺います!!