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コラム
キャンプ場開拓日誌*22
『小屋(KOYA)のこと』

前回からの続き

こや……コヤ……小屋……憧れます。ずっと憧れてました、小屋……日本語で書くと何てことない素朴な響きですが、大学生の頃に偶然出会ったこの雑誌を見て、心奪われてしまいました。

2018年4月発売の『KOYA LIFE』という雑誌です

もう表紙の小屋が可愛いし、モデルの人も素敵だし、お洋服のセンスも私好み……。中身をパラパラめくると、次から次へと小さくて可愛らしい小屋が現れて、当時知らなかったこの世界に引き込まれてしまいました。

正直に告白します。本当は「キャンプ場やりたい」熱よりも「小屋を建てたい」熱の方が高かったのです。最初から……。この連載の第一回目でお伝えした厚木の「Tiny Camp Village」さんへの憧れも、実は小屋への憧れ。

大学生の時に描いたこの絵にもその想いが表れてますね



KOYA LIFE

これが2018年ですから、もう6年も経つんですね。怖っ!! その間、初号だったこの雑誌も刊行され続け、アウトドアブームやキャンプブームに乗って、新しい小屋のキットも発売され始めました。

皆さん、KOYAの魅力に気づき始めたんですね!!

なんて、さも自分が最先端を行っているようなことを言いましたが、小屋を買えないまま、そしてキャンプ場を始める目処も立たないまま、私は車中泊車の改造(なまけもの号)をせっせっとDIYで続けて……。

「KOYA LIFE Magazine」の発行元であるあの「Cal Magazine」本誌にはちょこちょこと掲載させて貰えるようになりました。最新号の’24年5月号ではどんちゃんと一緒に6ページも特集して頂いています!!

……ちょっと無理矢理な宣伝でした。皆さん買って下さいね!

話を戻しまして、そんなKOYAブームの中、次々とリリースされる魅力的な小屋キットの数々を尻目に、私の心を捉えて離さなかった一つのキットがあります。それが長野のGreen Bell(グリーンベル)さんによる「Style-01」です!!




『STYLE-01』

KOYAの中には、山や林間のキャンプ場に似合う山小屋風のモデルもたくさんあるのですが、ウチのキャンプ場が目指すのはビーチカルチャーっぽいスタイル。それにぴったり合うのが「Style-01」だったんです。

カタログを見ると多様なスタイルに適応しています

自分で色を塗ることで、山にも海にも似合うスタイルに変身。内装も自分好みにDIYできるので、おしゃれで綺麗なトイレと、パウダールームと呼べるくらい広い洗面、できればシャワーユニットも組み込みたいな……と考えていました。

こういうのって、夢を見ながら青写真を思い描いている時が一番楽しいんですよね。仕事柄あちこちのキャンプ場で取材があったりするのですが、そんな時もついつい他所様の小技や工夫をcheckしてしまうようになりました。

そんな時、いつもベースにあったのがこのグリーンベルさんの「Style-01」だったので、晴れて「いざ購入!!」となった時も、他の商品には目が行きませんでした。あとは展示場まで行って、現物を見て、商談です。




展示場へ行こう!!

グリーンベルさんの小屋が展示されている場所は、日本各地に点在しているのですが、場所によって「Style-02」だったり、「Style-04」だったり、建っている小屋の種類が異なります。

神奈川の厚木にもあるのですが、Styleシリーズの展示は無し!

「Style-01」があるのは近くても埼玉だったり、茨城だったりするのですが……。茨城は私の大好きな映画「下妻物語」の舞台である下妻市に展示場があったりもするのですが……。どうせ行くなら、グリーンベル本社の長野県でしょう!!


Style全シリーズ展示されてるし、将来サウナ小屋に使いたいと思っている「Style-02」も展示されているし。やっぱり細かいところまで相談するなら本社かな? ってことで長野県の諏訪郡富士見町で車を走らせることになりました! ただし、両親が……。

ちなみに「Style-02」は縦長のノッポさん仕様です

憧れのKOYAが20棟以上展示されている本社には、私も行きたいのはヤマヤマだったのですが、春のこの時期はお仕事がたくさん舞い込むアウトドアシーズン。出資者でもある両親が代わりに行ってくれることになりました。




グリーンベル本社

ここからは両親からの伝聞です。写真の通り本社の展示場はKOYAや物置だけで小さな村が出来上がっていて、区画によってはカントリー調だったり、メルヘン調だったり、アメリカン調だったり……。

行くだけでワクワクが止まらない場所だったそうです

写真やカタログだけではわからない内部の様子や、素材の質感が確認できて、デコレーションや調度品もセンス良く飾られているので、想像力が掻き立てられたり、参考にもなるようです。

何より実際の小屋作りでは、ただ外見や好みだけの問題だけじゃなく(ウチはそこばかり気にしてますが)、技術的なことだったり、敷地の問題や建築法の問題もあったりするので、専門家や地元業者との打ち合わせも必要になります。

遠くても本社まで行った甲斐は十分にあったそうです

ウチみたいにお目当のKOYAが「Style-01」だと決まっていても、オプション品を選んだり、見積もりを出してもらったり、購入決定後もメールでのやりとりが続きますので、最初はface-to-faceの商談をおすすめします。




次回へ続く

……ということで長年憧れ続け、両親とも相談を続けてきたKOYAだったので、その場で即決。その場で商談成立となりました。もうお金も振り込んで、受注生産に入ってもらっています。

完成して発送されるのは2ヶ月ちょっと先

ここから上下水道関係の工事が先に入り、配管が決まってから夏休みに入るぐらいに組み立て開始。夏が終わる頃には「仮オープン」に漕ぎ着けられるでしょうか? 今回は「憧れ」中心のお話に終始しましたが、実務的な面も今後お伝えしてまいります。











Author
森風美
年間80泊するほどキャンプを愛し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信しているキャンプ女子の森風美です。 幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響で、キャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=27年。