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コラム
キャンプ場開拓日誌*26
『KOYAの下準備のこと』

前回からの続き

しとしと、しとしと……梅雨が続いています。この記事が発表される頃には「梅雨明け」を迎えているかもしれませんが、書いている今は雨降りの真っ最中。キャンプ場の開拓も滞りがちです。

たまの晴れ間には雑草刈りに追われてしまいます

ただ梅雨が明けたら、この夏の決戦! KOYA(小屋)の建築が待ち構えています。長野のグリーンベルさんに発注した「Style-01」が工場から出荷されるのが7月下旬。そこから夏休み、8月の1ヶ月間で一気に組み立て!!

最低限、トイレと水道設備(蛇口とシンク)を整えて、サニタリー棟になる予定。夏の終わりの「仮オープン」……に漕ぎ着けるために、今のうちに下準備も進めておかなければいけません。

今回はそのリアルな詳細をお伝えしてまいります!



法律のこと

いくらDIYで建てるからといっても、専門家への相談は必要です。敷地内に小屋を建てるには、建築法に関わる基準をクリアしなければいけません。小屋の建築や購入を決める前に、建築士さんに相談しましょう。

この「建築確認」というものがなかなかにフクザツで、小屋の大きさ、土地の性格(都市計画区域/防火地域など)、母屋の有無、接道の要件など多数の要素が絡み合います。ウチの場合、下の写真のミカンの木の後ろに建てる予定。

1月の開拓DAYで皆さんに伐採、抜根して頂いた場所です

これはもう素人では判断不可能。建築士さんでも、現地に来て現況を目視していただかないと安心できません。最終的には役場に確認する必要もあります。地方によって詳細は異なるらしいので、一概には言えないみたいです。




インフラのこと

次に必要なのはインフラの計画。上水道と下水道、そして電気とガスをどうするかの計画を立てなくてはなりません。これも素人では困難。専門の業者さんに見積もりを依頼しなくてはなりません。

だんだんもう、DIYからほど遠くなってる気がしてきました

特に地面の下に埋まる設備は、KOYAの基礎を作る前に決めておかなければなりません。今ある水道管からパイプを引く経路、合併浄化槽を埋める位置、排水を伸ばす経路などを決めてから、KOYAの建築予定地を決定します。

合併浄化槽というのは、ご存知の方が多いとは思いますが、土に埋めて排水を浄化するためのこんな大きなタンク。中のバクテリアの力で分解、浄化するそうです。ずっと市街地で育ってきたので実物は初めて見ました。

ここ、神奈川県真鶴町は田舎なので、上の母屋の方もすでに浄化槽。でも、KOYAのためにはまた別の浄化槽を設置しなくてはなりません。なかなかにお金もかかります。インフラの費用は総額で、KOYA本体価格の2倍を超えてしまいました。

計画時にその費用も勘案しておかないといけませんね



立地のこと

ミカンの木の裏に建てることは決まったんですが、正確な位置を割り出すように水道屋さんから言われました。水道やトイレの配管をピッタリ合わせなければならないからです。そりゃ、そうですよね。

「それぞれの角に位置が分かるように棒を立ててくれればOK」……という話なので、「地鎮祭の頃に立ってる、ヒモの張ってあるやつですね」と良く知りもしないで返答。「簡単なもので良い」ということなの軽く考えていたんですが、

これがなかなか結構、簡単ではないんです

何度やってもイビツになっちゃう。角を90°でとって→ヒモの長さを測って→次の棒を立てて→また90°をとって……って一周してみると、な〜んか合わない。微妙に平行四辺形になっちゃう。

大工さんのアドバイスによると「下にベニヤを敷くとイッパツっすよ」とのこと。なるほど! Style-01はジャスト2坪分の床面積=タタミ4畳分=ベニヤ4枚分です!! 言われた通りにやってみると……。

確かにイッパツで決まりました!!



ペンキ塗りのこと

あとまだ、もう一つだけ下準備としてやっておきたい事があります。それは「うしろのブロック塀を白くする」作業です。引越し前、この土地がまだ荒れ地だった頃からずーっと気になっていたのです。

ここをペンキで塗ったらだいぶ明るくなるだろーなと

それが、KOYAが建ってしまった後では塗りにくくなっちゃいます。まず汚れたブロック自体を綺麗にするために高圧洗浄!! そのためにこちらの記事でご紹介したKARCHER(ケルヒャー)を購入しておきました。

ついでに念のためタワシでゴシゴシこすってから、ペンキを塗り塗りしていきます。これも簡単そうに見えて大変な作業。梅雨の晴れ間をぬって、実働3日もかかってしまいました。文字にすると一行で済んじゃいましたが。




次回に続く

そして、さて……その出来栄えは!?

じゃーん。どうでしょう? 近くで見ると塗りムラもありますが、この距離から見れば目立つことはありません。下の芝生の色、緑とのコントラストも手伝って、眩く輝いているようにさえ見えます!!

目指す「ビーチカルチャー風のキャンプ場」にはまだまだほど遠く、逆に殺風景になっちゃった感もありますが、手前にKOYAが建つのでそこはOK!! 夏に向けた準備は整いました!!

……と言いたいところだけど実はまだ悩みはあるんです

文中にも出てきたKOYAの基礎。大工さんによると、工事現場でよく見かけるダッダッダダダダ……という機械でプレスしておいた方が安心だとのこと。うーんどうしょうかなー、機械をレンタルするか、また業者さんに頼んじゃうか?

どっちにしろ「梅雨早く明けろー」って感じです!!










Author
森風美
年間80泊するほどキャンプを愛し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信しているキャンプ女子の森風美です。 幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響で、キャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=27年。