前回からの続き
しとしと、しとしと……梅雨が続いています。この記事が発表される頃には「梅雨明け」を迎えているかもしれませんが、書いている今は雨降りの真っ最中。キャンプ場の開拓も滞りがちです。
ただ梅雨が明けたら、この夏の決戦! KOYA(小屋)の建築が待ち構えています。長野のグリーンベルさんに発注した「Style-01」が工場から出荷されるのが7月下旬。そこから夏休み、8月の1ヶ月間で一気に組み立て!!
最低限、トイレと水道設備(蛇口とシンク)を整えて、サニタリー棟になる予定。夏の終わりの「仮オープン」……に漕ぎ着けるために、今のうちに下準備も進めておかなければいけません。
法律のこと
いくらDIYで建てるからといっても、専門家への相談は必要です。敷地内に小屋を建てるには、建築法に関わる基準をクリアしなければいけません。小屋の建築や購入を決める前に、建築士さんに相談しましょう。
この「建築確認」というものがなかなかにフクザツで、小屋の大きさ、土地の性格(都市計画区域/防火地域など)、母屋の有無、接道の要件など多数の要素が絡み合います。ウチの場合、下の写真のミカンの木の後ろに建てる予定。
これはもう素人では判断不可能。建築士さんでも、現地に来て現況を目視していただかないと安心できません。最終的には役場に確認する必要もあります。地方によって詳細は異なるらしいので、一概には言えないみたいです。
インフラのこと
次に必要なのはインフラの計画。上水道と下水道、そして電気とガスをどうするかの計画を立てなくてはなりません。これも素人では困難。専門の業者さんに見積もりを依頼しなくてはなりません。
特に地面の下に埋まる設備は、KOYAの基礎を作る前に決めておかなければなりません。今ある水道管からパイプを引く経路、合併浄化槽を埋める位置、排水を伸ばす経路などを決めてから、KOYAの建築予定地を決定します。
合併浄化槽というのは、ご存知の方が多いとは思いますが、土に埋めて排水を浄化するためのこんな大きなタンク。中のバクテリアの力で分解、浄化するそうです。ずっと市街地で育ってきたので実物は初めて見ました。
ここ、神奈川県真鶴町は田舎なので、上の母屋の方もすでに浄化槽。でも、KOYAのためにはまた別の浄化槽を設置しなくてはなりません。なかなかにお金もかかります。インフラの費用は総額で、KOYA本体価格の2倍を超えてしまいました。
立地のこと
ミカンの木の裏に建てることは決まったんですが、正確な位置を割り出すように水道屋さんから言われました。水道やトイレの配管をピッタリ合わせなければならないからです。そりゃ、そうですよね。
「それぞれの角に位置が分かるように棒を立ててくれればOK」……という話なので、「地鎮祭の頃に立ってる、ヒモの張ってあるやつですね」と良く知りもしないで返答。「簡単なもので良い」ということなの軽く考えていたんですが、
何度やってもイビツになっちゃう。角を90°でとって→ヒモの長さを測って→次の棒を立てて→また90°をとって……って一周してみると、な〜んか合わない。微妙に平行四辺形になっちゃう。
大工さんのアドバイスによると「下にベニヤを敷くとイッパツっすよ」とのこと。なるほど! Style-01はジャスト2坪分の床面積=タタミ4畳分=ベニヤ4枚分です!! 言われた通りにやってみると……。
ペンキ塗りのこと
あとまだ、もう一つだけ下準備としてやっておきたい事があります。それは「うしろのブロック塀を白くする」作業です。引越し前、この土地がまだ荒れ地だった頃からずーっと気になっていたのです。
それが、KOYAが建ってしまった後では塗りにくくなっちゃいます。まず汚れたブロック自体を綺麗にするために高圧洗浄!! そのためにこちらの記事でご紹介したKARCHER(ケルヒャー)を購入しておきました。
ついでに念のためタワシでゴシゴシこすってから、ペンキを塗り塗りしていきます。これも簡単そうに見えて大変な作業。梅雨の晴れ間をぬって、実働3日もかかってしまいました。文字にすると一行で済んじゃいましたが。
次回に続く
じゃーん。どうでしょう? 近くで見ると塗りムラもありますが、この距離から見れば目立つことはありません。下の芝生の色、緑とのコントラストも手伝って、眩く輝いているようにさえ見えます!!
目指す「ビーチカルチャー風のキャンプ場」にはまだまだほど遠く、逆に殺風景になっちゃった感もありますが、手前にKOYAが建つのでそこはOK!! 夏に向けた準備は整いました!!
文中にも出てきたKOYAの基礎。大工さんによると、工事現場でよく見かけるダッダッダダダダ……という機械でプレスしておいた方が安心だとのこと。うーんどうしょうかなー、機械をレンタルするか、また業者さんに頼んじゃうか?