ただの「トング」のお話です
もう、今回は何と言ったら良いか分からないです。ただ、ただ「オススメしたいっ!!」この気持ちだけでいっぱいです。「良いもの」と出会えば「なちゅガールで紹介したい」と常々考えてはいますが、今回は特にその想いだけ!
だってネタがただの「トング」なんですもの。ただ挟むだけのトング。しかも焚き火などで使う火挟みのようなトングでもないから、キャンプならではの記事も書けない……ご家庭でも使う食材用のトングです。
大皿からサラダを取り分けたり、焼肉を焼くときに網に乗せたり……ただ食材を挟んで移動させるだけで、大した活躍もしません。だったら「どれを使っても同じだろう」と思うところなのですが……。
『FEDECA CLEVER TONG』
これはもう、実際に使って頂かないと分かりません。……というか使ってみて分かりました。「これが本当のトングだったのか!?」と。これまで使ってきたトングは「トングにしてトングにあらず」でした!!
これまでも100円ショップで売っているチープなやつだけでなく、普通の雑貨屋さんで売っているような(500円〜1,000円くらい?)のものも色々と使ってはきたのです。別に普通に使えて、不便も感じてきませんでした。
ところがこの『FEDECA CLEVER TONG』を手にした途端!! ん? 違う。何かが違う!? ……何というかこう「シャキッ」としてるというか、「しっくり」くるというか、名前の通りクレバーな感触が手に伝わってきます。
かんたん単純に言えば「つかみやすい!!」……このひと言に尽きるのですが、それがトングにとって一番大切なことです。そしてその最高のつかみ心地体験が、これまで味わったことのなかったものだったのです!!
感触が何よりものウリです!!
まずこの弾力。硬すぎず、柔らかすぎず、ちょうど良いんです!! これまで使ってきたトングと比べると少しだけ硬めかもしれませんが、その分しっかり安定したグリップ感で食材をつかめるのです。
それでいて繊細。緩やかに湾曲した先端は細くなっていて、ズレることなく物をつかむことができます。先端がフォーク型のトングのように、サラダをどっさり掴むことはできませんが、その必要もないくらい!
大げさに言えばもう、手の延長線のようなツールなんです。まるで指のように自由自在に細かいものまで掴めて運べる。使い慣れたお箸以上の使いやすさです。正直、筆者は箸使いが苦手ですし……。
用がなくても使いたくなるその感触。もちろんキャンプの時だけなんてもったいない。ウチでは普段の食卓でも一軍選手に踊り出ました。薄っ〜いお肉なんかも1枚1枚大切にはがせちゃう!!
『FEDECA』
あらためて「FEDECA」さんをご紹介しますと、キャンプ業界では「ナイフ」で有名なブランドです。おしゃれで格好良いグリップ(ハンドル)を、キャンプイベントやフェスなどで見かけた方も多いでしょう。
他にも木目やブラックなどの様々なカラー、ウォルナットや名栗などの様々な素材のラインナップが並びますが、元々は明治28年創業。兵庫県は金物の街「播州三木」の老舗刃物メーカーさん。
ジブリ映画「もののけ姫」でも登場した日本古来の製鉄「たたら(場)」の文化と技を大切に、「木と鉄の文化の継承」を企業理念として、職人の技を今に伝えます。キャンプ用ナイフや包丁の種類が豊富で、バトニングの鉈(なた)もリリース。
「切る」「削る」というモノづくりの基本動作を見直し、多くの人に刃物で物を作ることの楽しみや喜びを感じていただきたい、刃物を身近に親しんでいただきたい……との想いで手作り自作キットも開発されました。
とにかく使えば分かります
最後に話をこの「クレバートング」に戻しますと、実はこれ、新潟県は燕三条の「Todai(トーダイ)」さんというメーカーとのコラボ商品。お料理動画で偶然に見かけた料理人さん、このトングを使う所作の美しさに見惚れてしまったそうです。
さっそく一つ購入し、日常で使い続けた結果、さらに惚れ込んでしまった……というエピソードには非常に共感が持てます。そうです。普段使いで使い込んでいくうちに手放せなくなってしまうのです。
先端が接地しないように湾曲したフォルムは、屋外でのキャンプ時に非常に重宝しますが、それだけではもったいない。否、一度キャンプで使ったら、日常の食卓でも常連さんになってしまうはずです。
*FEDECA公式サイト : https://www.fedeca.com/