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コラム
はななのフィッシュ日和*40
『ぼんぼん鮫最中日記④』

私の住む神奈川県真鶴町のあたらしいおみやげを作るプロジェクト! それが『ぼんぼん鮫最中日記』です!! お寺の釣鐘の形のモナカの皮に、自分でアンコとサメ型のチョコを入れるお菓子。

考えるきっかけとなったのはこちらの#町長日記

「ぼんぼん鮫」というのは真鶴岬に伝わる昔話。暴れザメを海に沈めたお寺の鐘で閉じ込めたというので、今でもサメが鐘を叩く音が「ぼーんぼーん」と聞こえるそう!? このちょっと不思議な民話をモチーフに考案しました。

可愛くて立派なお土産になるよう頑張ります!!

原点に立ち戻る?

前回、ぼんぼん鮫最中のアドバイスをもらいに町の老舗の和菓子屋「御菓子司やない」さんに伺いました。しかし、パッケージに入れて「菓子折り」としてお土産ものにまで完成させるのは難しいとのこと。

町の和菓子屋さんではなく、工場が必要なのかも!?

前回の日記ではここまでお伝えしましたが、やっぱりトントン拍子で物事が進むはずもなく、私の計画は頓挫してしまいました。どうしようかと悩んで、打開策をヒラめくまでの展開が今回のご報告になります。

そのきっかけは、発案の元となった沼津にある和菓子屋「松月」さんで食べた手作りモナカです。自分で餡を入れるので、皮が湿気ずにパリパリ。この美味しさに衝撃を受けて、後入れ最中を作りたくなったのです。

アニメに出てくるワンちゃんがモチーフの最中です



ぼんぼん鮫最中アイス?

「松月」さんではこの最中を、店内ではお皿にのせたデザートとして、お持ち帰りでは箱にパッケージされたお土産として販売しています。そして今は、箱に入れたパッケージを作るのがハードルが高いのだから……!?

ここで新しいアイディアがヒラめきました!!

町長さんにアドバイスされたストーリーブランディング……開発までの物語を発信していくのなら、お店でデザートとして提供するところから始めれば良いのです! さっそく漁港の近くにある「ペペコーヒー」さんに相談しに行きました。

前回「RPG(ロールプレイングゲーム)みたい」と喩えたように、町のいろんな人に会うと物語が進みます。「ペペコーヒー」店主の松木さんは、ふたつ返事で賛同して下さり、それなら「最中アイス」としてメニューに加えて頂けることに!

アイスをお店で用意して頂ければ、残るはチョコと皮だけ!!



最中の皮の型(モールド)問題

最中の皮って何で出来ているか知っていますか? 意外と知らない方が多いのですが、答えは「米粉」です。米粉を溶いで金型に流し込み形成します。つまり、オリジナルの金型が必要になるのです。

ネットで調べてみると、金型を発注できる業者は日本で2箇所だけ! しかも高額。デザインから始めて、50万円以上かかっちゃいます。今の段階でそんなお金はとても用意ができません。

このような小さな壁にはいくらでもぶち当たります

さらにネットを探していくと、最中の皮だけを販売している業者さんを見つけました。兵庫県にある「松原商店」さんです。たくさん種類のある皮の一覧を見ていくと……ありました! お寺の釣鐘形の最中の皮がラインナップに含まれています。

電話で問い合わせてみると、「若い人が最中に興味をもってくれて嬉しい」と喜んで頂けて、こちらまで嬉しくなりました。今回はこの既製品の皮を注文して、発送してもらうことになりました。

いつかは「ぼんぼん鮫」と刻印の入った型を作りたいです!



チョコの型(モールド)問題

同じようにサメのチョコも既製品があれば良いのですが、いくら探しても見つかりません。サメのグミは売っていますが、サメのチョコとなると見たこともありません。諦めてこちらはモールドから作ることになりました。

チョコのモールドは金型ではなくシリコン製です

「株式会社ワイテック」さんという会社に電話をして、私がデザインをイラストで描けば、それを立体にしてくれるそうです。父は「リアルなサメの形が良い」と言っていましたが、私はだんぜん可愛いのがいい!!

上にあるような丸っこいデザインにして送りました

半月ほどして、3DでモデリングしたCGが返ってくると……可愛い!! どうですか? 私が描いたのよりずっと綺麗に、可愛く仕上がって、まるで本当のチョコで出来ているみたい。モールドになって送られてくるのが待ちきれません!!




コモリザメ

可愛いサメといったら「コモリザメ」です。今回モデリングしていただいたデザインにちょっと似ていませんか? ジンベエザメの仲間で、3mくらいまで大きくなりますが、このまんまるフォルムはかわいいサメの代表です!

色もうっすらチョコレートのようです

英語では「ナースシャーク」と呼ばれています。看護師さんの「nurse」なので、日本語では「コモリザメ」と訳されたということですが、実際には子ザメの世話をすることはありません。




「真鶴ピザ食堂KENNY」

毎回、町の美味しいお店を紹介しているこのコーナー。「真鶴ピザ食堂KENNY」さんは、駅前すぐにあるので、来れば見逃すことのない有名なお店。みんな「KENNYピザ」と呼んでいます。

店内もちょっとレトロな今風でオシャレ!!

もっちりとしたピザ生地の上には「いぶりがっこ」や「塩辛」、「さばみりん」など。他のピザ屋さんにはない変わったメニューもあります。「あんこともちのデザートピザ」は最中の皮とサメのチョコを乗せれば「ぼんぼん鮫ピザ」になりそう!

そして夜は2階がダーツバーになります。このまえ初めてお友だちとダーツをしに行きました。何も知らなかったので、いろいろ親切に教えてもらって楽しかったです。受験が終わったら、ダーツの修行を始めようと思いました。











Author
はなな
海と魚が大好きな高校生です。特に泳いだり、潜ったりするのが大好きです。豆チョウ採集や釣り、アクアリウムやお魚料理など、海や魚に関することをお伝えしていきます!