注意勧告記事です!!
年に何回か、季節に合わせた「注意勧告」の記事をお送りしている「なちゅガール」ですが、今年も夏の到来とともに、痛ましい「水の事故」のニュースが報道されるようになりました。
そんな中、昨年は「山と溪谷社」さんから『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』というタイトルの名著が出版され、こちらでご紹介させて頂きました。登山から水遊びまで、幅広い注意が喚起されています。
そして今年はさらに、本サイトで「はななのフィッシュ日和」を連載中の「はななちゃん(見習い)」がフリーペーパーを作成。真鶴町内の小中学校で生徒に配布されたほか、お店や観光案内所に置かせて頂いているそうです。
2人に1人が亡くなってしまう
水の事故が恐ろしいのは、その他の病気や事故と違い「軽傷」というものが少ないことです。ほんの数分、呼吸が絶たれるだけで命を落としてしまいますので、水難事故にあった2人に1人が亡くなってしまうと報告されています。
水遊びをする時は、イラストにある通り、浮力のあるものを身につけて。「ラッシュガード」を着れば岩場などでの擦傷を防げますが、「ウェットスーツ」を着ればさらに浮力もプラスされます。
その他にも水遊びとは呼べない「釣り」や「ボート」遊びなどでも、ライフジャケットの着用が推奨されています。海上保安庁のデータによると、ライフジャケット着用時の救命率はなんと87%!!
海や川で泳ぐ時も、小学生ぐらいまでのお子さんなら、浮き輪よりライフジャケットの方が動きの自由度が上がります。楽しい上に、安全性も格段に上昇!! 大人の人には下のような膨張式のライフジャケットもあります。
世界で第2位の水難事故大国
日本における溺水事故の死者数は、なんと世界ワースト2位になるそうです(日本財団調べ)。周囲が海に囲まれた島国である上に、水源豊かで、河川にも恵まれていることがその一因とされます。
特にお子さんの水難事故では、川での事故の方が割合が高くなり注意が必要です。上のイラストマップを参考に、危険な箇所を把握しましょう。水の事故は「コピペ事故」と呼ばれるぐらい、発生の状況と原因が類似しているそうです。
川の場合は深みと流れ。本格的に泳いでいる時より、膝ぐらいまで入って遊んでいる時の方が事故につながりやすい。ふざけて落水したり、流された物を拾おうとしてはまってしまうことが非常に多いそうです。
海の場合は、風や離岸流(リップカレント)で沖合に流される事故。強い流れには、陸に戻ろうと逆らって泳ぐと体力が奪われるだけです。流れに対して横に、避けるように泳げば、離岸流から抜けられることもあります。
2年生が危険なお年頃
日本ライフセービング協会の調査によると、不思議なことに7歳と14歳の子どもが事故にあう割合が高いことが分かっています。それぞれ小学校2年生と中学校2年生にあたる年齢です。
これは学校と新しいお友だちに慣れてきた頃だと分析されています。小学校の時は親と一緒に遊びに来ていても、子ども同士だけで遊ばせてしまう油断が、中学生になると子どもたちだけで遠出してしまう行動力がその原因だとされています。
文字中心のこちら↑のページに書かれている通り、子どもだけの時に起きる事故が非常に多いのです。そして事故が起きやすい時間も、統計的に午後2時。昼食後で親が目を離しやすい時間だそうです。
楽しい夏を! 楽しい水遊びを!!
……はからずも、なぜか「2」という数字が印象に残る統計が多かったですね。でも、どんなきっかけであれ、皆さんの記憶にこの記事と注意喚起が残れば、お送りしている甲斐があるというものです。
危険もさることながら、日本の豊かな自然がもたらしてくれる恩恵、学び、文化などが重視され、学校教育の一環になっているのが水泳の授業です。そこに+αの知識があるだけで、防止効果は格段に上がるということです。
海と魚の魅力を発信している「はななちゃん(見習い)」がフリーペーパーを作成、配布しているのも、そんな想いと目的があってのことだそうです。暑い夏、楽しく安全な水遊びを心掛けましょう!!