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コラム
キャンプ場開拓日誌*27
『貴船祭りのこと』

前回からの続き

トイレ・サニタリー棟を設置するため、KOYA(小屋)を建設するのがこの夏のミッションですが、先日そのトイレのために合弁浄化槽が届きました。写真では分かりにくいかもしれませんが、人の背丈ほどある大きさです!!

これまで浄化槽はイエローとかオレンジの派手派手な色のものばかり見てきましたが、今回はアイボリー? ……って感じのナチュラルカラー! これならキャンプ場の雰囲気にマッチしそうです。

いえいえ、合弁浄化槽は地面に埋めて使うんです

冗談はさておきまして、小屋本体の部材は7/27(土)に到着することになっています。まだその建築の様子をお伝えする段階にはないのですが、7月の最終土曜日と言えば「貴船祭り」の日です!!

キャンプ場を開拓している神奈川県真鶴町にとっては年に一度の大切な日。みんな楽しみにしています。今年は私は仕事があって行けなかったのですが(残念)、そのお祭りの様子をお伝えしたいと思います。

写真は昨年と今年の様子(家族に貰って)をお見せしていきます



貴船祭りのこと

「貴船祭りの歴史は今から300年前、寛平元年(889年)にまで遡り……」と始めるのが、一般的なお祭りの紹介ですが、ここは「なちゅガール」ですからそんな堅苦しいお話は抜きにして……

平安時代からですから、と〜っても古いお祭りです!!

神奈川県民でも知らない人がいる小さな町。人口も6,000人しかなく「消滅可能性自治体」なんて言われちゃいました。7/12に発表された神奈川県PRのロゴ「Kanagawa-Ken」では省略されちゃいました。

きっと小さすぎるからですね! こんなに小さな岬(半島)は日本でも数少なく、関東ではここだけ!? 細くて鶴の頭のような形をしているので、朝日も夕日も拝めちゃう自然豊かな素敵なところです。

そんな真鶴が全力を発揮するのが「貴船祭り」です!!



貴船神社のこと

その本拠地が「貴船神社」になります。真鶴漁港の突き当たり辺りと言ったら良いでしょうか? 急な石段を108段ほど登っていくと(煩悩の数と一緒なので「清めの石段」と呼ばれています)、何の変哲もないお社にたどり着きます。

平日は人気(ひとけ)もなく、ひっそりしています。特に神社仏閣に興味ない方には、見所もありません。御朱印帳を集めている方なら、カラフルなものを書いて頂けるので、参拝をオススメできます。

それが貴船祭りの日には提灯などでライトアップ!!

写真に撮るとなんだかグッと幻想的になります。実際に見てもそれなりに幻想的です。石段の下には屋台なども少し並びますので、アニメに出てくる小ぢんまりした夏祭りのシーンそのもの。

「日本三大船祭り」のひとつに数えられますが、「三大」というよりは昔懐かしの「風情」が売りのお祭りだと思います。せっかく観光で貴船祭りにいらした際には、ぜひここまで足をお運びください。

キャンプ場予定地からも「ギリ」歩いて行ける距離です



海上渡御のこと

でも何と言っても真鶴「貴船祭り」のクライマックスは、7隻の船が海を渡る「海上渡御(かいじょうとぎょ)」になります。日暮れと同時に灯りの燈されたぼんぼりが水面に映り始めると、と〜っても素敵です!!

下手な写真をスマホで撮っても立派に「映え」ます!!

コロナ禍では全て中止となっていた貴船祭り。実はまだ完全復活はしておりません。昨年から再開され、お神輿が夜の海に入水したりはしているのですが、父と母の話によると昔はもっと過激で迫力があったそうです。

船同士の競争があったり、左右に大きく揺らした甲板から人が夜の海にザブン、ザブンと落水していたとのことなのですが……本当かなぁ? Wikiなどを調べても明記はされていません。

そのフルコースとなる海上渡御が復活したら、そんな光景も見られるのかな? ネットで読める限りの説明では、船を操るそうとう高度な技が必要なように書いてあって、復活に時間がかかるのかもしれません。

来年以降の完全復活に期待しましょう!!



次回に続く

お祭りの最後にはお神輿が貴船神社の急な石段を登ります。それを飾るように花火も打ち上げられます。規模としては小さな花火大会となりますが、すぐ近くの漁港から打ち上げられるので、それなりの迫力はあります。

でもやっぱり、どちらかというと「風情がある」かなぁ……

急坂の階段と石垣の町。海と港に生活が息付いている真鶴。大林宣彦監督が広島県尾道を舞台にした映画では「初めて来た人でもどこか懐かしく……」というナレーションが入るのですが、真鶴もそんな町。

細い路地が民家の軒先に入り込み、海を見下ろせるその景色は、私も一度訪れたことのある尾道の街にそっくり。つい先日ですが、ポカリスエットのCMにロケ地として使用され、「この場所はどこだ?」と話題にもなりました。


SNSでちょっと拡散され、絶賛された風景です

……うーん。こうやって映像化されるとさらに爽やかに映えて見えますね。このような細い道を地元の人は「背戸道(せどみち)」と呼んでいます。ぜひこの路地も探しに、真鶴へお越しください!!











Author
森風美
年間80泊するほどキャンプを愛し、女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信しているキャンプ女子の森風美です。 幼少の頃からアウトドア好きな家族の影響で、キャンパーとして育ち、キャンプ歴は年齢=27年。